見出し画像

【勝手に人生相談 No.154】浮気相手に遺産 と遺言(兵庫県・70代男性)

▼ご相談内容▼

70代の無職男性。

数年前からがんの治療中だった婿は、単身赴任先でこっそり女性と暮らしていました。

娘や孫が駆けつけた時は、もう意識がなかったそうです。

家族でみとろうとしたところ、会社の人から「本人がみとってほしいと望んでいる女性がいる。亡くなった後は家族に引き渡す」と言われ、泣く泣く引き下がったと。

遺言書も作成しており、その女性と婿の妹らに遺産を残すとのこと。先日、裁判所から遺言書の検認の通知が届きました。公正証書かと思われます。

娘と孫たちは大変な心痛です。

相手に慰謝料は請求できるのでしょうか。遺言書の異議申し立てはできるのでしょうか。

婿はもともと金銭感覚がだらしなく、結婚当初から謝金と返済の繰り返し。その女性のために使ったと思われる数百万円の借金も残されたいます。(兵庫県・70代男性)

▼ご相談内容▼

 まず、初めにお断りしておきます。やまのぼ は、法律の専門家でありませんので、慰謝料が請求可能か?遺言書の異議申し立てができるのか?などのご質問にはお答えしかねます。

 やまのぼ が、お話できるのことは、ご相談者や娘さんの生き方についての、持論提示でしかありません。人はだれも、自分なりに納得いく人生を送りたいものです。腑に落ちた一生であるべきだとも思います。

 さて、娘さんご家族が駆けつけた時、お婿さんのご臨終に立ち会わせてもらえなかったとは。ただただ、憤りを覚えるばかりです。おまけに、第三者である会社の方からの申し出とは、その怒りが倍増します。

 しかし、ここでよくよく、お考え下さい。

 晩年、娘さんご家族とお婿さんとのご関係は、どうだったのでしようか?ご相談内容だけでは、よくわかりませんが、多分疎遠だったのでしょう。

 いまさら、駆けつけられても、お婿さんにしてみれば、どの面下げて家族だというのか、という心境だったかもしれません。

 単身赴任先がいかに遠くとも、女性と暮らしはじめるまでには、それなりの期間が必要だったはずです。その間に、娘さんとお婿さん間に、気持ちのズレから生じる溝が、深まってしまったのでしょう。

 ところで、お婿さんが愛想をつかせた原因には、ご相談者さんが娘さんご夫婦に介入しすぎたことにもあります。

 案外、それが一番の原因だったかもしれません。

 酷なようですが、将来のためにも、今回の問題は娘さんに、全部任せることにしましょう。ご相談者は、娘さんが出した結論に、ただ従えばいいことです。それが、本当の父性愛だと信じじることです。
 

 

▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.155】は、兵庫県・50代女性のご相談です。
「父に似てきた顔が嫌」を、予定しております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?