リードしているのに負けてしまうパターン
テニスの試合で、序盤から終始リードしながら試合を進め、あと数ゲーム取れば勝てる状況から、逆転負けしてしまうことがよくあります。
ファーストセットを取って、セカンドセットも4−1でリードしていたのに逆転された。。。
この時の選手の心理状態について、選手に聞いてみると2つのパターンが見えてきます。
一つ目は、「あっ、このままいけば勝てるんじゃない!」と勝利できることを意識した時からゲームが取れなくなり、ひっくり返されるパターン。この場合、勝利を意識した瞬間から今まで通りのプレーができなくなり、守りに入って攻められなくなったり、勝ち急ぐあまりミスが増えてしまいます。
二つ目は、「このままやっていて、本当に勝てるのかな。。。」と、急に自分のプレーに自信が持てなくなり、ひっくり返されるパターン。これは、過去に同じような負け方(リードしていたのに逆転負け)をした選手によく見られる傾向です。このままやっても勝てるわけない、きっと相手はここから挽回してくる、などと考え始めてしまい、それまでのプレーができなくなってしまいます。
いずれの場合も、試合中はスコアを意識ぜず自分のプレーに集中していたのが、スコアから自分の勝利が見えてきた時点で起きています。意識のポイントが、「今」から「未来」や「過去」に移ったことで、本来やるべきことができなくなってしまいます。
「未来」や「過去」はコントロールできません。自分にコントロールできるのは、「今、この瞬間」にできることです。
逆転負けしてしまう人は、自分の意識の変化をよく観察し、ゲームが取れている時は何をしているかをよく理解し、それをやり続けるようにしましょう。