【勝手に人生相談 No.484】80代の父 母につらく当たる ( 千葉県・50代女性)
▼ご相談内容▼
50代のパート女性。
関東地方に2人で暮らす80代の両親についての相談です。
私は3人きょうだいで。姉と私は実家の近県に住み、兄は遠方に住んでいます。
母は外出好きですが、父は家にいて、テレビを見たり、昼寝をしたりする生活です。父は定年後、母へきつく当たり、暴言を吐くようになりました。
年老いてきて暴言はひどくなり、母に八つ当たりをしています。
母のことが心配で、父にも外出するように勧めましたが、乗り気ではありません。姉と私は、2人にお互いもう少し思いやりを持って、穏やかに過ごしてほしいと願っています。
両親にどう対応したらいいですか。
遠方に住む兄は、実家に頻繁に電話していますが、実家に帰って来る気はなく、両親の面倒は姉と私任せです。私たち姉妹の家も、実家とは距離があり、頻繁には行くわけにいきません。頼りない兄への接し方も教えてください。
▼やまのぼ回答▼
「夫婦喧嘩は犬も喰わない」ということをよく知り、頭で判っていても、肉親には通じないみたいですね。ご両親だって、ご夫婦なのですから、その喧嘩は当然犬も喰わないのです。
ご両親であっても、別人格なのです。
さらに、言えることは、ご夫婦間の揉め事は、ご夫婦にしかわからないことです。当然、その解決法も、ご夫婦でしかわからないのです。
案外、暴言を吐く方も、吐かれる方も、傍でみているほど、感情の高ぶりはないのかもしれません。
お父さまの暴言は単なる甘えからだと、お母さまはよくご存知で、その対処法は、長年の夫婦間の阿吽の呼吸で、培われていたりするものです。
ご高齢のご両親が、矍鑠とされているご様子を慶ぶべきことだと思います。
変に母親の肩を持って、父親を攻撃すれば、母親から猛反撃が返って来ることさえあるのです。つまり、当事者以外が干渉することで、関係をよけいに悪くさせることだってあるのです。
あなた方姉妹の対処法は、たったひとつだけです。一切かかわらないことです。見て見ぬふりすることです。
お兄さまとの接し方も、同じことが言えます。
お兄さまとあなた達は、ご両親が同じということだけで、別個人なのです。あなた達が、とやかく指図する筋合いのものでもないのです。
お兄さまは、立派な大人です。頻繁に電話することで、ご両親の様子を常に把握されているのでしょう。
もしも、事態が変われば、お兄さまだって、ご両親に対するお考えをお持ちだと思います。あまり、介入することで、ご兄弟の仲違いを生じるかもしれません。
付かず離れずの関係が、「ご家族同士の円満」に通じる王道だと信じます。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.485】東京都・20代女性のご相談です。「結婚考えない彼 別れるべきか」を、予定しております。
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