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故金あかり作品 初入荷記念のnote
こんにちは、のぶちかです。
さて今回のnoteは多治見の陶芸家、故金あかりさんについての記事となります。
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故金さんの工房へは2022年12月が初訪問。その後、2023年5月に再訪しました。
そしてこの6月に注文品をわざわざお届けにいらして下さったのですが、今回の作品はこれまで拝見してきた雰囲気とは少し異なり、器としてどこか大人びた風を感じました。
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初見に比べ色彩の奥行と彩色のナチュラル感が増した様に感じました。
この差はもしかすると少しどころか大きな差と言えなくもないと考えていますが、初訪問からわずか半年でこんなにも変化していく故金さんのもの作りの姿勢に、
『これから数年後にはどんな進化・変化を遂げられているのだろうか?』
と、期待せずにはいられない訳です。
前置きはさておき、2025年にはJIBITAでも初個展を開催予定ですので、本記事が御鑑賞並びにお買い物の際の参考になれば幸いです。
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きっかけ
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小さい頃から御両親に木工作家の展示やアトリエによく連れられた経験や、お母様やお姉様が美大卒という事から生活において美術に触れる機会も多く、その影響から御自身も美大へ進もうと考えておられた故金さん。
そんな故金さんが「陶芸」を知る事になるのが高校3年生の時。
美大での専攻を決める際、当時通われていた予備校の美術の先生から「工芸」というジャンルを教えてもらった事がきっかけとなり、進学先の武蔵野美術大学では工芸工業デザインを専攻。
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その課程において金属や木材など工芸に採用されている様々な素材に触れていく中、初めて「土」に触れた際、パソコンでデザインするのではなく自分の手でイメージを形作れる土という素材に魅力を感じ、陶芸を志す事を決められます。
そしてこの大学時代に「パナリ焼」と出会った事が、現在の壺作りのきっかけとなるのです。
壺作り
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大学4年生の時に研修旅行で訪れた万古焼ミュージアム。そこに展示されていたのは17~19世紀中頃の時代に作られていたというパナリ焼だったそうのですが、初めてそれを見た時に土そのものの魅力やシンプルな造形、バランス感、おおらかさに魅了され、壺制作をスタートされます。
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大学卒業後はこれまで多くの若手陶芸家を輩出してきた多治見市陶磁器意匠研究所へ入所されますが、そこで大きな規格のオブジェ制作をするメンバーの存在に影響を受け、御自身もより自由に大きな作品を制作したいという気持ちが高まった事から、土味や焼き味で見せる本来のパナリ焼をベースに、そこへ色を与える事で自分なりの作品へ昇華していく表現をスタートされました。
彩色
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「自然に存在している色が好きです」
そう語られる故金さんが器面に施す彩色は、空や植物などが持つ自然の色から着想を得られたそう。
「自然の色は単色ではなくて様々な色が混ざっていますけど、その混じり具合にとても魅かれるのでそのイメージで彩色しています。」
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初めて工房へ訪問した際、一緒に伺った近くのビルの2階から見える木々の赤く色付く葉を指さしながら、そうお話して下さった故金さんが印象的でした。
今後の展望
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「もうすぐ新しい工房に移るんですが、そこに大きい窯を準備できる事になったので、大きい壷を作りたいのと、壁面に飾る作品にも挑戦したいです。今、使っている窯の棚板が50cm角なので、それよりも大きい壁1面ぐらいある様な大きい作品を作りたいなぁって思っています。
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あとは最近ちょっと中国茶や日本のお茶の器を作り始めたので、これからはもっと作っていきたいなって思っています。
故金あかり 略歴
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1995年岐阜県生まれ。
2019年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業。
2022年多治見市陶磁器意匠研究所ラボコース卒所。
現在、岐阜県多治見市を拠点に国内外で作品を発表。
⇩故金あかり Instagram
https://www.instagram.com/karugane_akari/