新潟県は何地方?
明けましておめでとうございます。2025年もよろしくお願いいたします。
早速ですが、みなさん新潟県って何地方だと思いますか?
正確には新潟県は中部地方になります。
ところが、海岸線だけでおよそ330km(佐渡を含めると635km)もある長い県のため、企業での管轄区域の分け方や行政区分にいたるまで、地方への分類のされ方も実にさまざま!
新潟県民さえも「新潟県って何地方?」と正確に答えられない人もいるほどです。
2025年最初のnoteは、そんな私の故郷、新潟県のお話からスタートです!
海岸沿いの距離は300km以上!
日本海に沿って細長い新潟県。西から「上越」「中越」「下越」の3地方に分かれ、これに「佐渡」を加えた4地方で構成されています。
(ちなみに西から上・中・下と付くのは、京都から近い順のため)
このうち佐渡を除いた本土部分の上・中・下越の3地方の海岸部分の距離は330.6km。
これは新潟市から東京までとほぼ同じ距離です。
ほかの地域で例えると東京~名古屋、東京~仙台、大阪~広島が、この距離にあたります。
ひとつの県で、これだけの距離があるので、いかに新潟県が長い県かお分かりいただけるのではないでしょうか。
いくつもの地方に組み込まれる
これだけ長い新潟県なので、企業や行政の管轄区域も多種に分類されます。
これが厄介で新潟県に住む人さえも悩ませるのです(笑)
それでは、どれほど厄介なのかご紹介しましょう。
NHKは関東甲信越
最初はメディア。NHKでは新潟県は関東甲信越に入ります。
これは関東地方1都6県に新潟県・長野県・山梨県の甲信越3県を含んだ1都9県が放送エリア。
全国ニュースの後に流れる地方ニュースでは、関東甲信越ニュースとして放送され、当然ながら東京のテレビのローカルニュースで新潟県のニュースも一緒に流れます。
天気予報も同様で、東京のNHKで関東甲信越のローカル天気予報が流れると新潟県の天気予報も含まれます。
生まれてから高校時代まで新潟県で過ごした私は子供の頃、これが不思議で新潟のテレビで天気予報を見ているのに、なぜNHKだけが茨城県や栃木県などの天気予報も一緒に流れるのだろうと思ったものです(笑)
電力は東北電力
新潟県の電力は東北電力です。テレビなどで東北電力のインフォメーションが流れると必ず「新潟県を含む東北地方」と紹介されるので、これも子供の頃、「なんで新潟県は東北なの?」と疑問に思った私です(笑)
ちなみに東日本大震災以降、原子力発電所のあり方について報道されることが多いですが、新潟県には東京電力の柏崎刈羽原子力発電所(東日本大震災以降、稼働停止中)があります。
ただ、柏崎刈羽原子力発電所で発電された電力は、すべて首都圏に送られるため、新潟県に直接、供給されるわけではありません。
あくまでも新潟県は東北電力です。
気象庁は北陸
NHKでは関東甲信越として東京のローカル天気予報でも新潟県が登場しますが、実は気象庁では北陸地方に分類されます。
これは新潟地方気象台の管轄が、新潟県を含む北陸地方(富山県・石川県・福井県)のため。
分かりやすいのは梅雨の時期。ここでは新潟は北陸地方として扱われるため、関東では「関東甲信地方」と表現されます。
お気づきと思いますが「越」が抜けています。
越とは越後、つまり新潟県のこと。
太平洋側の関東地方と日本海側の新潟県では天候も違うので、これはやむを得ないでしょう。
国税庁は関東信越
国税庁は、関東信越国税局で管轄範囲は新潟県、長野県、群馬県、埼玉県、栃木県、茨城県の6県です。
環境庁は関東
環境庁では、関東地方環境事務所の管轄となり、範囲は新潟県のほか、東京都、神奈川県、静岡県、山梨県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県です。
あれ?長野がない?
お気づきでしょうか?関東甲信越地方のうち、長野県がなく代わりに静岡県が入っています。
どういった基準で管轄を決めているのでしょうね?
法務省は東京
法務省では、新潟県は東京法務局の管轄です。範囲は関東甲信越1都9県と静岡県。
余談ですが、私が社会人になって最初に勤務した写真関係の会社では当時、東京販売部という部署がありました。2か所に分かれており、東京販売部は南関東を管轄。もうひとつが北関東を管轄する東京第2販売部です。
この東京第2販売部があったのが新潟でした。
新潟から栃木や茨城まで管轄するのは無理があったのでは?と思ったものの、真意は今も分かりません(笑)
ひとつの県でも言葉が違う
これだけ大きな新潟県。地域によって方言や文化も変わってきます。
一番分かりやすいのは言葉。基本的には全県とも新潟弁ですが、これが地域によって違うのです。
たとえば私の故郷の上越地方では、富山県はじめ北陸方面とのつながりが強く西日本寄りのため、どちらかといえば関西っぽい言葉です。
それに比べて下越地方になると福島県や山形県とも隣接しており、かなり東北色が濃くなるため、言葉も東北弁がまじります。
一方、県の中央、中越地方は独自の魚沼弁。中越も範囲が広いので一概にはいえませんが、とてもあたたかみのある言葉です。
以下の新潟県観光協会サイトでは新潟の方言や新潟弁の使い方を紹介していますので興味のある方はご覧ください。
さいごに
以上、新潟県についてご紹介しました。
冒頭でも書いた通り、新潟県は中部地方ですが、長すぎる故、これだけややこしい面があるのです。
ほかにもまだまだ違いがありますが、今回はほんの一部だけ書きました。
このように、いくつもの地方に振り分けられる新潟県。実際に歩いて地域ごとの違いにふれるのも楽しいですよ。
食べ物も地域によって特徴があり、とても楽しめます。2025年は、ぜひ新潟へお出かけください。
(私は他県在住のため、不在ですがw)