webCGコラムから考える「ボルボの未来」
先日、ボルボXC90新型の驚くべきデザインが描かれた動画を見つけてご紹介しました。
その新しいXC90について書いたwebCG(カーグラフィック)のコラムを見つけたので、合わせてご紹介しましょう。
このコラムの中で、私が驚いたことは
次世代のEVは航続距離が現在の2倍以上になり、充電時間も大幅に短縮される。さらに所有コストと充電コストの両方も低くなる。
2020年代の半ばまでに年間120万台の世界販売台数を目指す。そのうちの少なくとも半分をEVにする。(2020年の世界販売台数は約66万台)
2020年代半ばまでに、営業利益率を8~10%にする
という記述です。
私が想像するに、この実現のためには、
ボルボの親会社である浙江吉利控股集団と、同じくその傘下にあるダイムラーとの協業で相乗効果を出すことが不可欠でしょう。
まずは次世代バッテリーなど主要部品の共同開発・共用化でスケールメリットとコストダウンを図る必要があるからです。
合わせて、中国での安価な生産とボルボやダイムラーのブランドによる付加価値の増大に加え、中国市場での市場拡大がなければ、実現が難しいはずです。
さらに、EV化と自動運転、さらにはMaaSの展開については、中国が戦略的に世界一の規制緩和を進めるでしょうから、そこでの実証実験が、世界市場に打って出る前のチューンナップやバグつぶしに役立つはずです。
問題は、それが、いつ頃、どんな車種で実現するかです。
2020年代の中ごろ、それもXC90のような大きなクルマだとすると、個人的な話で恐縮ですが、私のクルマ買い替えタイミングやニーズに合いそうにありません。
コラムの写真にもある今秋生産開始のC40にも惹かれるのですが、これはイマドキのEV車なので、おそらくは、航続距離、充電時間、コストの点で、次世代のスペックと見比べるとかなり見劣りがするでしょう。
願わくば、この高い目標を具現化した、次世代のコンパクトEVカーがはやくリリースされて欲しいものです。そして安価なサブスクで展開して欲しいのです。