巨人・門脇がプロ初のサヨナラタイムリー!ディグプロ9月17日
盟主の伏兵が、CS出場に望みをつなぐサヨナラ打を放ちました。
今回は、9月17日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
西武対ロッテ戦
ベルーナドーム
13:00プレイボール
スコア 西武3-2ロッテ
スタメン
西武 ロッテ
1 左 岸潤 1 右 荻野
2 遊 源田 2 二 中村奨吾
3 三 佐藤龍 3 左 石川慎
4 指 栗山 4 指 ポランコ
5 右 愛斗 5 三 ブロッソー
6 一 渡部健 6 中 岡
7 二 外崎 7 一 山口航
8 捕 古市 8 捕 佐藤都
9 中 西川愛 9 遊 友杉
投 隅田 投 佐々木朗
西武は中7日で隅田、ロッテは中6日で佐々木朗が先発します。
西武は初回、佐々木朗からヒットと2四死球で一死満塁のチャンスを作ると、6番・渡部健が10球粘った末に11球目が腰付近に当たり、押し出し死球で1点を先制します。
さらに続く外崎はストレートを逆方向に弾き返すと一塁線を抜ける2点タイムリーツーベースを放ち、佐々木朗から3点を奪います。
初回から援護を受けた西武先発の隅田は、ロッテ打線相手に快投。序盤3イニングスを四球1つのみで立ち上がると、5回に招いた一死満塁のピンチも荻野、中村奨吾を打ち取り無失点。相手に流れを渡しません。
そのまま6回も三者凡退に斬り、6回無失点の好投でマウンドを降りました。隅田は
と、女房役の古市とのコンビネーションに充実感を覚えていました。
試合はゼロ行進が続き、3-0のまま9回を迎えます。西武はセーブシチュエーションでクリスキーを送ったものの、岡にツーランを浴び1点差に迫られます。
しかし、最後は二死二塁の場面で佐藤都を三振に仕留め、西武が1点差で逃げ切りました。
勝利投手 隅田知一郎(9勝8敗)
敗戦投手 佐々木朗希(7勝4敗)
セーブ クリスキー(5S)
本塁打
ロッテ:岡大海6号ツーラン
オリックス対楽天戦
京セラドーム大阪
13:00プレイボール
スコア オリックス6-4楽天
スタメン
オリックス 楽天
1 中 中川圭 1 三 小深田大翔
2 二 西野真 2 右 小郷
3 捕 森友 3 指 島内宏
4 指 セデーニョ 4 二 浅村
5 三 宗 5 左 岡島
6 遊 紅林 6 一 阿部寿
7 一 ゴンザレス 7 中 辰己
8 左 杉本 8 捕 太田光
9 右 野口智 9 遊 村林
投 宮城大 投 荘司
「サードユニフォーム」を着用するオリックス、楽天共に中6日で宮城大、荘司が先発します。
オリックスは、初回に浅村のツーランによって楽天に先制を許しますが、3回に森友の2点タイムリーによって同点に追いつきます。
その後、4回にも両チーム1点を取り合いスコアは3-3に。
しかし、なかなかリードを長い間保てないまま迎えた6回裏、均衡が破れます。
オリックスは楽天・荘司と安樂から計1本のヒットと2つの四球で一死満塁のチャンスを作ると、打席には杉本。その2球目、安樂の高めのストレートを打ち上げると、これがセンターへのフライに。三塁ランナー・宗がタッチアップで生還し、オリックスが勝ち越します。
勝ち越し打を打ち上げた杉本は、またも同点に追いつかれた8回裏にも躍動。一死二塁のチャンスで打席が回ると、楽天・宋家豪のスライダーを左中間最深部に運び、タイムリースリーベースとしました。追いつき突き放す試合展開をメークした杉本は、
と、何度か招待しながら自身が一軍におらず、この試合でようやく一軍で姿を見せることができた杉本の竹馬の友・高島佑さんに勇姿を見せられ喜んでいました。
8回に2点を奪い6-4としたオリックスは、9回に山﨑颯を投入。二死一、二塁のピンチを招くものの無失点に抑え、オリックスが熾烈なシーソーゲームを制しました。
勝利投手 宇田川優希(4勝2S)
敗戦投手 宋家豪(2勝1敗)
セーブ 山﨑颯一郎(1勝8S)
本塁打
楽天:浅村栄斗24号ツーラン
オリックス:ゴンザレス10号ソロ
巨人対ヤクルト戦
東京ドーム
14:00プレイボール
スコア 巨人3×-2ヤクルト
スタメン
巨人 ヤクルト
1 右 梶谷 1 中 塩見泰
2 遊 門脇 2 左 濱田
