見出し画像

ヒトリコ

小学校から高校生までの少年少女の、状況や成長が描かれている。

主人公は、日都子。
生き物係として金魚の世話をしていたが死んでしまったことをきっかけに
クラスで裏切りやいじめがあり周りに対し完全に心を閉ざし、
それで「ヒトリコ」と呼ばれることになる。
誰とも話そうとはしない少女になってしまった。


幼稚園から中学まではずっと一緒 という狭い地域。
50人強だからふたクラスになるけれど。

そういう所で仕事をしたことがある。
そんな人数で、意地悪な子が一人いればとても辛い生活になるし
不登校になってしまったら、戻るのは大変だ。

だから高校に進学すると、学力で知り合いは減るし
少し息をするのが楽になるのである。


高校生だから、まだまだ人間関係も変化していく余地はあるが、
ヒトリコを受け入れ、ヒトリコ自身も少しは「他者といる」ことに
慣れていきそうなところで話は終わる。


「先の時間」と「体力」がたっぷりあるということを
ちょっとだけうらやましいと思ったのだった。
読みやすく、また読み始めたら気になって読み続けてしまう。
読み終わって、同じ作者の本をまた借りてきてしまった。




いいなと思ったら応援しよう!

nobuko fj
よろしければ応援お願いします!

この記事が参加している募集