
ボルボとテスラ。自動運転とシェアリング事業の行方
今日は、iU情報経営イノベーション専門職大学で、EV(電気自動車)の先駆的メーカー、テスラのケーススタディでした。創業者イーロン・マスクに成り代わって、同社の今後の戦略について、グループに分かれて討議をしたのです。教え子たちと、同社が単なるEVのメーカーに留まらず、自動運転技術を究め、無人タクシーなどシェアエコノミーへと展開する戦略について議論をいたしました。
テスラのケーススタディに際し、事前に他の競合企業についても調べたのですが、ボルボが有力企業として挙げられていました。
例えば、「脱炭素を面白くEnergyShift」というサイトで、日本サスティナブル・エナジー株式会社 代表取締役 大野 嘉久さんの寄稿記事を見つけました。「テスラ、ボルボ、WeRide、DiDI、AutoX・・・世界では“自動運転シフト”が始まっている」という記事では、テスラと合わせてボルボの動向が紹介されていました。
▼同記事引用
シェアリング事業における自動運転ではボルボが先行
そのライドシェア事業で先行している米配送サービス大手ウーバー・テクノロジーズから24,000台もの自動運転車を2017年に受注したのは、安全性で名高いスウェーデンの自動車メーカー、ボルボ・カーズ社である。
ボルボの安全性に対する厳しさは古くから他の追随を許さないが、同社はさらに“新型のボルボ車が関連する事故の死傷者を2020年までにゼロにする”という「ビジョン2020」を発表した。
長年にわたり発生した事故の詳細な調査を続けた結果、“ほぼ全ての衝突事故は人間のミスが原因”、“自動運転が完成すれば交通事故の原因をなくすことができる”という結論を導き出し、事故ゼロを達成するための手段として自動運転をとらえるようになった。2016年からはウーバーと自動運転車の共同開発をスタートさせたほか、2020年5月にもLiDAR(3次元レーザーレーダー)開発企業の米ルミナー社と提携を結ぶなど、最新技術の導入にも意欲的である。
そのボルボは2020年6月25日、米グーグル傘下の自動運転開発企業ウェイモ(WAYMO)社と(限定エリアでの走行であればドライバーが不要となる)自動運転レベル4を排他的に開発する戦略的パートナーシップを締結した。
具体的には、ウェイモのライド・ヘイリング(アプリケーションを介して自家用車で客をピックアップして目的地まで送り届けるサービス)や個人による配送、あるいは一般の車両で使われる自動運転システム“ウェイモ・ドライバー”を搭載するための最適な車両の開発および提供である。(後略)
なお今回のパートナーシップには2社のほか、ボルボ・グループから高級電動車を販売するポールスター社、および先端技術を駆使した自動車のメーカーであるLynk & Co社も参加し、第一弾としてウェイモのライド・ヘイリング事業に特化したEVプラットフォームの構築を目指すという。
脱炭素を面白くEnergyShiftより引用
https://energy-shift.com/news/9ff9185c-aabf-4137-b093-e2b9f2dea9d4
この記事に紹介されていた中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DiDi)の写真でもボルボの無人タクシーが紹介されていました。
Googleの子会社ウェイモとボルボとの提携で、どんなクルマとシェリング事業が展開されるのか、今から楽しみなのです。