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黒の皇子
読み手を選ぶ「賢者サロモンの書」の読み手、ノアの話の三巻目。
今回は、人を操る「人形術」に操られ天使を呼び出してしまう。
油断である。
ザスーン帝国の皇帝一家が反乱によって赤ん坊に至るまで殺される。
他国に出ようとしていたアレクセイ王子だけが助かるが、呼び出した怪しい鏡のようなものを覗いたノアと目を合わせ、
「自分がサロモンの生まれ変わりで、お前が(弟子で敵の)レトだ」と
暗示をかけようとする。
目を合わせて暗示をかけようとする時点で怪しさしかない。
魔女狩りの生き残りが「熾火」と呼ばれ、その中で他国の情報を得るために訓練されたものを「飛び火」と呼ぶ。それなりに魔法や武術を身に着けているのだけれど、つかまって操り人形にされていた。
その「飛び火」の少女がキーパーソンである。
宗教団体が2つ出てきて、どちらも胡散臭い。
ひとつは「ルドン派」と呼ばれる。サロモンの書を信じているがノアのような平民が手に入れるはずがない、と一部の人を除いてノアの敵になる。
自分たちのためにかつて女子修道院を売った者たちである。
もうひとつは「国教会」その大司教がヘビのような人物である。
問題だらけで最終巻に進む。
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この巻で、喋るねずみの相棒パルメザンと離れてしまう。
4巻目で巡り合えるのかどうか。
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