10月3日 3000mの山を越えて
10月3日。
雨時々曇り。ツビルミを朝10時30分に出発する。7時間かけてアディシという村に到着。道を間違えて1時間はロスをしたから、本当なら6時間くらいで到着できると思う。
コーカサス山脈の一山を超えて来た。一番高いところは標高3000m。そこにはテトヌルディスキー場というスキー場があった。まだ雪は積もっておらずリフトや休憩所も廃墟のようであったが、冬場はスキーの世界大会も行われたりするのだそう。絶景の景色を見ながらマリファナを吸っていた係の人が教えてくれた。そして、アディシの道も間違ってないと教えてくれて、暖炉で一緒に休憩をした。ドサッとすべての荷物を肩から降ろす。冷たい雨で心も体も冷え切っていた。
スキー場を後にしてしばらくすると、ようやく正規のトレッキングコースを示す標識を見つけることができた。そこからは外国人ハイカーにも会ったりした。
大きな丘を越えて、崖の下にアディシが見えたときには、自分だけしかしらない秘境に来たと思った。両方を高い絶壁の山に囲まれて、日当たりの悪そうなところにひっそりと村はあった。1000年以上前に建てられたといわれる見張りの塔が6つもあり、村の大部分が荒廃しているのも秘境感を盛り上げていた。
鍋の水を捨てていたお母さんと目が合い、ゲストハウスであることを確認して、2食付きの80GELとのことで、泊めてもらうことにした。手持ちあと300GEL。