【遊戯王】ハリ抜きヴァンパイア【2022年7月制限改訂】
ハリが逝った
多くの決闘者から崇め奉られ、愛され、時にはヘイトを買っていたハリが逝った
レアコレで再録された時は多くの決闘者(主に俺)が手のひらを返して擦りまくったあのハリが
登場から長年"見逃され"続けていたあのハリが
後に登場したアナコンダが逝ったのにラドンと組んで生き生きとしていたあのハリが
ありがとう、ハリファイバー
きみのいないEXデッキは少し、寂しいね
はじめに
こんにちは、のぼると申します。
ということで2022年7月1日から施行されるリミットレギュレーションにて《水晶機巧-ハリファイバー》がついに禁止カードに指定されました。
どのデッキでも活躍できる壊れ方をしており、とりわけアンデットではデッキの中核を担っていました。
私の擦っているヴァンパイアデッキもその例に漏れません。
しかし、これはKONAMIさんからの「前を向け」というメッセージであると私は解釈しました。
いつまでも10期の遊戯王に囚われず、現代遊戯王で戦っていけ────と
改めてデッキビルド力が試されるわけです。
前置きが長くなりましたが、本記事では2022年7月からのハリ抜き【ヴァンパイア】デッキの紹介をしていこうと思います。
今回は
・ハリ不在の影響
・ハリ抜きで《ユニゾンビ》からの展開例
を取り上げます。
↓こちら、前回の展開紹介になります↓
ヴァンパイアというテーマをざっくり解説しつつ、展開も紹介しています。
《ユニゾンビ》からの展開が複数あります!(ハリ不使用)
テーマでの戦い方なんかも書いてます、是非ご覧ください。
※《幽鬼》からの展開は前回の記事で紹介しているため、割愛させていただきます
※サムネ詐欺になってしまい申し訳ありません!
(ヴァンパイアの紹介でハリかユニゾンビがサムネだと流石におかしいので)
レシピ
先にレシピを置いておきます。
ハリの役割
以前のヴァンパイアにおけるハリの役割は大きく3つありました。
《グローアップ・ブルーム》のリクルート
《シューティング・ライザー・ドラゴン》による墓地肥やし+シンクロ召喚
《ヴァンパイア・ファシネイター》のリンク召喚
1つ目ですが、《ブルーム》はチューナーで、墓地に送られたときにLv5以上のアンデット族をサーチする効果を持ちます。
ヴァンパイアには上級が多数存在し、そこにアクセスできる点で非常に重宝しました。
2つ目は相手ターンにシンクロチューナーを特殊召喚する効果の話ですね。
《ライザー》を出せば《馬頭鬼》などの墓地で活躍できるモンスターを墓地へ落としレベルを調整、シンクロ召喚に繋げてさらなる盤面を目指すことができました。
3つ目は後攻の捲り性能をグッと引き上げた話です。
《ファシネイター》はアンデット族を"含む"モンスター2体以上で出せるリンク3のモンスターです。
リンク召喚時に相手墓地のモンスターをパクる効果と、ヴァンパイアをリリースして相手場のモンスターをパクる非常に強力な効果を有します。
ハリファイバーでアンデット族のチューナーを用意すれば召喚は容易ですね。
この3つが、私の中でハリの突出して優秀だった点です。
ヴァンパイアの初動
ここでヴァンパイアデッキにおける初動札について話します。
ヴァンパイアの初動は大きく2枚あります。
《ヴァンパイアの幽鬼》と《ユニゾンビ》です。
《幽鬼》は最近出た最強新規です。手札コストこそ要求しますが、墓地肥やしとサーチを同時にこなし、墓地では召喚権を増やすという壊れっぷりです。
《ユニゾンビ》はアンデットで最も愛される初動札です。ノーコストで墓地肥やしが可能でかつチューナー。さらに《不知火の隠者》からもリクルートが可能で、実質6枚体制になるという優秀さを秘めています。
2枚を比較
《幽鬼》は当たり前ですがヴァンパイアカテゴリーに属します。そのため《使い魔》によってサーチ可能で、《領域》によって増えた召喚権で召喚することもできます。
また、下級ヴァンパイアは手札・場のヴァンパイアモンスターをコストに要求するため、効果を使ったあとはコストになることもできます。
墓地肥やしとサーチを同時に行うというのも、シンプルにイカレです。
やりたい放題。
さらにさらに墓地効果まで持ち、召喚する効果は相手ターンにも使えちゃいます。
相手の展開を邪魔したり、ターン1制限をすり抜けたりと、器用な効果です。
自分ターンでも《領域》と合わせれば1ターンに3回も通常召喚が可能で、何かの法に触れてもおかしくありません。
《ユニゾンビ》は《隠者》と合わせて6枚投入でき、デッキの安定性を向上させます。
墓地肥やし効果もノーコストで放つことができ、優秀です。
しかし、ヴァンパイアデッキでは下級ヴァンパイアを落としてから蘇生したいため、結局手札コストを要求することが多いです。
もう1つの効果も優秀で、手札に来た墓地に落としたいカードを能動的に捨てられて器用に立ち回れます。
そしてそして、1番の差はチューナーであることです。
ヴァンパイアだけでは出来ないシンクロを絡めた展開を可能とし、無限の可能性を秘めています。
《ハリファイバー》の後継者
これまでは《ユニゾンビ》は《ハリ》に繋がるということで、個人的な評価が《幽鬼》より上でした。
一方で、制限改訂で《ハリ》のいない今は圧倒的に《幽鬼》が活躍できます。
しかし、それでは困る。
初動が減っては困る。
そこで《ユニゾンビ》から出す《ハリ》の後継を探しました。
その後継者とは、、、
《イモータル・ドラゴン》です!!!!
