【勝手に人生相談 No.192】母親と似ているのが嫌(富山県・20代女性)
▼ご相談内容▼
▼やまのぼ回答▼
子は親を選べないのと同時に、親も子を選べないのです。
物心ついたとき、すでに、あなたはあなたのお母さまのお子さんだったのです。その事実は、充分ご理解いただけるでしよう。
この世には、変えられるモノと、変えられないモノがあります。
母娘の関係は、後者の変えられないモノに属します。
そこで、変えられるモノは、変えられるように努力すれば、変えられますが、変えられないモノは、受け止めるしかありません。
顔がお母さまに、酷似していることは、変えられないモノで、受け止めるしかありません。しっかりと、受け止めた上で、考え方を変えてみましょう。
考え方など、変えられるモノの代表選手です。
そこで、逆転の発想をしてみましょう。あなたが、お母さまとまったく似ていなかったら、ご自分は本当の娘でないかも?と心配になります。
ところで、似ていることを、嫌がられるお母さまのお気持ちを、考えたことがありますか?それはとても、辛いことだと思います。
お母さまの深い愛情のおかげで、今日のあなたがあることを、もう一度考え直してみましょう。
熱を出せば、一晩でも二晩でも、寝ずに看病してくれたでしよう。辛く悲しかったときは、一緒になって耐えてくれたでしょう。嬉しかったことは、自分のことのように、喜んでくれませんでしたか?
父の恩は山よりも高く、母の恩は海よりも深しと、言われています。それは、父と母からもらった恩のありがたさは、とても大きく深いものである、ということです。
近い将来、子を持てば知る親の恩を、必ず体験されると思います。そして、お母さまに似ていることが、誇りにさえ思える日が、きっと訪れることでしよう。
まずは、他人の痛みを考える人になるように努力しましょう。
そうすれば、軽々に、お母さんと似ているのが嫌など言えなくなります。
変えられないモノは、受け止めるしかないのですから。変えられる考え方を変えることです。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.193】は、鳥取県・70代女性のご相談です。「親との関わり絶つ長男」を、予定しております。