パリーグ、セリーグに快勝!ディグプロ7月19日
今年も錚々たる面々が一堂に会しました。
今回は、7月19日に行われたオールスターゲーム第一戦を振り返っていきます。
セリーグ対パリーグ戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:30プレイボール
スコア セリーグ1-8パリーグ
スタメン
セリーグ パリーグ
1 二 中野 1 二 外崎
2 中 秋山翔 2 左 近藤健
3 左 ノイジー 3 中 松本剛
4 一 大山 4 右 柳田
5 指 岡本和 5 指 中村剛
6 三 佐藤輝 6 三 栗原
7 右 細川成 7 一 頓宮
8 捕 梅野隆 8 遊 源田
9 遊 木浪 9 捕 若月
投 村上頌 投 佐々木朗
1回表 パリーグが四連打などで4点を先制!
1回表、セリーグ先発のマウンドに上がったのはファン投票、選手間投票で選出された阪神・村上頌。今季ブレークした右腕はなかなか困難な相手でしたが、パリーグの強力打線がいきなり襲い掛かります。
まず先頭の外崎がヒットで出塁すると、これを皮切りに近藤健、松本剛、柳田にもシングルヒットが生まれます。さらに松本剛と柳田には打点のおまけも付き、パリーグがいきなり2点を先制します。
ここからも栗原のタイムリーなどで2点を追加し、パリーグが0-4と大きくリードします。
1回裏 佐々木朗の最速は161キロ
1回裏のマウンドには令和の怪物・佐々木朗が上がります。
この日は165キロを狙うのではなく、スライダーやフォークで空振り三振を狙っていた佐々木朗。先頭の中野を1ストライクから三球連続フォークで空振り三振に取ると、続く秋山翔に対してはスライダーで空振り三振。3番・ノイジーにはこの日最速の161キロを計測したものの、軽打でセンター前に弾き返されてしまいました。
その後大山を打ち取り1回無失点で終えた佐々木朗は、
と笑顔で応えました。
2回表 村上頌が3人締め
初回に4点を失った村上頌でしたが、その後はらしさを発揮。外崎に対しては91キロのスローカーブを投げるなど普段は見せない"珍球"で二死まで漕ぎ着けましたが、2番・近藤健にレフトフェンス直撃のヒットを打たれてしまいます。
しかしピンチを招くかと思いきや、レフト・ノイジーが好処理。さらに好返球が返り、二塁上でのクロスプレーに。一時はセーフの判定でしたが、阪神・岡田監督が笑顔のリクエスト。
すると判定は覆り、一連の流れ全て阪神の選手でアウトを奪いました。
2回4失点のほろ苦デビューに村上頌は、
と笑顔で振り返りました。
2回裏 メキシコ戦彷彿とさせるリレー
2回、佐々木朗に代わって登板したのはオリックスのエース・山本由でした。
WBC準決勝のメキシコ戦を彷彿とさせるリレーの再誕に球場は大いに湧きます。その期待に応え、山本由は細川成から三振を奪うなど1回無失点の好リリーフ。佐藤輝にツーベースこそ打たれましたが、15球のピッチングを
と少し悔しそうに、大いに楽しそうに話しました。
3回表 柳田が豪快すぎるホームラン!
3回、とんでもない打球がバンテリンドーム ナゴヤのライトスタンドに舞い上がりました。
この回からセリーグのマウンドには小笠原が登板。松本剛が倒れ一死走者無しで、打席にはソフトバンクの主砲・柳田が入ります。
その初球でした。インコースベルトレベルにきたストレートを逃さずにフルスイングすると、打球はピンポン球のように弾け飛びライトスタンド中段に飛び込むソロホームランに。打った柳田は、
と"柳田節"を炸裂させていました。
3回裏 "88対決"は田中将に軍配
パリーグの3番手は10年ぶりのオールスター出場となる楽天・田中将。木浪、中野を打ち取り二死走者無しとすると、広島・秋山翔と対峙します。両者とも1988年生まれの同世代、白熱した戦いが始まります。
初球の入りはカーブ。これがボールとなると、次は田中将がカーブとスプリットで2つストライクを奪います。追い込まれても続く4球目はしっかり見ていた秋山翔でしたが、5球目の外から入ってくるスライダーに反応できず。見逃し三振で、88対決は田中将に軍配が上がりました。
と話した田中将は、最後は笑顔でベンチに戻りました。
4回表 2イニング目の小笠原が三者凡退
中日・小笠原は、3回に引き続き4回も投げました。
3回にはホームランで1点を失ってしまいましたが、頓宮から始まる7、8、9番をしっかり三者凡退に抑え降板しました。小笠原は、
と柳田のホームランについて触れ、むしろ清々しているようでした。
4回裏 和田毅のストレートが活き活き
4回に登板したのは、ソフトバンクのベテラン・和田毅。年々最高球速が伸び続けている和田毅のストレートですが、なんとこの試合ではセリーグの打者に対して全球ストレートを投げ込みます。
ノイジーを143キロでライトフライに打ち取ると、大山をファールフライに打ち取ったボールも143キロを計測。さらに岡本和に対しても7球全てストレートを投じ、最後は145キロのボールで空振り三振に仕留めました。和田毅は、
とオリックス・若月にも感謝を告げました。
5回表 東克が1回無失点
セリーグの3番手はトミージョン手術から今季完全復活したDeNA・東克。近藤健にこそヒットを打たれはしたものの、140キロ台中盤のストレートとチェンジアップのコンビネーションで外崎から三振を奪うなど、無失点でマウンドを降りました。
愛知出身で家族が見守る中で好投を披露し、
と故郷に錦を飾りました。
5回裏 山﨑福の"超遅球"が冴え渡る
和田毅の後を受けたのは、強打でも知られるオリックスの左腕・山﨑福。元々緩急をつけるのが上手なピッチャーですが、この回先頭の佐藤輝に対しては90キロ台周辺のスローカーブを三球連続投じるという入り。結果的にヒットを打たれはしたものの、梅野隆、木浪にもこのカーブを投げるなど、とにかく遅いこのカーブが冴えました。
この試合の前日に亡くなってしまった横田慎太郎氏と同じ脳腫瘍を中学時代に患ったことがあるという山﨑福。帰らぬ人となってしまった"戦友"を偲ぶと共に、
と、同じ病を持つ人のためにも前を向きました。
6回表 源田にタイムリーなどパリーグが2点追加!
