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フジファブリック 光あれ
6月3日の0時に配信が開始された、フジファブリックの新曲「光あれ」。
先行して公開されたアコースティックバージョンを聞いたときは、綺麗で爽やかな良い曲だなと思っただけでした。
しかし。
0時に配信された曲を聴いて、ちょっとおかしいほど感動しまくって、繰り返し聴いてて気づいたら午前2時でした。
翌日の20時にリリックビデオが公開されて、それもまた良くて、繰り返し見てて気づいたら午前4時でした。
思っていたより、力強い光。
何かが引っかかるのだけれど、うまくつながらない・・・
曲が似合うシチュエーションを妄想してみると、
誰かが誰かを見送りながら、ひたすら願うシーンばかり浮かぶのだけれど。何かが足りない・・・
毎日聴き続けていたら、
ある日、ふと、ベースの加藤さんが、先月のラジオで。
おススメの本は辻村深月さんの「凍りのくじら」
と語っていたのを思い出しました。
あなたの描く光はどうしてそんなに強く美しいんでしょう。
そういう質問をまま受ける。私の撮る写真についての話だ。
それに対する私の答えは決まっている。
暗い海の底や、遥か空の彼方の宇宙を照らす必要があるからだと。
こう始まる物語。
暗い海の底を照らす、強く美しい光。
照らされた人に居場所を与える光。
曲と物語のイメージが、カチリとつながった気がする・・・
そうか。
この曲は、そんなに遠くて、そんなに深い闇を照らそうとしていると感じたんだな。
妄想に足りなかったものを知ります。
そりゃそうかと、変に納得もします。
「凍りのくじら」を久しぶりに読み返して、もう涙がぼろぼろ。年を取ると、涙もろくてねー。
次は、「凍りのくじら」と人物がリンクする「名前探しの放課後」を読み返します。
舞台は霊峰と絶叫マシンで一応観光地として知られる、不二芳市。ちょっとドキりとするところもあるけれど、温かい物語。
偶然だとは思うけど、
いろいろつながっていくのも、また楽しいものです。
ようやく感動が成仏したのか、「光あれ」以外の音楽を聴けそうです。
心揺さぶられる6月がはじまっています。