3 三 坂本勇人 3 二 山田哲
4 左 岡本和 4 三 村上宗
5 捕 大城卓 5 右 サンタナ
6 一 中田翔 6 一 J.オスナ
7 中 岡田悠 7 捕 中村悠
8 二 吉川尚 8 遊 長岡
9 投 メンデス 9 投 小澤
巨人は中6日でメンデス、ヤクルトは中10日で小澤が先発します。
両チーム選球眼をフルに活かし、序盤はヒットが少ないものの出塁数が展開が続きますが、そこから得点に繋げることができず、3回終了時点で0-0とスコアは動きません。
しかし、4回表に先頭・サンタナが打席に入ると、2球目をライトスタンドへ運び、先制のソロとしました。
一発で先制を許した巨人でしたが、0-1で迎えた6回裏に途中出場の丸、岡本和にそれぞれホームランが飛び出し、同点はおろか逆転まで果たして見せました。
2-1とリードしたまま、試合は9回を迎え、巨人は復帰した大勢をマウンドに送ります。しかし、一死三塁のピンチを迎えると、7番・中村悠に犠牲フライを打たれてしまい、土壇場で2-2の同点に追いつかれてしまいます。
それでも、巨人は諦めません。9回裏にヤクルト・清水昇から先頭の岡田悠がヒットを放つなど二死一、二塁のチャンスを作ると、打席には門脇。ファールで粘りに粘り、2ボール2ストライクから迎えた10球目でした。
低めのストレートを打ち返すと、打球はセカンドの左を抜けるヒットに。これを見て二塁ランナー・岡田悠は一気にホーム突入。三塁ベースで足を一瞬もたつかせながらもなんとか生還し、巨人が門脇のサヨナラタイムリーで快勝しました。
打った門脇は、
と弾けるような笑顔で語りました。
勝利投手 大勢(3勝14S)
敗戦投手 清水昇(1勝8敗)
本塁打
ヤクルト:サンタナ16号ソロ
巨人:丸佳浩17号ソロ
岡本和真41号ソロ
中日対広島戦
バンテリンドーム ナゴヤ
14:00プレイボール
スコア 中日0-3広島
スタメン
中日 広島
1 中 岡林 1 中 秋山翔
2 左 大島 2 二 羽月
3 右 細川成 3 遊 小園海
4 一 ビシエド 4 左 堂林
5 三 石川昂 5 一 坂倉
6 捕 宇佐見 6 右 田村俊
7 遊 カリステ 7 三 田中広
8 二 龍空 8 捕 會澤
9 投 柳 9 投 九里
中日、広島共に中6日で柳、九里が先発します。
試合は両先発の意地の投げ合いが続き、前半5イニングスはスコアレスの0-0に終わります。
均衡が崩れたのは6回表。広島の先頭・會澤が死球を受けると、二死一塁となって2番・羽月。中日・柳のストレートを捉えた打球はライトへのタイムリーツーベースに。さらに羽月は送球間に三塁へ進塁し、次打者・小園海に生まれたタイムリーの布石としました。
我慢の投球が続いていた中2点の援護をもらった広島先発の九里は、援護をもらった直後の6回裏をピンチを招きながら無失点に凌ぐと、7回も併殺を作り3人で終わらせ、7回無失点の快投でマウンドを降ります。
と、野手陣に感謝を述べた九里でした。
広島は9回表に末包のダメ押しのタイムリーで0-3とリードを広げると、9回裏は栗林が登板。細川成から始まるクリーンナップを三者凡退に抑え、広島が完封リレーで勝利しました。
勝利投手 九里亜蓮(8勝7敗)
敗戦投手 柳裕也(4勝11敗)
セーブ 栗林良吏(3勝7敗16S)
日本ハム対ソフトバンク戦
ES CON FIELD HOKKIDO
14:00プレイボール
スコア 日本ハム6-1ソフトバンク
スタメン
日本ハム ソフトバンク
1 右 万波 1 二 周東
2 一 郡司 2 一 野村大
3 三 清宮幸 3 指 柳田
4 捕 A.マルティネス 4 左 近藤健
5 左 松本剛 5 中 柳町
6 二 上川畑 6 右 増田珠
7 指 野村佑 7 捕 甲斐
8 遊 奈良間 8 三 リチャード
9 中 江越 9 遊 川瀬
投 根本 投 和田毅
日本ハムは8月17日ぶり、中30日で根本、ソフトバンクは中7日で和田毅が先発します。
日本ハムは0-0の2回裏に2四球で二死一、三塁のチャンスを作ると、8番・奈良間が取った選択はなんとスクイズ。三投間の完璧な場所に転がし、自身も生きるセーフティースクイズで1点を先制します。奈良間は、
と小技を決め、してやったりでした。
