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【勝手に人生相談 No.297】息子が妻子と別居し通院(石川県・50代女性)

▼ご相談内容▼

50代のパート女性。

20代の息子について相談です。

結婚して1児を授かったのですが、暴力や不貞、散財で別居したと息子の妻から突然聞かされました。実家に戻し、精神科で双極性障害と診断されました。

休職して通院していますが、廃人のようです。

息子の妻から連日昼夜、長文で恨みや婚姻費用に加え、孫の将来の海外留学や私大進学費など過大な請求がLINEできます。

弁護士にも相談しましたが、彼女の一方的な言い分をうのみにせず、連絡を絶つよう勧められました。

しかし、息子に非があると思い、なかなか絶てません。婚姻費用は現在、息子の給料から支払っていますがかなり高額です。

お金の問題も深刻ですが、穏やかで明るかった息子に生きる力がないと思うのが一番苦しいです。

育て方が間違っていたのですか。どうすべきですか。

石川県・50代女性

▼やまのぼ回答▼

 子育てが間違っていたとも言えないし、正しかったとも言えません。なぜならば、これこそ正解!というのがない問いだからです。子育てに関して、結果が出てしまったことを、とやかく論ずるのは、時間の無駄だと思います。

 一番大切のは、これからどうするかを考えることです。それには、これからどうありたいかを、改めて考えることだと思います。

 ところが、その過程にあなたの出番はありません

 成人男性である、ご子息の世話をいつまで続けて行かれるおつもりでしょう。むしろ、あなたの関り方が、一番の元凶なのです。

 大人の顔をした甘えん坊のご子息の現在の状況は、あなたとご子息の今までの関係の成れの果てだと思います。

 とはいっても、急激にご子息との距離をとると、ご子息はパニックに陥ってしまうでしょう。できるだけ、時間をかけて、物理的にも精神的にも、距離を取るようにされることをお勧めします。

 そもそも、あなたは、愛情を誤解されていませんか?

 ご子息の苦労の芽を、彼より先回りして摘んでしまってはいませんか?多分、それが、あなたなりのご子息への愛情の表現だと思って来られたのでしょう?でも、それの正誤を判別する前に、客観的に気付かれることです!

 転ばぬ先の杖は、子育てには、ときとして有害なモノなのです!

 転んで怪我して、学ぶことは多いと思います。ご子息は、あなたの用意して転ばぬ先の杖で、いままでは転んで、大きな怪我をしたことがなかったのだと思います。

 失敗は人を育てると申します!転んで、ケガして反省して、その後の歩き方を体で学ぶのです!まさに、今がその時だと思います。

 これからのあなたの課題は、ご子息を信じて、ご子息がご自身の力だけで、明るい大人になるのを、ただ黙して優しい眼差しで見守ることです。

 必ず、ご子息の顔に以前のような笑顔が蘇るでしょう!

 大人なら、転ばぬ先の杖は、自分自身で用意するモノだと思います。

 

 

▼次回のご相談予告▼

 次回の【勝手に人生相談 No.298】大阪府・30代女性のご相談です。「弟に甘く、私に厳しい母が嫌い」を、予定しております。


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