見出し画像

【物語】ジムに通う主婦が癌に。治療中の会話から得た疑問と決意

あらすじ

女性は主婦をしており、ある日、胸の張りに気づき病院を訪れる。診断は癌だったが、進行はしておらず早期発見だった。しかし、抗がん剤治療(AC療法)を受けることになり、約半年間の点滴治療が始まる。

最初は癌のショックが大きく、通院も気が重かった。抗がん剤の副作用で体のだるさや脱力感に悩まされることもあった。髪の毛が抜け始め、ウィッグが必要になる。そして、もう一つの変化は体重増加だった。気をつけていても10kg増えてしまった。

しかし、彼女は治療と並行してパーソナルトレーニングを続けていた。
筋力の維持や運動による体のケアを行い、トレーナーのフィードバックも受けながら、体と向き合う時間を大切にしていた。
そのおかげで、気持ちは穏やかで、前向きに治療に取り組むことができた。



ある日、彼女は病院の待合室でふと周りを見渡した。
そこには、同じように治療を受ける患者たちが座っていた。

彼女は気づいた。

多くの人が疲れた顔をしている。
そして、皆、どことなく暗い雰囲気をまとっていた。

彼女自身も、最初はそうだった。
癌の診断を受けたとき、頭が真っ白になり、不安でいっぱいになった。

でも、今は違う。

トレーニングを続け、体を動かすことで心が落ち着くことを実感していた。
抗がん剤の副作用は辛かったが、それでも運動をやめることはなかった。

そんなある日、治療中にカーテン越しの会話が耳に入る。

「がっしりした体ですね。」

看護師の何気ない一言に、男性患者は答えた。

「実は、治療を始めてから30キロ体重が増えたんです。」

病室が静まり返る。看護師は驚きを隠せなかった。その男性患者は最初からがっしりしていたのではなく、治療の過程で今の体型になったのだ。
看護師は驚きながらも尋ねた。

「先生は何も言っていないんですか?」

「先生は、『気をつけていきましょうね〜』とだけ。」

元々70kgだった体重が、100kgを超えていた。

彼女はその会話をカーテン越しに聞きながら、考え込んだ。

いくら癌の治療とはいえ、その過程で体重が大幅に増えることが果たして適切なのか?癌が治ったとしても、別の病気のリスクが高まるのではないか?

そもそも、癌の治療病棟の医師や看護師はとても優しい。
でも、彼らは体重増加について特に深く言及することはなかった。

「みなさん、そんな感じですよ〜」

それが普通のことのように扱われている。

「これは、本当に最善の治療なのだろうか?」

彼女はふと、自分のトレーナーの言葉を思い出した。

トレーナーの言葉
投薬による食欲の増進の例は、薬の種類に限らずよく聞きます。
でも、それは脳の指令によるもので、必ずしも内臓や体全体がその食事を必要としているとは限らないんです。

胃がグ〜となってお腹が空いたという感覚はありますか?

もし食欲がなんらかの力で急激に増進している場合、胃が空っぽになる感覚がないまま食事をしてしまうことが多く、太りやすい人の共通点でもあるんです。

こういうときこそ、本当に体が欲しているのかを考えてみてほしいです。”

彼女は、治療を続けながらも、自分の体を大切にしようと決めた。
運動を続け、食事に気を配り、精神を落ち着かせる方法を模索する。
それが、癌に負けないための自分なりの戦い方だと思った。


ご一読ありがとうございます!

病気と戦うために必要な治療が、果たして患者の健康全体を見据えたものになっているのかを考える必要があります。

体重増加が当たり前のように受け入れられている現状は、果たして正しいのか。

癌治療においても、トレーニングや食事管理を通じて体のケアを行うことは、
精神の安定にも大きく寄与します。

この話は実話を元にした物語ですが、今の時代、現代医療の信憑性やそれを受ける側の選択が問われるな🤔と率直に思いました。

この物語のようなことは現代に起こっている

癌患者の中には、治療の副作用で体重が増加する人が非常に多いです。
しかし、病院ではそれを当然のこととして扱い、食生活の改善や運動を促しはするものの、注意深く指導することはほとんどない。

私のパーソナルトレーニングのクライアントに色んな科の医師が多いことを考えても、医学のプロである医師であっても必ずしも健康のプロであるとは言えないのです。

結果として、癌の治療後に糖尿病や高血圧などの別の健康問題に悩まされるケースも多いのではないでしょうか。

この物語のようなことを未然に防ぐためにも、そしてそもそも癌の発症を食い止めるためにも、

健康的な体づくりを考えることの重要性を、多くの人に知ってもらいたい

そう思います!

いいなと思ったら応援しよう!