よい提案書はTTP(徹底的にパクる)
提案書作成のレベルアップを図るためには、お手本となるような上手な提案書に触れるのが一番の近道です。
まずは身近な社内の中で、上手な提案書を作成している人がいれば、その人の提案書を参考にしてみるとよいでしょう。
「これは!」と思った人の資料を入手して参考にするのです。
自分が提案書を読む立場であれば、客観的にその資料の良い点や悪い点が見えてくると思います。その際には、ぜひ「自分の提案書にも何か取り入れることはできないか?」 という視点で眺めてみてください。
「これは良い!」もしくは「これは使える!」と思ったところがあれば、ぜひ真似してみましょう。
ビジネス用語でTTP(徹底的にパクる)というものがありますが、まさにこれを提案書で実践するのです。
そっくりそのままコピーすることは問題がありますが、資料の構成やレイアウト、体裁などについて、考え方を取り入れることはできるはずです。
逆に「ここはまずい」「ここはわかりにくい」という箇所があれば、反面教師として覚えておいて、同じ失敗をしないように気をつけましょう。
何気なく見ていた他人の提案書も、こういった視点で見れば、得られることも多いと思います。
また社外の提案書も参考になります。例えば取引先からプレゼンを受けた場合には、提案資料を入手できる機会も多いと思います。
そのような場合は、これはと思う提案書は忘れずに保管しておきましょう。
社内の資料と同様に参考にしたい部分があれば、それをメモとして残しておくとよいでしょう。
最近はインターネットや雑誌などでも参考となる提案資料の事例が紹介されているので、それらを調べて情報収集することも有効です。
ちなみに茶道や武道における考え方として、「守・破・離」というものがあります。まずは自分より優れている人を真似て、基本・基礎の部分を確実に身につけることが大事です。
そういった基本・基礎の部分が身についた上で、自分のオリジナルの工夫を加えていくことをお勧めします。