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ITエンジニアのスキルって今後どこまで必要#1

近年、AIの進化がめざましく、特にプログラム作成分野でのAIの役割が急速に拡大しています。今後、ITエンジニアがコーディングを手作業で行う機会が少なくなるのではないかと感じています。AIがプログラム作成に大きく関与する未来が訪れると考えられる中で、どのようなスキルがエンジニアに求められていくのでしょうか。

結論

プログラム作成という従来のエンジニアの作業は、今後AIに取って代わられる可能性が高いと考えられます。具体的には、AIに簡単な指示を出すだけで、希望に近いプログラムを生成できる時代が到来しており、人がコーディングにかける時間は大幅に短縮されていくでしょう。

理由

AI技術の進展により、プログラムの生成が高度化しています。たとえば、「CSVデータをExcelに取り込むプログラムをPythonで作成してほしい」という指示をAIに与えた場合、必要な要件に沿ったコードを瞬時に生成できるようになってきています。たとえば、特定のデータ形式(例:CSV形式のSJISデータ)を、指定された位置に挿入するコードの作成も可能です。AIは、シンプルな指示で適切なコードを提供できるため、エンジニアがゼロからすべてをコーディングする必要がなくなる場面が増えるでしょう。とはいえ、AIには得意不得意があるため、人間による内容確認とテストの工程は必要です。

具体例

以下は、具体的なAI活用の一例です。たとえば、AIに「CSVデータをExcelのシートへ取り込むプログラムをPythonで作成してほしい」と指示した場合、以下のような要件を満たすコードが生成されることが期待されます:

  1. データ形式:CSV形式のSJISデータ

  2. 区切り文字:「,」

  3. 配置ルール:1つ目のデータはA列、2つ目のデータはC列、3つ目以降のデータはF列以降に順次格納

  4. 各行のデータ数は10個以内

このような指示に基づき、AIは必要なプログラムを生成する能力を持ち合わせています。エンジニアは、このコードを確認し、テストを行うことで、プログラムの正確性を保証します。このように、プログラムの作成工程はAIにより短縮され、エンジニアはコーディングそのものよりも、AIに指示を出し、生成されたコードの品質確認やテストに注力するようになるでしょう。

結論の再提示

今後、エンジニアは、AIが生成するプログラムの指示やテスト、調整を主な業務とする一方で、コーディングに費やす時間はAIの進化に伴い短縮されると予測されます。その結果、新しい言語を熟知する必要性は低下し、指示と確認を主体とした役割がエンジニアに求められるようになっていくでしょう。AIが進化することで、より迅速かつ効率的な開発プロセスが実現し、ITエンジニアのスキルの役割も変化していくのではないでしょうか。


プログラムサンプル(正しく動作するかは検証していません)

import pandas as pd
from openpyxl import Workbook
from openpyxl.utils.dataframe import dataframe_to_rows
csv_file = "data.csv" # CSVファイルのパス
data = pd.read_csv(csv_file, encoding='shift_jis', delimiter=',')
excel_data = pd.DataFrame()
excel_data['A'] = data.iloc[:, 0]
excel_data['C'] = data.iloc[:, 1]for i in range(2, data.shape[1]):
excel_col = chr(ord('F') + (i - 2) * 2) # F列から2列飛ばしで配置
excel_data[excel_col] = data.iloc[:, i]wb = Workbook()
ws = wb.active
ws.title = "CSV_to_Excel"for r_idx, row in enumerate(dataframe_to_rows(excel_data, index=False, header=True), start=1):
for c_idx, value in enumerate(row, start=1):
ws.cell(row=r_idx, column=c_idx, value=value)
wb.save(excel_file)
print(f"データが正常に '{excel_file}' に保存されました。")


このようなソースレベルであれば数分で作成されてくる時代になるのでないでしょうか。

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