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サイコロきっぷで出雲へ〜初日① 出雲大社
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今回、初めてサイコロきっぷを買って当たったのが、あこがれの出雲!!!
早起きして新大阪へ行く前に成城石井でおにぎりと泡やビールを買って大阪駅から新大阪駅へ。サイコロきっぷは大阪からしか乗れないし途中下車も決まったところ、私が当たった出雲の場合は米子だけしかできない鉄の掟のきっぷ!
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8時4分の新幹線さくらで岡山まで行き、岡山からは特急やくもに乗る。
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新幹線のさくらは1時間も乗車してないのに特急には3時間も乗らなくてはいけない。その上ふりこ式のよく揺れる電車で、サイコロきっぷ最終日イブの出発となったので、指定席は満席で多分9割がサイコロきっぷなんじゃないかしら??って感じ。
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12時過ぎに出雲市駅に到着。駅から1分もかからない天然温泉 八雲の湯 ドーミーイン出雲を予約していたので荷物を預け、
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一畑電車の窓口でバスと電車のフリーチケットを購入してからバスで出雲大社へと向かう。
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出雲大社の門前は日曜日でもあってすごい人で、お目当ての出雲そばの店へと行ってみると長蛇の列、その近くの2番目に行こうと思った蕎麦屋も売り切れで、出かける前に、何度か出雲へ行っている弟から、出雲そばはすぐ売り切れてすぐ店が閉まるからとにかくそばを最初に食べに行った方がいいと言われてたのは本当だったんだと思う。もうここは切り替えて門前にあったタップの並んだ屋台のお店で出雲のクラフトビールを飲んで焼き鯖寿司を購入して店前のベンチで座って食べた。
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一息ついて出雲大社へ。
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石畳の美しく整備された参道を歩く。出雲大社はここ最近の日本神話を読んだり見たりして憧れていた場所。国譲りをする代わりに出雲に大きな社を作ってくれと言った大国主。大和王朝を何度も呪ってその度に大社を整備させてきた大国主。私の頭の中ではオオヤシロが空まで届く大社として形作られている。
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拝殿までやってきて大きなしめ縄をくぐり、出雲式の二礼四柏一礼をしながら、やっとここまで来れましたよと大国主に伝える。
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御本殿の周りに廻らされた塀に沿って摂社にお参りし、本殿のちょうど北側にあるスサノオの祀られている素鵞社へ。ここは出雲大社へ行く前に、出雲大社から15分程度西に歩いたところにある稲佐の浜から砂を頂いてきてからこちらに参拝し、その砂と交換にお砂を頂くという習わしがあって、これをしたいと思ってたのだけど叶わず。。。普通に参拝だけになってしまった。
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それから、神楽殿であのデカデカ大しめ縄の大きさを感じて後、
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古代出雲博物館へ。
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鎌倉時代に建っていた本殿の宇豆柱(うづばしら)がでーんと入ってすぐに鎮座して有難い気持ちになる。
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そして、日本中にあった全ての銅剣を足した数よりも出雲の荒神谷遺跡から出土した数、358本が多かったというのを肌で感じれるような展示があり、その上の方には2200年前の姿で金色に輝く復元された剣が飾られている。
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他にも青銅器の2200年前の姿がレプリカでぴかぴかと輝いていて、長年、博物館で展示されている青銅器の鏡ってどうやって顔を写してたんだろう、あんなにサビサビなのに!と思ってた事がやっと解明されたのだった。弥生時代の出雲地方の豊さと権力の大きさを感じる。いや、縄文の頃からこの土地は大きな力の元にその時代の最新技術を持った技能集団が住んでいたのだろう。
出雲大社に実際行って感じたのは、私の頭の中のオオヤシロが肥大しすぎていたという事だった。
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よく考えたら東大寺の大仏殿が現存する木造建築で世界最大級と言われているのだからそれより大きいはずはないのに、自分の中ではもっともっと天高く横にも大きな社と想像していたのだ。“大社造”と呼ばれる日本最古の神社建築様式で建てられている本殿はとても素朴で出雲旅に出かける前に友達が話してくれた出雲大社は倉庫であったという説を何度も思い出した。そして、今までは神社の本殿をただ有り難く眺めて拝んでいただけなのに、中はどういう構造でどんな物が置いてあるのかが気になり、それとも何も中には無く、神様の気だけが詰まってるのかもしれないな、なんて思ってしまう。
そんな色々を思いながら、バタデン(一畑電車の通称)で5時ごろには出雲市駅まで帰ってきた。
23.2.13~サイコロきっぷ 出雲の旅①
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