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ヤクルト・武岡がプロ初サヨナラタイムリー!ディグプロ7月17日
燕のユースが乱打戦に終止符を打つ一打を放ちました。
今回は、7月17日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
ソフトバンク対オリックス戦
福岡PayPayドーム
13:00プレイボール
スコア ソフトバンク0-3オリックス
スタメン
ソフトバンク オリックス
1 二 三森 1 中 中川圭
2 右 周東 2 二 宜保
3 左 近藤健 3 遊 紅林
4 指 柳田 4 指 セデーニョ
5 一 中村晃 5 一 頓宮
6 中 牧原大 6 三 宗
7 三 栗原 7 左 杉本
8 遊 今宮 8 右 野口
9 捕 甲斐 9 捕 若月
投 スチュワートJr. 投 山下舜
ソフトバンクは中6日でスチュワートJr.、オリックスは中10日で山下舜が先発します。
160キロ近いストレートを武器とする両投手の投げ合いは、チャンスもなかなか生まれない投手戦となります。
ソフトバンク先発のスチュワートJr.は4回にヒットと四球などで二死二、三塁のピンチを招きましたが、最後はライト・周東のジャンピングキャッチに助けられ無失点で切り抜けます。一方山下舜は5回まで1安打ピッチング。ソフトバンク打線に二塁さえ踏まえません。
試合が動いたのは6回。オリックスの先頭・中川圭がツーベースで出塁すると、紅林が四球を選び一死一、二塁でセデーニョに打席が回ります。フルカウントからの6球目でした。155キロのストレートを逆方向へ弾き返すと、これがラッキーゾーンに飛び込む先制スリーランに。
「何とか先制点になってくれて良かったし、逆方向への当たりだったけど、良い感触で打つことができたよ!」
と振り返る一打で、オリックスが0-3とします。
大きな援護点をもらった山下舜は、7回までピッチングを継続。7回に中村晃にヒットを許したものの、登板中に打たれたヒットは僅か2本。8つの三振を奪い、無失点でマウンドを降りました。
8、9回は阿部翔-宇田川とリレーし、それぞれ無失点リリーフ。オリックスがセデーニョのスリーランで完封勝利しました。
勝利投手 山下舜平太(8勝2敗)
敗戦投手 スチュワートJr.(2敗)
セーブ 宇田川優希(2勝2S)
本塁打
オリックス:セデーニョ5号スリーラン
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DeNA対広島戦
横浜スタジアム
17:00プレイボール
スコア DeNA1-2広島
スタメン
DeNA 広島
1 右 蝦名 1 二 上本
2 左 関根 2 右 野間
3 一 佐野恵 3 中 秋山翔
4 二 牧 4 一 松山竜
5 中 桑原将 5 捕 坂倉
6 遊 大和 6 三 田中広
7 三 京田 7 遊 小園海
8 捕 伊藤光 8 左 大盛
9 投 バウアー 9 投 床田
DeNAは中4日でバウアー、広島は中5日で床田が先発します。
中5日で前半戦最後の試合を託された床田は、投打に渡り活躍を見せました。
1回裏、先頭の蝦名にツーベースを許し、一死二塁から佐野恵に先制タイムリーを打たれてしまったものの、その後はしっかりと修正し2〜6回をパーフェクトに抑えます。
さらに打っては、5回の第二打席でライトへのヒットを記録すると、なおも無死二、三塁となった場面で野間のセカンドゴロの間にホームに突入し、自らの足で同点に追いつきました。
さらに7回の第三打席でもヒットを放つと、二塁まで進塁した後に秋山翔のタイムリーツーベースで生還。投げては7回途中1失点、打っては2安打2得点の活躍に
「きつかった(笑)。きつかったし、怖かったですけど。もう2死になった時点で絶対にかえろうと思ってたんで、そこはもうあんまり足のことは気にせず走ってました」
と、昨年横浜スタジアムで骨折した自身の足に触れながら笑みを浮かべました。
1点をリードした後は勝利の方程式が登場。
9回に守護神・矢崎が二死一、二塁のピンチを背負ったものの、最後は代打・戸柱をセカンドゴロに打ち取って試合終了。
広島が3タテで前半戦をターンします。
勝利投手 床田寛樹(8勝2敗)
敗戦投手 バウアー(6勝3敗)
セーブ 矢崎拓也(4勝17S)
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ロッテ対楽天戦
ZOZOマリンスタジアム
17:00プレイボール
スコア ロッテ2-4楽天
スタメン
ロッテ 楽天
1 右 岡 1 遊 村林
2 指 ポランコ 2 二 小深田大翔
3 左 石川慎 3 右 小郷
4 二 中村奨吾 4 指 浅村
5 一 山口航 5 一 鈴木大地
6 三 安田尚 6 三 阿部寿
7 遊 藤岡 7 左 岡島
