相方との出会い②
14年前の夏、思い切ってミクシィの「カレシ募集中」という
掲示板に載せてから、さっそく何通かメッセージが来ました。
それまでの経験上、メールでのやり取りが続き、文面上では仲良くなって、いざ会いましょうとなっても、その後が続く人はあまり多くなかった。やり取りをするうちに、相手への勝手な理想像を作ってしまい、変な期待を膨らませていたことが原因かもしれません。お互いにタイプではなかったか、相手にその気がなかったか、またはその逆か…
そのうち、自然と返事が返ってこず終了、なんてことも。
100回のメッセージより、1回のリアル。出会う前にフェードアウトするすることだって何度もありました。確かに文字だけのやり取りで、何往復したところで、情報は限られていますし、一目会ってわかる情報量や人人間性、人生や恋愛のスタンスと熱量などがわかります。
しかし、あと何回繰り返したら、いい人に出会えるのか…
このままでは出会わないまま、一生ひとりなのか。
もう、変に期待をするのはやめよう。
そう思って挑んだ、画像付き掲示板の投稿。
ゲイの友人に教えてもらった床屋さんで髪を切って(今思うとイカニモっぽい仕上がり)ヒゲもそのまま剃らずに不精して…と変な気合を入れていたように思いますが、できることは何でもやってみようって感じでした。
メール文体は、今までとは異なる、真逆のタイプで自分の仲では「無い」部類に入る雰囲気。スルーするか数回メッセージして終わるかも、と思っていたのですが、以外にもやり取りが続き、返信が来たら返す、という感じでした。会う前に期待はしない、感情を入れずに冷静だったと思います。
ぐいぐい来られる、前のめり気味の人は苦手だったので、今回もそうなのかな…と。営業だしがつがつしてるっぽいし、たとえメッセージのやり取りが続いてもタイプじゃなきゃ会うのも時間がもったいない?
色々思考はめぐりましたが、やりとりは続き会えそうな流れになってきたので、夏休みで帰省していた実家から東京に戻ったタイミングで会おう、という話になりました。
このとき、地元のイベントに参加することになっていたのですが、予定していたより早く終わったので、一緒に参加していた友人と別れ、電車に乗り岐路につきました。
あと少しで終点という時刻。これから都内に帰ることをその人に告げると、終着駅近くにある場所まで来ているから、予定していた日は少し先だけど、タイミングよさそうだし会う?となって。
予想もしていなかった展開に少し戸惑いましたが、一度会ってみればどんな人か分かるし、やり取りすればするほど、否が応でも期待は高まってしまうと思ったので終点についたら会うことにしました。終点まで、あと30分。