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【人間観察】豪邸やリムジンよりもイイもの!

「年収が3000万以上の男性って、女性のカラダを求めないのよ!」
「・・・」

四十歳前の独身男性W君が、先日参加した<セミナー>で巡り逢った<アラフォー女性>との体験談を話してくれた。

「お付き合いする条件が、年収3000万以上だったんだけど・・・」って彼女から出鼻をくじかれたW君は思い切って質問してみたらしい。

「どうして、つき合わなくなったんだい!」

「・・・」彼女は、一呼吸していった。

「ワタシ留学してたので英語が喋れるの。それで、ひょんなことから、年収二億あるインド系アメリカ人と知り合って、帰国するっていう彼とアメリカへ行って暫く暮らした経験があるの・・・もちろん住宅は用意されたし、送り迎えはリムジンだったし・・・」

「え~どうしてなんだい!そのままつき合ってればよかったのに・・・」

W君は訳が分からなくなり、いらいらしながら彼女に詰問したらしい。

「情がないっていうか・・・まるで優しさってモノがないのよ!それにほんと!やっぱり彼も一度もカラダなんか求めてこなかったわ・・・」

「・・・」W君は不思議で仕方がなかった。

目の前にいる魅力的女性を<女性>として扱わなかったなんて・・・『年収300万チョイのオレにはまったく理解できないやッ』って思ったらしい。

そこで、「やまのぼ」は、恐る恐る聞いてみた。

「それで、彼女とはどうなったんだ?」「あまりのサプライズな話しに、意気消沈していたら、彼女が突然ポツリといったんです」

「なんだって?」

「やまのぼ」は身を乗り出した。

「<ごめんネ>と<ありがとう!>を言った回数で、その人の<幸せ度>って決まるみたい・・・年収なんかじゃないのよね~!優しさがあればいいのよ!」

「なるほど!」

「やまのぼ」は、深く同感しながらW君の口元を眺めていたら、「そういいいながら、可愛い小さな微笑みをしてるんだ!彼女!」ってW君も柔らかい笑顔をして見せた。

『アメリカ帰りのアラフォーと優しいW君は、意外とお似合いかもしれない』と、リモート画面越しのW君の話を聞きながら思っていた。

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