8 捕 柿沼 8 捕 太田光
9 中 藤原 9 中 辰己
投 種市 投 藤井聖
ロッテ、楽天共に中7日で種市、藤井聖が先発します。
試合は楽天が相手の守備の乱れから初回に1点を先制しますが、2回に柿沼のスクイズで同点に追いつかれると、3回には好調のロッテ・石川慎のヒットをライトの小郷がファンブルしたことで2-1と勝ち越されてしまいます。
それでも、楽天も意地を見せます。
5回に二死から満塁のチャンスを作ると、6番・阿部寿がフルカウントから四球を選ぶ渋い活躍で同点に追いつきます。
さらに、2-2で迎えた6回。辰己、村林のヒットで二死一、二塁のチャンスを作ると、打席には3番・小郷。4球目のストレートを打ち上げたボールは高々と舞い上がり、なんとレフト・石川慎も見失うポテンヒットに。記録はレフトへのツーベースとなり、楽天がラッキーな形で2点を勝ち越しました。
楽天先発の藤井聖は3回に勝ち越しを許し、一死二、三塁となったところで早期の降板となってしまいましたが、2番手・安樂がこのピンチを火消し。さらに4、5回もパーフェクトに抑え、2回3分の2を投げて無失点の好リリーフを見せます。
後続の中継ぎ陣も無失点に抑えきり、2点のリードを死守。楽天が逆転で勝利しました。
また、2回3分の2を投げ無失点で今季初勝利を挙げた安樂は、
「この間やらかしている中でああいう場面で上げてくださったのは意義を感じました」
と、15日のロッテ戦で逆転を許した自身のリベンジを果たせたことを喜んでいました。
勝利投手 安樂智大(1勝)
敗戦投手 種市篤暉(6勝4敗)
セーブ 松井裕樹(1勝2敗23S)
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ヤクルト対巨人戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト11×-10巨人
スタメン
巨人 巨人
1 中 並木 1 二 吉川尚
2 左 山崎晃 2 左 ウォーカー
3 右 サンタナ 3 右 秋広
4 三 村上宗 4 三 岡本和
5 一 J.オスナ 5 捕 大城卓
6 二 武岡 6 一 中島宏
7 捕 内山 7 中 丸
8 遊 長岡 8 遊 門脇
9 投 市川 9 投 菅野智
ヤクルトは6月18日ぶり、中28日で市川が先発、巨人は中8日で菅野智が先発します。
この試合は序盤から両チームの乱れ打ちが始まっていました。
ヤクルトは初回、先頭の並木からサンタナのタイムリー、村上宗のスリーラン含む五者連続ヒットで4点を先制すると、なおも一死二塁としたところで内山にツーランが飛び出し6点目。いきなり巨人先発の菅野智を3分の1回6失点で沈めます。
しかし、巨人もすぐさま反撃。2回に門脇のタイムリーで2点を返すと、3回には秋広にツーランが飛び出すなど4点を追加し6-6の同点に追いつきます。
ヤクルトは4回に内山が逆転満塁ホームランを打ったことにより10-7と再びリードする展開になったものの、大西、木澤が合わせて3点を失ったことにより10-10の同点に。両軍合わせて28安打の乱打戦は同点のまま進みます。
9回裏、ヤクルトは二死二塁のチャンスを作ったものの、代打・青木が倒れ無得点。10-10のまま試合は延長戦になります。
10回裏、ヤクルトは一死から中村悠がツーベースを放ちチャンスを作ると、二死一、三塁とチャンスが拡大したところで打席には6番・武岡。
1ボールからの2球目でした。中川皓のシュートを捉えると、打球はレフトへのヒットに。三塁ランナー・中村悠が生還し、サヨナラタイムリーとなりました。
「経験がなかったので、その後どうしたらわからなかった」
と笑った、若き燕の人生初のサヨナラ打で打撃戦の幕は閉じました。
勝利投手 田口麗斗(1勝2敗21S)
敗戦投手 中川皓太(1勝1敗)
本塁打
巨人:秋広優人8号ツーラン
門脇誠2号ソロ
ヤクルト:村上宗隆16号スリーラン
内山壮真5号ツーラン
内山壮真6号グランドスラム
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阪神対中日戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神4-1中日
スタメン
阪神 中日
1 右 森下翔 1 左 大島
2 二 中野 2 中 岡林
3 左 ノイジー 3 右 細川成
4 一 大山 4 三 石川昂
5 三 佐藤輝 5 捕 宇佐見
6 中 島田 6 一 ビシエド
7 捕 梅野隆 7 二 村松
8 遊 木浪 8 遊 龍空
9 投 西純 9 投 涌井
阪神、中日共に中7日で西純、涌井が先発します。
虎のスラッガーの号砲で試合は動き出しました。
阪神は初回から先頭・森下翔がヒットで出塁するなど二死一、二塁のチャンスを作ると、5番・佐藤輝。1ボール1ストライクからの3球目でした。涌井の低めにきたストレートを膝を曲げながら捉えると、打球は炸裂音を立ててバックスクリーン右に飛び込む先制スリーランに。