<効果>
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送り、このカードのレベルを、そのモンスターとこのカードの元々のレベルの差の数値と同じにする。
②:このカードが墓地に存在する状態で、自分のアンデット族モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
《幽鬼》の少し後に登場したアンデットの新たな力です。
なんと彼はシンクロチューナー。
特筆すべきはその効果、デッキからアンデット族を墓地へ送り、レベルがその差分変動します。
つまり、レベル6以外のアンデットをデッキからなんでも墓地へ送れるのです。
以前私が《ハリファイバー》を使った展開では、レベルが4になっている《ユニゾンビ》と《眷属》(レベル2)を素材にしていました。
《イモータル》のレベルは6。
つまり、そういうことです。
はい、どういうことでしょうか。
展開サポートをしながらシンクロ召喚に繋げることが出来るということです。
それでは、実際に《イモータル・ドラゴン》を交えた《ユニゾンビ》からの展開を見てみましょう。
※2022/10/23追記
当時の私はシンクロを生かすことに囚われており、この後紹介される展開例は非常に無駄が多くなっています。
最新版の展開例をこちらの記事にまとめていますので、興味のある方はご一読ください。
展開例
《ユニゾンビ》+《ヴァンパイア》カード×3
条件:ライフコスト1500
盤面:《竜血公》《不死竜皇》《領域》、墓地に《使い魔》《馬頭鬼》
《ユニゾンビ》通常召喚、②の効果で《眷属》を墓地へ送りレベルアップ
墓地の《眷属》②の効果で手札の《ヴァンパイア》カードをコストに自己蘇生、①の効果で500LPをコストに《領域》をサーチ
《ユニゾンビ》+《眷属》でレベル6《イモータル・ドラゴン》をシンクロ召喚
《イモータル》の①の効果で《使い魔》を墓地へ送りレベルを5に
墓地の《使い魔》の②の効果で手札の《ヴァンパイア》カード2枚目をコストに自己蘇生、①の効果で500LPをコストに《幽鬼》をサーチ
《領域》①の効果で500LPコストに召喚権を増やし《幽鬼》を通常召喚、①の効果で手札の《ヴァンパイア》カード3枚目をコストに《使い魔》2枚目を墓地、《シャドウ》をサーチ
《幽鬼》+《使い魔》で《キャリアー》をリンク召喚
《キャリアー》効果で《イモータル》に《馬頭鬼》装備
《幽鬼》②の効果で500LPをコスト、《キャリアー》を生贄に《シャドウ》アドバンス召喚、効果でデッキから《竜血公》特殊召喚
レベル5の《イモータル》+《シャドウ》でレベル10《不死竜皇》シンクロ召喚
・相手ターンに《不死竜皇》で使い魔を蘇生、サーチ
《ハリ》亡き今、相手ターンに《ライザー》で《馬頭鬼》を落としながら《カオスルーラー》シンクロ召喚でリソース大回復ってことが出来なくなりました、きつ。
多少弱体化はしますが、代役は《不死竜皇》です。
《真紅眼の不死竜皇》
<効果>
アンデット族チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手ターンに、「真紅眼の不死竜皇」以外の自分の墓地のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。
正直全部太字にしたいですね。無駄がない。
①は相手ターンにノーコストで墓地のアンデット族を蘇生する効果。
このデッキでは下級ヴァンパイアが筆頭候補ですね。
ご存知の通り、彼らは特殊召喚時にのみサーチを行うのですが、自己蘇生すると除外されてしまう縛りがあります。
これでは簡単に息切れを起こしてしまいます。
そこで《不死竜皇》で相手ターンに蘇生することで除外デメリットを回避、次のターンに繋がります。相手ターンにサーチするのもターン1効果を最大限使えて強いです。
単純にプラス1ですから。
②のは、起動効果で自場のアンデットを除外して自己蘇生する効果です。
除外こそするもののデメリットは無く、コストが用意さえ出来れば毎ターン蘇ることだって可能です。