セリーグは東克の後、阪神・岩崎が登板。左腕リレーを展開します。
しかし、これに対してパリーグ打線が対応。中村剛と栗原の代打・安田尚がヒットで出塁すると、無死一、三塁から頓宮の犠牲フライでパリーグが1点を追加します。
なおも一死一塁の場面で打席には源田。真ん中に来たストレートをしっかり捉えると、打球はライトを襲うタイムリーツーベースに。打った源田は、
と振り返りました。
6回裏 "山﨑リレー"で無失点
6回、山﨑福に代わって登板したのはチームメートの山﨑颯でした。山﨑颯は先頭の中野、秋山翔に連続ヒットを浴び無死一、二塁のピンチを招きましたが、ノイジーをサードライナーで詰まらせると、大山はセカンドフライに。最後の岡本和に対しては151キロのストレートで詰まらせ、ショートフライに打ち取って無失点で凌ぎました。
と意気込んでいた"吹田の主婦"が見事窮地を切り抜けました。
7回表 万波にポール直撃弾!
7回、オールスター初選出のあの男に衝撃弾が飛び出します。
ヤクルト・清水昇を相手に中村晃が倒れ、一死走者無しで打席には日本ハム・万波が入ります。すると、1ボール2ストライクからの5球目。外角のストレートを思い切り逆方向に打ち返すと、なんと高く上がった打球はライトポールに直撃するソロホームランに。
と喜んだオールスター初打席初ホームランで、パリーグが0-8と大量リードします。
7回裏 宮﨑のソロでついにセリーグが反撃!
ここまで無得点と封じられているセリーグ打線でしたが、ついにハマのプーさんが動きます。
DeNA・宮﨑が7回の先頭打者として打席に入ると、日本ハム・田中正の3球目を捉えます。外角にきたボールを逆らわずに打つと、打球は角度大きく舞い上がり、ライトポール際に飛び込むソロホームランに。
と、解説席にいたチームメートのバウアーも大喜びの一打でついにセリーグに得点が生まれました。
8回表 山﨑康がお家芸のナックル披露!
セリーグは清水昇から山﨑康へ。帝京高校リレーを実現させます。
毎回オールスターになるとナックルを投げる山﨑康ですが、今回も投げます。先頭の頓宮を99キロのナックルでサードファールフライに打ち取ると、源田の代打・紅林を101キロナックルでショートゴロに。二死一塁となった場面でも、外崎の代打・小深田大翔を104キロナックルでセカンドゴロに打ち取り、無失点で切り抜けました。
8回裏 加藤貴が安定の省エネピッチング
8回に登板したのは、北の制球王・加藤貴でした。
四球を出さない故に球数も少ないことで知られる加藤貴は1番から始まるDeNA打線を相手にすると、牧、関根、佐野恵を3人合わせてわずか9球で抑える好投。最後は頓宮のスーパーキャッチにも助けられながら、変わらない省エネピッチでマウンドを降ります。
9回表 R.マルティネスも最速161キロ
ついに迎えた9回、セリーグは中日の守護神・R.マルティネスを送り出します。
160キロに迫るストレートとスプリットで中村晃、万波を詰まらせると、二死から杉本にツーベースを許したものの、最後は中村剛をサードゴロに打ち取り、いつも通り無失点でパリーグ打線を制圧しました。
9回裏 加藤貴が7球締めで試合終了
加藤貴は9回も続投。先頭の中田翔をレフトフライに打ち取ると、続く岡本和には2球目を打たせてセンターフライに。後1人となったところで迎えたのは先ほどホームランを打った宮﨑でしたが、2球目でセカンドフライに打ち取りスリーアウト、試合終了。
パリーグが1-8で快勝!
こうしてオールスター第一戦が終わり、結果は1-8とパリーグの快勝でした。ホームランは両軍合わせて3本飛び出すなど、投打共に面白い対決が多い試合となりました。
また、この試合でMVPに輝いたのは、ホームラン含む2安打2打点の活躍を見せたソフトバンク・柳田。
敢闘選手賞にはソフトバンク・近藤健、日本ハム・万波、DeNA・宮﨑が選ばれました。
まとめ
なんというか、ものすごい試合でしたね(笑)。初回にパリーグの連打があったり、WBCリレーがあったり、全球ストレートやナックルを投じる投手がいたりと、オールスターならではの様々なエンターテイメントがありました。
この試合はパリーグが8点を取る展開となりましたが、MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島で行われる試合は果たしてどうなるでしょうか。まだ出てきていない選手にも注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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