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【資産運用】なぜ資産運用は早いほうがいいのか?を考える
こんにちは。Noboruです。今回は「なぜ資産運用は早くから始めるべきなのか?」をテーマに考えていきたいと思います。
皆さんは、資産運用について考えている、もしくはもう資産運用を行っていますか?僕の経験では、20代後半から30代前半にかけて、資産運用(株式投資)をやりだす人が多かったように思います。
ですが、資産運用を始めるタイミングは、
自分で自分のお金の管理をし始めた時であり、なるべく早い時期です。
最大の理由は、「時間を味方につけることができるから」です。
以下、なぜそうなるのか解説していきます。
まずは、
・資産運用とは何か?
・資産運用はなぜ必要なのか?
について整理した後、
・なぜ資産運用は早いほうがいいのか?
について考えていきたいと思います。
資産運用とは何か?
資産運用とは、
持っている資産(現金、不動産、株、債券など)を管理・運用して、リターン・資産を増やすこと
です。つまり、
・銀行にお金を預ける
・株式投資をする
・不動産投資する
といった全てが、資産運用となるわけです。
ここで重要なのは、リターンとリスクを理解することです。
リターンとは、利益のことです。100円で仕入れたリンゴを110円で売った場合、リターンは10円、ということになります。
対するリスクとは、将来悪い事象が起こる可能性のことです。可能性なので、リスクはイメージしづらいと思いますが、銀行にお金を預けても次の日0円になることはない(ノーリスク)が、ギャンブル好きの人にお金を預けたら次の日お金が無くなっている(ハイリスク)、ということです。
一般的に、リスクとリターンは表裏一体です。下の図は、一般的なリスクとリターンの関係を示したものです。
左下はリスクが小さいが、リターンも少ないことを示しています。銀行にお金を預けても、ほんの数円しか利息がつかないということです。
右上はリスクが大きい(すなわちマイナスになる可能性がある)が、利益が大きいことを示しています。
資産を運用するということは、自分の状況に合わせて、投資や預金をすることにより(リスク管理)、リターンを増やすことなのです。
なぜ資産運用が必要なのか?
資産運用の必要性は、資産運用しないと、お金が目減りしていくことにあります。昔はよく「タンス貯金」とか、銀行の利息だけで十分とかいわれていました。年配の方(その子供世代も?)だと、銀行にお金を預けておけば安心、と言う考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、現実は違います。
上の図は、日本のインフレ率と普通預金金利の推移をグラフ化したものです(Noboru調べ、日本インフレ率出典:IMF、普通預金金利出典:日本銀行)。1990年代前半は、普通預金金利でも1%を超えています。100万円預金していたら、1年で1万円以上のリターンが確実にあったわけです。その後、普通預金の金利はほとんど0%に近い低水準を続けています。2021年3月におけるゆうちょ銀行の普通預金金利は0.01%です。雀の涙より少ないですね。
一方で、インフレ率は上昇下降を繰り返しつつも、着実に高くなっています。
表は、1990年の100万円が、2020年にいくらになったのかと、銀行に100万円預けておいた場合の結果です。タンス預金だけで100万円を持っていた場合、そのお金の価値は13.4万円分の価値を喪失しています。また銀行に預けておいただけでも、5.5万円しか増えなかったため、7.9万円分の価値を喪失しています。お金が目減りしている、という理由はここにあります。
将来的にも、タンス預金、銀行預金だけではお金を増やすことはできません。日銀は、「物価安定の目標」として消費者物価上昇率2%を設定しており、今後もインフレ率はプラスで推移していくでしょう。
銀行預金も、いきなり2%台に上昇することはまず考えられません。
したがって、資産運用を行わなければ、自分の持っているお金の価値がどんどん失われていくということなのです。
なぜ資産運用は早いほうがいいのか?
では、なぜ資産運用は早いほうが良いのでしょう。それは、複利の効果を得られることと、時間的分散ができることです。
複利とは、利子にも利子がついていくことです。下のグラフは、複利2%で運用した場合に、100万円がいくらになるかを示しています。20年間運用した場合(青)と、10年間運用した場合(橙)では、最終的に約27万円の差が生まれています。
まとまった資産を持っていない場合でも、年10万ずつ計100万円運用した場合(緑)、10年間運用した場合(橙)と比較して14万円の差が生まれるのです。
このように、時間をかけることで複利を最大限活用できるため、早く資産運用をした方が良いと言えます。
早く資産運用した方が良いもう一つの理由は、時間的分散によりリスクを抑えることができることです。
資産運用として株式に投資した場合を考えてみてください。株式は短期的に上昇・下降を繰り返しますが、最終的には上昇する傾向にあります。下の図は、モーニングスターが作成した世界の株価(2007-2019)です。2007年の値を基準にすると、2008年のリーマンショックでは43まで下降していますが、2019年では193まで上昇しています。100万円で換算すれば12年間で93万円/年(7.75%)のリターンが得られたことになるのです。複利換算で行けば、さらにリターンが増加することでしょう。
もちろん、「底値を見極めて集中的に投資する方が良い」と考える方もいらっしゃいますが、プロのファンドマネージャでさえ上昇・下降局面を予測することは困難であるのが現状です。
したがって、早期に資産運用することによって、複利を最大限活用してリターンを得るとともに、時間的分散によりリスクを抑えることが、我々にできる最適解なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なぜ資産運用は早くから始めるべきなのか?について考えてみました。
資産運用とは、
自分の状況に合わせて、投資や預金をすることにより(リスク管理)、リターンを増やすこと
で、
資産運用の必要性は、
資産運用を行わなければ、自分の持っているお金の価値がどんどん失われていく
ことにあります。
なぜ資産運用は早い方がいいのか?
早期に資産運用することによって、複利を最大限活用してリターンを得るとともに、時間的分散によりリスクを抑えることができるため
である。
皆さんの資産運用を始めるきっかけになれば幸いです!