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よくわからない住民税決定通知書

昨日、住民税の決定通知書と納付書が送られてきました。
今年は定額減税があるので、どうなっているのかとワクワクしながら開封したところ・・・
正直に言って謎だらけでした。
定額減税は?第1期から1万円引かれるんじゃないの?
そして何より私は昨年(令和5年:茅ヶ崎市民)は年金からの特別徴収だったのに・・・
電卓をたたき、世田谷区に問い合わせをしてようやく腑に落ちましたが、何でこんなに面倒なことをしているのかな?というのが最終的な感想です。

では、ことの顛末を

1)納付額の計算過程の謎

よくわからない計算過程

年税額の計算部分を整理してみました(Excelで加工)
⑩の差引所得割額に⑪と⑫を足したものが最終的な年税額になるのですが、特別区民税の③から⑩に至る過程が謎です。46,000円から2,600円を引くだけなのに、何で⑩が38,300円なの?都民税も同じく・・・

うむむむむとうなりながら、試しに枠外で⑩を改めて計算してみました。
特別区民税:46,980-1,500-1,125=44,355。確かこういった税額等の計算では100円未満は切り捨てだったと記憶していたので、これを44,300円に。
都民税も同様に:31,320-1,000-120-750=29,450 これを29,400円に。
この二つの合計(B)に⑪と⑫を加算すると78,700円(C)。

C-10,000円(定額減税)=68,700円(

世田谷区役所に問い合わせたところ「本来の(定額減税がなければ)納付額は78,700円なんです」という回答でしたので、この枠外のロジックが正解でした。

2)各期ごとの納付額の謎

さて次は各期ごとの納付額です。今まで定額減税に関して説明されていた資料では、6月(普通徴収では1期)に10,000円減税とされていましたが、納付書の額は11,700/19,000/19,000/19,000。ナニコレ?

何でそうなるの?な各期ごとの納付額

住民税の徴収は普通徴収でも特別徴収(給与などからの天引き)でも、年税額を納付する回数(月数)で割って、端数が出る場合は最初の期(月)に加算だったという記憶があり計算してみたのですが・・・

68,700円を4で割ると17,175円、175円の端数3期分を1期に加算しても17,700円で2期以降は17,000円。
19,000円はどこから来たの?万が一と思い、定額減税がなかった場合の納税額78,700円を4で割り端数を1期目に加算すると21,700円、2期目以降は19,000円。その1期目から10,000円減税して11,700円。

あ、そういうことなのネ。と納得です。

3)何でこんなことになったの?


ここからは私の個人的な意見&推察です。
今回の定額減税が決まってから実施されるまで、とにかく時間がありませんでした。所得税や住民税の計算はほとんどの現場(企業や自治体)ではコンピュータ処理です。

システムに改修を加えた場合テストが必要ですし、改修の結果思いもよらないところでバグ(不具合)が発生することは関係者あるあるです。

そこで、今回はこの減税が1回限りのことで、大元の住民税の計算自体には変更はなく計算結果の税額から単純に10,000円を引けばよいのであれば、住民税の計算自体には手を加えず、上記1)2)で私が考えたようなロジックで必要最小限の改修にとどめたのではないでしょうか。

実は世田谷区役所の担当の方も、2)の納付額のロジックは担当者に聞かないとわからない、と言っていて、私が「こうじゃないですか?(本来の税額をベースに計算して1期で減税)」と説明した内容に、あ、そうですね、ありがとうございます、わかりました。と言っていましたので、現場も混乱気味なのかもしれません。

4)こういうことが気になる性(さが)


今回の住民税納付書事件(?)では、とにかく決まりがつかないというか落ち着かないので、電卓片手に色々と推察してみました。

あぁ職業病かも、と思ったのは
「給与計算のソフトウェアを作る会社でテストを担当していた」
「人事担当者として社員からの質問に答える必要があった」
「ロジックで説明できない計算が嫌い/気持ち悪い」
という私の経験から来る解決したがる業だった気がします。

今日さっくり全期分納付してきましたので、住民税事件はこれで終了ですが、久しぶりにシステム屋・人事(給与計算)担当者の血が騒いだ一件でした。

ちなみに去年度までは年金からの特別徴収だったのに、何故今年度は普通徴収?という疑問には、答えていただいたものの全然納得できていません。あまり担当者をいじめるのもなぁと思い引き下がりました。
(おわり)




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