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ダイナマイトなジェニファー・ロペス姐さんのド迫力を体験せよ! 『ハスラーズ』
映画『ハスラーズ』”Hustlers” (2019) は、ジェニファー・ロペスの魅力爆発の犯罪映画だが、女性の友情と母性を描いた感動作。名作誕生である。
あらすじは?
2008年のリーマン・ショック後、世界経済は冷え込み、性風俗産業もその影響をもろに受けていた。30代のシングル・マザー デスティニー(コンスタンス・ウー)も生活のためストリッパーとなったが、思うように稼げずにいた。憧れの先輩であるラモーナ(ジェニファー・ロペス)たちが、ウォール街の男たちから金を巻き上げる計画をたてデスティニーもそのグループに入る。その計画とは、客たちを店に呼び込みベロベロに酔わして、クレジットカードで高額の請求をするというものだった。
どんな映画なのか?
いわゆる犯罪モノであるが、主人公たちが悪いことをしても観客はストリッパーたちのことを悪く思えない不思議な映画である。それは力強く生きるオンナたちの人生讃歌が描かれていること、本当に世の中で悪いのはウォール街の男たちなので、観客側は応援したくなってしまうこともあるだろう。
監督・脚色はローリーン・スカファリア。女性ならではの視線で、映画のみならず音楽もやっている人のようなので、映像のテンポがよく、編集の妙もあり素晴らしい映画に仕上がっている。
Reference: YouTube
キャストのジェニファー・ロペスの凄さ!
この映画の主演は、『クレイジー・リッチ!』で注目されたアジア系のコンスタンス・ウー。エンド・ロールで、最初に名前が出て、次にでたのがジェニファー・ロペスだったので驚いた。え?助演なの?って感じ。
まーはっきり言って、この映画はジェニファー・ロペスのド迫力に尽きる。主人公のデスティニーがクラブでポールダンスを踊るラモーナ(ロペス)に見惚れる場面は、ぼくも口があいたままになってしまった(笑)
2019年のグラミー賞で見せた、モータウン・アニバーサリーのジェニファー・ロペスの圧倒的なパフォーマンスを見た人ならわかるだろうが、今のジェニファー・ロペスは油が乗り切ってる。若い時とは違った「旬」を感じるのだ。
この映画のジェニファー・ロペスは、クラブのナイスボディでセクシーなママ系と、普段着のちょっとヤンキー入ってます系のファッションがめちゃめちゃリアルで、その醸し出す空気感がまぁ凄くて、彼女のベストの演技じゃないかと思う。たぶんゴールデングローブ賞助演女優賞はとるだろう。アカデミー賞も候補になるんじゃね?
女性の支持を得られた理由
おそらく男性目線で描かれた映画であれば、アメリカで大ヒットしなかっただろう。この女性監督の目は女性たちに優しいのではなく、女性たちの力強さを見せながらも、女(母性)の弱さも同時に見せる、つまり女性の感性をわかって作っているところが良いと思うし、だからこそ観客の支持を得られ名作となり得たのだ。
その昔、銀座やキャバクラなんかで、おだてられて高額なボトルを入れ金をむしり取られていたジェントルマンのぼくも他人事ではないと思いながら見た。彼女たちの客の事情なんか考えないやり方はリアルで、昔を思し出し「あーアホやったなぁ」と思ったのだった、もう遅いけど。← なんじゃこの感想は!?
てなことで。
日本公開は2020年2月7日。
【追記】2020/01/06
先ほど発表されたゴールデングローブ賞では、ジェニファー・ロペスは助演女優賞を受賞しませんでした。受賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーン。
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