【人間観察】立派なケチだろう!
個人事業主の友人K君の話だ。
K君は、営業に出かけた<留守宅>に架かってきた<電話>を、自分の<携帯電話>に転送させている。それに関して、最近取引の始まったある客先の社長さんから質問を受けたらしい。
「君んとこの転送電話なんだが・・・あの電話料金は、誰に請求が行くんだい?」
友人K君は、初め聞かれていることの意味が、よく見えなかったらしい。
「はあ~?」理解不能の顔をしいたら、客先はこう言ったそうだ。
「固定電話へ電話したつもりが、転送されて携帯電話に繋がってしまうだろう?」その社長の<言葉のニュアンス>で、友人K君はハッと気づいた。そして<ケチ>だと従業員から陰口される<社長>の真骨頂を見た思いがしたらしい。
K君はこの機会だと思い電話局に、後日聞いてみた。その結果、固定電話までの電話料金は、架けた客先に請求が行き、転送された<携帯電話>への通話料金はK君のところに請求が来るらしい。
その旨を客先の社長に説明したら、電話の向こうで「そうか!そうか!」と声を弾ませ、喜んでいるようだったらしい。
こんな会話が生まれるのも<コロナ禍不況>のせいだろう。
さあ~この話。友人K君がいうように、単なる<ケチ>なのか、立派な<倹約>なのか、意見の分かれそうな話だ。