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わかさいも:味は・・・面白い歴史
「わかさいも」と言えば、北海道を代表する銘菓として知られています。
わかさいもの誕生秘話
わかさいもは北海道洞爺湖に拠点を置く「わかさいも本舗」が製造する和菓子で1930年代に若狭関数寿氏によって誕生しました。
このお菓子は「さつま芋を使わずにさつま芋の風味を再現する」というユニークなコンセプトのもと
北海道産の大福豆や昆布を使って作られています。
この発想はさつま芋が手に入りずらかった当時の北海道ならではの工夫の賜物です。
その後「わかさいも」という名前をめぐって
洞爺湖のわかさいも本舗と登録
寿都にある若狭屋が商標権を争って戦い
最終的に洞爺湖がその権利を取得しました。
わかさいもは現在洞爺湖産が主流ですが
登別にも同じルーツの菓子が存在していました。
幻の「わかさっこいも」は登別銘菓だった
かつて登録で販売されていた「わかさっこいも」は
わかさいものバッタモンとして地元で親しまれていました。
観光地の発展とともに地域特産物が変化していく中で消えていった
かわいそうなバッタモンの例です。
その名残は登別市民・・・中高年の記憶に刻まれています。
そして現在登別には洞爺湖のわかさいも本舗が進出しています。
登別が洞爺湖の軍門にくだった・・・わけではありません。
わかさいもの魅力
このお菓子の魅力は独特な食感と風味です。
昆布の隠し味が豆の味を引き立て
甘さ控えめで飽きのこない味を演出します。
室蘭周辺の子供にとってわかさいもは懐かしい味です。
子供から大人まで楽しめる現代の郷愁です。
またパッケージに込められた北海道ポイデザインは
観光客に喜ばれる定番ポイントです。
古いスタイルが!現代風の店舗で
「芋を使わない芋のお菓子」という特殊なテーマを持ちながら
わかさいもは北海道の菓子文化の一部として定着しました。
今度洞爺湖や登別を訪れる際は
この話を思い出して味わってみてください。
あなたの旅の一つのハイライトとして
郷愁を演出する?
かもしれません。