【日記公開】サッカに詳しいですか?
この春、担当者が若返った客先でのことだ。
娘より若いSさんとは、互いに繰り出す話題に、いつもかみ合わず苦労する。過日のこと、彼が振った話しに何とか、乗ったつもりだったのだが・・・。
「山尾さん!ってサッカに詳しいですか?」
「どちらかと言うと・・・読む方だとは思うけど…あまり詳しいとは言えません。」
「十分じゃないですか!読む方だったら・・・ワタシなんか、ただボケッと観て愉しんでいるだけだから・・・」
「でもSさんって、お若いのに感心ですね眺めている程度でも、たいしたモンです!最近の若者はゲームやマンガばかりで、まったく読まないらしいジャないですか・・・」
「そうなんですか?最近は一頃のような熱も、すっかり冷めましたからネェ~」「・・・?ところでSさんは誰のファンなんですか?」
「誰っていうか・・・どちらかと言えば、チームを応援してます。」
「チーム?応援?」
「山尾さんもそうでしょ!戦略や戦術を読む方だと言われるぐらいたから・・・」
「ハァ~?」
「それとも誰か特定の人のファンなんですか?」
「いや!ボクは歴史モノはあまり…」
「ハァ~?歴史モノ?」
「強いて言うならば清張とか圭吾とか・・・」
「ハァ~?」
「そらそうと最近の若者は誰のものを読むんですか?やっぱり春樹なんかですか?」
「・・・?・・・アハハッ・・・」
キョトンとする<やまのぼ>をよそに、文字通り腹を抱えて笑い転げるSさん。随分遅れて<作家ではなくサッカーの話>だと、気づいて笑い出した<やまのぼ>。
しばらく二人して笑い転げていた。