0.5の男
一気に見てしまった。
二世帯住宅に建て替える時に、独身で家にずっといると見込まれる家族が
いる場合、二世帯ではなく、2.5世帯と呼ぶそうだ。
父親はなんとなく団塊の世代な感じで、退職金も年金も
減らされる前に逃げ切った世代かも知れない。
年々世知辛くなっている時代ではあるがいろいろと裕福な感じである。
このドラマの一番は、あの幼稚園児の甥っ子の存在だろう。
あの屈託のなさ。でも保育園を生き渋ったりする。
もちろん松田龍平は秀逸である。彼のドラマだからこそ見ようと思った。
オンラインゲーム。
実況中継は人気らしいからそれで稼ぐというのもありなのかもしれないが。
誰とも口をきかない中では、関係が薄い感じのつきあいがよいのだろうか。それも0.5なのだろうかと一瞬思う。
軽口のようになんとなく愚痴を言い、そんな中から推察されるお互いの人間像に好意を持っていくのだとは思う。
ドラマ自体は善人が多く、平和な着地ではあった。
楽しく見ることができた。
とはいえ
この国である意味二極化しているとも言える経済的な部分では
上位に属する人々の話だと思ってしまった。
住宅状況含め、親が裕福でなくても引きこもったまま中年以上になる
という家庭も多いだろう。引きこもりの問題は大きい。
軽く楽しく見ることのできるドラマにはならないだろうけれど。
「団地の二人」くらいだとほどほどと感じてしまう。
あの団地は賃貸だけれど買取もできる物件だったらしい。
貧困も進んでいる現代では
賃貸住宅の更新料に悩んだりする人もいるそうで
時給アップとともに、住宅手当を何とかしたり、安い住宅を
自治体が確保することは求められると思ってしまった。