さらに続く江越、万波が連続で四球を選んだことにより押し出しで1点を追加。新庄監督らしい攻勢で2点を先取します。
早い段階から援護してもらえた日本ハム先発の根本は粘投。2回に3与四死球で一死満塁のピンチを招くも無失点に抑えると、6回二死から四球を与えたところで降板。しかし、5回3分の2を無失点に抑え、流れをつくりました。
2点をリードしていた日本ハムは5回に清宮幸、松本剛、野村佑にタイムリーが飛び出し5-0に。ソフトバンク・和田毅を5回5失点と完全攻略しました。
その後、8回に1点を取り合い6-1と5点リードで迎えた9回は玉井が登板。三者凡退に締め、日本ハムが11安打6得点で勝利しました。
勝利投手 根本悠楓(2勝)
敗戦投手 和田毅(6勝6敗)
本塁打
ソフトバンク:近藤健介22号ソロ
阪神対DeNA戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神0-1DeNA
スタメン
阪神 DeNA
1 中 近本 1 右 関根
2 二 中野 2 中 桑原将
3 右 森下翔 3 左 佐野恵
4 一 大山 4 二 牧
5 三 佐藤輝 5 一 ソト
6 左 ノイジー 6 遊 大和
7 捕 坂本誠 7 捕 山本祐
8 遊 木浪 8 三 林琢
9 投 村上頌 9 投 濵口
阪神は中8日で村上頌、DeNAは中6日で濵口が先発します。
試合は両先発の粘りのピッチングが光り、なかなかスコアが動きません。
阪神は2回裏に一死満塁のチャンスを作ったものの、木浪の打球がサードライナーになると同時に、三塁ランナーが戻りきれず併殺。先制のチャンスを逃しました。
一方のDeNAも、7回表二死一、二塁のチャンスで濵口の代打・宮﨑が放った打球がライト前に抜けるヒットとなりますが、阪神・森下翔の光のようなレーザービームが発動。二塁ランナー・大和はあえなく本塁上で憤死する結果となり、ここでも先制点は入りませんでした。
試合は0-0のまま、9回を迎えます。
しかし9回表、DeNAの代打・大田が先頭打者として打席に入ると、その初球でした。甘く入ったカットボールを捉えると、大きく大きく上がった打球はレフトポール際に飛び込む勝ち越しのソロホームランに。
と、大はしゃぎのベテランでした。
0-1となって迎えた9回裏は守護神・森原が登板。打球を外野へ飛ばされながらも力で押し切り、外野フライ2つと三振で試合終了。
DeNAが大田のホームランで完封勝利しました。
勝利投手 ウェンデルケン(2勝2敗)
敗戦投手 ブルワー(1敗)
セーブ 森原康平(2勝1敗14S)
本塁打
DeNA:大田泰示4号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 76-47- 4 M05
2位 ロッテ 62-58- 5 12.5
3位 ソフトバンク 63-63- 2 14.5
4位 楽天 61-64- 1 16.0
5位 西武 58-70- 1 20.5
6位 日本ハム 56-72- 1 22.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 81-46- 4 優勝
2位 広島 71-60- 4 12.0
3位 DeNA 67-62- 3 15.0
4位 巨人 65-65- 2 17.5
5位 ヤクルト 53-77- 3 29.5
6位 中日 49-78- 4 32.0
まとめ
巨人・門脇選手、おめでとうございます。ルーキーでこの勝負強さは凄まじいですね。今年のルーキーは全員一軍出場を果たしているという巨人ですが、その中でもこの門脇選手の活躍は際立っています。
プロ入り前から職人的な守備力が話題となっていた門脇選手ですが、今季は繋ぐ打撃を見せたり、ツーベースやホームランも稀に打つなどパンチ力も見せています。さらに中田翔選手の離脱時には岡本和選手に代わり三塁を守ったり、坂本勇人選手がサードにコンバートされてからは、そのショートで華麗な守備を披露しています。
門脇選手がショートを守ることになれば、巨人としては坂本勇人選手の後任がようやく見つかったことになります。大先輩の背中を追いかけ、まずはショートの定位置を掴みにかかります。