「初回でしたし、何とかランナーをかえして先制点が欲しい場面だったので、思い切ってスイングしました。いい感触でしたし、久しぶりのホームランで気持ち良かったです」
とコメントした佐藤輝の一発で、阪神が幸先良く3点を先制します。
阪神先発の西純は、中日打線にヒットを浴びながらもピンチで粘りのピッチングを披露します。初回に迎えた二死満塁のピンチを抑えると、3回には一死一、三塁から宇佐見にタイムリーを許したものの、7回も二死一、三塁のピンチを迎えてから細川成を初球で打ち取り無失点。
7回94球を投げ被安打9も、1失点に抑える力投でマウンドを譲ります。
8、9回は石井大、岩崎が登板。西純の追加点となるタイムリーが出たことにより4点リードの中、どちらも無失点に抑えゲームセット。
阪神が勝って前半戦を折り返します。
勝利投手 西純矢(3勝2敗)
敗戦投手 涌井秀章(3勝10敗)
セーブ 岩崎優(3勝1敗13S)
本塁打
阪神:佐藤輝明10号スリーラン
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西武対日本ハム戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武7-2日本ハム
スタメン
西武 日本ハム
1 左 金子 1 右 万波
2 遊 源田 2 三 清宮幸
3 中 鈴木将 3 捕 A.マルティネス
4 指 栗山 4 一 郡司
5 二 外崎 5 左 松本剛
6 一 マキノン 6 指 今川
7 三 平沼 7 二 石井一
8 捕 古賀悠 8 遊 山田遥
9 右 蛭間 9 中 江越
投 隅田 投 鈴木健
西武は中6日で隅田、日本ハムは中11日で鈴木健が先発します。
西武は初回、日本ハム・A.マルティネスのツーランによって2点を先制されてしまいますが、すぐさま追い上げを見せます。
0-2で迎えた2回裏、西武の先頭打者はこの日4番に入っている栗山でした。すると、その初球。鈴木健の甘く入ったストレートを見逃さずに捉えると、打球はライトへのソロになりました。
するとここから打線に火がつき、平沼に同点タイムリー、蛭間に勝ち越し2点タイムリーが飛び出し、西武が4-2とリードに成功します。
初回に2点を失った隅田でしたが、2回以降は修正。この日は140キロ台後半のストレートとチェンジアップの緩急が冴え渡っており、日本ハム打線を6回12奪三振に抑える好投を披露。隅田は降板後自身のピッチングについて、
「初回に先制点は取られましたが、二回以降無失点に抑えることができたのは良かったです。押す引くといったメリハリを上手く使えたことと、チェンジアップとフォークでカウントと空振りが取れたのも良かったです」
と前向きに振り返りました。
西武はその後、平沼、外崎、マキノンにソロが飛び出し3点を追加。
7-2と5点リードで迎えた9回はルーキー・青山が無失点で締め、西武が3タテで前半戦を終えました。
勝利投手 隅田知一郎(5勝7敗)
敗戦投手 鈴木健矢(6勝4敗)
本塁打
日本ハム:A.マルティネス11号ツーラン
西武:栗山巧3号ソロ
平沼翔太2号ソロ
外崎修汰10号ソロ
マキノン10号ソロ
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順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 49-32- 2 ---
2位 ロッテ 42-32- 4 3.5
3位 ソフトバンク 43-37- 2 5.5
4位 楽天 39-43- 1 10.5
5位 西武 35-47- 1 14.5
6位 日本ハム 35-50- 0 16.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 46-35- 3 ---
2位 広島 46-38- 0 1.0
3位 DeNA 43-38- 2 3.0
4位 巨人 40-42- 1 6.5
5位 ヤクルト 35-46- 2 11.0
6位 中日 35-47- 2 12.5
まとめ
武岡選手、おめでとうございました。人生で初めてのサヨナラ打だったらしく、打った後はどうしていいかよくわからなかったというのは初々しく微笑ましいですね。
さて、これで前半戦の試合が終了し、19日からは夢の球宴、オールスターゲームが開催されます。ファン投票や怪我人続出(主にセリーグ)で少しバタバタした感はありましたが、何にせよ始まればきっと楽しいものになるはず。今年はセパ一体どちらが勝つでしょうか。
また、明日はフレッシュオールスターの結果を投稿させていただきます。お楽しみください。
最後までお読みいただきありがとうございました。