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「真夏の夜のジャズ」 これぞジャズ映画の名品・名盤 Jazz on A Summer's Day

海外在住の身として、このところ、くやしい思いをしている。「真夏の夜のジャズJazz on A Summer’s Day(59年)が、リヴァイバル公開されているのに、コロナ禍の影響で日本へ戻れないからだ。
2020年8月21日から、4K版が公開中の、このジャズ映画の名品。大画面で味わいたかったなぁ。

Reference YouTube

悔しいので、パンフレットやらDVDを棚から出してきて眺めている。ぼくの持っているDVDは英国盤(↓)。音は5.1ch だし、おまけとして、サントラCDもついているのでお得なのだが、いかんせん画質がもうひとつなんである。
いずれ4K版がリリースされたら、その時はBlu-rayを買うつもりでいる。

ちょいとこの作品について解説もしておこう。

ま、一言で云うと、この映画「カッコいい」のである。

写真家バート・スターンが、1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバルの4日間を35mmフィルムで、13万フィートも撮影し、それをあたかも1日のように編集したジャズ映画の最高傑作
その映像は、当時世界最高のジャズメンたちの至高の演奏場面のみならず、高級リゾート地に集まったお洒落な観客たちのファッションも映し出す。至福の83分である。

ルイ・アームストロングセロニアス・モンクダイナ・ワシントンアート・ファーマージェリー・マリガンジョージ・シェアリングチコ・ハミルトンチャック・ベリーマへリア・ジャクソン...

その素晴らしい演奏場面の中でも、ぼくの一番お気に入りは、扉の絵にも描いた、オーストリッチをあしらった帽子をかぶったアニタ・オデイが〈スイート・ジョージア・ブラウン〉から〈二人でお茶を〉を歌う場面。スキャットのアドリブでバックとの掛け合いが圧巻なのだ。しかも横顔を撮ってるカメラ・ワークの、そのセンスの良さ。

昔「香港レコード」という、今はなき名店で、アニタ・オデイのDVDを見つけて買い求めた。カバーアートが「真夏の夜のジャズ」のこの場面だったからだ。その時のことはかつてブログに書いた → 『アニタ・オデイ ザ・ライフ・オブ・ア・ジャズ・シンガー』 DVD Anita O'Day The Life of a Jazz Singer

終わりに、これはアメリカ初公開時のロビーカード。数種類あるうちの一枚。我が家のコレクションである。

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ぼくの持ってるパンフレット(↓)は、Amazonで中古品が出品されていた。
昭和61年(1986年)5月24日発行と書いているので、その時にリヴァイバルされたんだなと思いだした。野口久光氏の解説がいい。

原題「ある夏の日のジャズ」Jazz on A Summer's Day とあるように、夏に観るにはぴったりの名品である。

てなことで。

最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!