【やまのぼエッセイ No.7】電車のドアに咬まれたことがあります!#私だけかもしれないレア体験
かれこれ、半年前の某私鉄でのこと。
とにかく、疲れていたのだだろう、前後不覚で熟睡していたのだから。虫のしらせか、フト目覚めたら、降車予定のホーム風景が目に入った。そこで、寝ぼけていたのに、さあ降りなければという感覚だけが先行した。
後先考えず、座席を蹴って、ドア目がげて猛突進。
ところが、ドアはまさに閉まりそうな状況だった。慌てた私は、やっとの思いで、身体をすり抜けるのに成功したのだが、左足だけが残ってしまった!
左足がドアに挟まった状態で、ホームに放り出された私。
むしろ、脛がドアに咬みつかれた!という方が、その時の状況を適格に表現していると思える状態で、ホームに両手をついて、四つん這いになった。
午後4時。
折しも、学生さんたちの下校時とあって、ホームにあふれている学生さんだが、知らぬ存ぜず!ほぼ全員がスマホ三昧だ!
まれに年寄りに興味がある人がいたとしても、「爺さん!何やってんだ!」ぐらいにしか思ってくれない。
必死に左足を抜こうと藻掻く私だが、油圧シリンダーで閉まったドアはビクともしない。
私は腹を括った!
このまま、引きずられてホームの端に激突してお陀仏!に。まあまあの人生だったと・・・辞世の句など考え始めていた。
ところが、常日頃、行いは決して、いい方ではないが、女神は私を見棄てなかた。ドアがスウ~と開いた!
車掌さんが気付いてくれたのだ。
左足が抜けた解放感を味わう間もなく、身体丸ごとホームに放り出され、揉んどり打って倒れてしまった。
「危険ですから、駆け込み乗車はお止めください!」との車内アナウンスは、よく聞くが、「危険ですから、駆け込み降車はお止めください!ドアに咬みつかれることがあります!」と、いうアナウンスは、まだ聞いたことがない。
あれ以来、左足の鈍痛に悩まされる日々が続いていたのだが、ここにきて、やっと正座ができるまで快復した。
私は、ドアに挟まれやすい体質か、はたまたDNAに刷り込まれているのか、先日は乗り合いバスのドアにも咬まれた。
「危険ですから、駆け込み降車は、お止めください!」と、アナウンスされずとも、そんなバカをやる大人は、この私だけだろう!
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