話が逸れましたが、この展開だと墓地の《馬頭鬼》で次ターンに備えながら《使い魔》でサーチもでき、さらに《使い魔》もまた使えるのでリソースが完全に潰えることがありません。
ここでは次ターンに備えて《馬頭鬼》ですが、《キャリアー》で装備する関係上闇属性かアンデット族ならなんでも落とせます。
あなただけのカードを落としましょう。
てかいいのあったら教えてください。
現状、継戦能力が高い《不死竜皇》を採用することで、恒久的なリソース供給のしづらさをカバーするという方針に落ち着いています。
消費の多さがかなりネックではありますが……
《ユニゾンビ》+《ヴァンパイア》カード×2
条件:ライフコスト1000
盤面:《竜血公》《不死竜皇》《領域》
《ユニゾンビ》召喚、《眷属》落としてレベルアップ
《眷属》効果、《ヴァンパイア》カード(1枚目)コストに自己蘇生、500LPで《領域》サーチ
レベル4になった《ユニゾンビ》+《眷属》で《イモータル・ドラゴン》S召喚
《イモータル》効果、《使い魔》墓地
《使い魔》効果、《ヴァンパイア》カード(2枚目)をコストに自己蘇生、500LPで《シャドウ》サーチ
《領域》発動、500LPで召喚権追加
増えた召喚権で《使い魔》生贄《シャドウ》アドバンス召喚、効果で《竜血公》特殊召喚
レベル5の《イモータル》+《シャドウ》で《不死竜皇》シンクロ召喚
先程よりコンパクトな展開となります。
確定で《不死竜皇》の蘇生先を用意できないのと、《馬頭鬼》が用意できない点が異なります。
手札コストの中に蘇生して旨味のあるやつ(主に下級ヴァンパイア)があればこの展開をとりたいです。
消費を1枚でも抑えたいですからね。
コストが2枚しかなく、しかも下級がいなければ、《不死竜皇》の枠を《バロネス》か《承影》に変更すればパワーで解決できるかもしれません。
(個人的には、ヴァンパイアで戦うよりパワカが強くて大活躍してしまいそうなのでEXに入れてません)
相手を見極めながら判断しましょう。
おわりに
いかがでしたか。
正直ちょっとショボかったでしょう。
私はそう思います。
ですが、ハリのおかげでこうして改めてデッキの構築を見直し、私のヴァンパイアデッキは、よりリソースを意識したものとなりました。
展開は弱体化したにしても沢山の発見がありました。
やはり、禁止制限改訂は面白い。
KONAMIさん、こんなにも面白いコンテンツを提供してくれてありがとう。
本当にハリファイバーを返して欲しい。
構築に関して
最後にレシピをもう一度載せます。
前回から変わった点は、罠を増やしたところですね。
もともとヴァンパイアは魔法罠が強いテーマです。
《ユニゾンビ》から《ハリファイバー》に繋がることで、安定して決まった動きが出来ていたので少なめにしていました。
今は素引き前提のカードがより輝くかなと思っています。
気持ち的に下級のコストにしやすくもなりました。(個人の感想です)
《馬頭鬼》の枚数、《ユニゾンビ》《隠者》の比率は常に悩みどころです。
《馬頭鬼》はハンドに来ると高確率で事故るけど1枚だけだと心もとない……
《影者》は手札コストが無くても1枚から8シンクロになれるけどここを無効にされたらガチで詰むし……
かと言ってユニゾンビだって破壊されたら完全にツムツムだし……
EXもまだまだ詰められていないです。
《眷属》をX素材にして再利用したく、試験的に《シャドー・モスキート》を入れていますが変えた方がいいと思います。
見栄えも……悪いかもね!
《Ω》は《隠者》から本当に何も出来ない時に出す要員です。
アンデットの伝統的な動きです。
構築は本当に偏屈さ個性が出ますね。
私の場合はなぜかメインをアンデット縛りにしていますし、基本的にテーマの特性を活かしたり、テーマカード主体で戦いたいのでパワーがMAXではないです。
そんなめんどくさい拘りオタクですが、共感してくれる方やヴァンパイアに少しでも興味のある方の参考になればなと願っております。
長々と早口で語った駄文にお付き合いいただきありがとうございます。
また、どこかで。
P.S.
ハリファイバー返して
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