ニューブレイカー2024〜蝦名達夫〜
今シーズン新たに殻を破った選手を紹介する企画、「ニューブレイカー2024」。第八回は、DeNA前半戦のMVPの1人と言っても過言ではない切り込み隊長です。
名前:蝦名達夫(えびなたつお)
こちらが蝦名達夫選手です。蝦名選手は右投右打の外野手で、青森県青森市出身、1997年9月20日生まれの26歳です。
地元・青森商業高校時代には全国大会に行くことは叶わなかったものの、高校通算31本塁打を記録するなど、当時は強打のショートとして様々なチームから注目を受けていました。大学も地元の青森大学へ進学すると、一年秋から4番打者に定着して北東北大学野球リーグでトップの打点数を記録するなど持ち前の長打力を発揮。主将となった後四年秋にはチーム16季ぶりの優勝に貢献しました。
長打力があることに加え手動計測ながら50メートル6秒0を記録した俊足が評価され、2019年ドラフト6位でDeNAから指名。ハマでのプロ野球生活がスタートします。プロ入り後はルーキーイヤーにプロ初安打を初本塁打で決めるなどセンセーショナルなデビューを果たしましたが、レギュラーを獲得できる年はありませんでした。
しかし、今季は4月下旬に一軍昇格を果たすと1番打者として立て続けにヒットを放ちます。5月には月間28安打を記録するなど、1番打者が欠けていた前半戦のDeNAの穴を埋める存在となりました。一度怪我での離脱もありましたが、9月23日現在で70試合に出場、210打数54安打、打率.257とすべてキャリアハイ。大卒4年目の今季は飛躍の年としました。
強み:1本打った後のノリの良さ
今シーズンの蝦名選手の成績の中で突出している数字があります。それは、「マルチ安打」。1試合で2本以上ヒットを放ったときに記録されるものですが、今季の蝦名選手は14。しかも先発試合数が48試合なので、蝦名選手は大体3試合に1回マルチ安打を記録する計算になります。
これはシーズンフル出場換算だと42回となり、現在セリーグ最多安打の近本光司選手の45回に匹敵します。
セリーグ屈指のヒットメーカーに並ぶほどの打撃能力を持っており、1本ヒットが出た後のノリの良さは、間違い無く蝦名選手の強みと言えるでしょう。
課題:怪我がちな体質
一方で、蝦名選手のこれからの課題と言えるのが、怪我をしがちな体を強くすることです。プロ入り後に負傷・手術した箇所をまとめると
となっており、若干ただの不幸な部分もありますが1年に1回ペースで負傷しています。特に足回りの怪我・手術が多く、俊足を誇っているだけにセールスポイントが無くなってしまうのはもったいないです。
さらに一軍に昇格している期間中に負傷して離脱することもあり、そのせいで掴みかけていたレギュラーを手放してしまうというケースもありました。特に今季ですね。一軍でアピールをしようとして無理が祟っているのかもしれませんが、とにかく来季は1年間一軍に帯同できるような体作りを目指してほしいです。
得意投手
涌井秀章選手の5打数4安打1打点をはじめとして中日には打率.447と全体的に好相性を示しています。
また、広島・アドゥワ誠選手とは10打席と多く相対していながら8打数4安打3打点1本塁打とメッタ打ち。動くボールにも上手く対応しているようです。
苦手投手
中日を得意としていながら松葉貴大選手とは11打席の対戦で10打数2安打とかなり抑えられています。
広島・玉村昇悟選手、大瀬良大地選手にもそれぞれ6打数1安打、8打数1安打と逆お得意様状態になっているようです。
蝦名選手のプレー動画
走攻守全てにおいてスケールの大きい選手ですね。攻撃面ではマルチ安打に加え先頭打者本塁打なども注目されていた蝦名選手ですが、外野守備では俊足を生かした守備範囲の広さと強肩が光ります。
現在は1番に梶原昂希選手が座っていますが、正直筆者は1番適性は蝦名選手の方が高いと思っています。将来的にこの2人で1、2番コンビを組んでもらえるととても嬉しいです。
一口情報:🦐
今シーズン途中は「1番・センター」として多くの試合に出場していた蝦名選手ですが、その名前から打席に入る時はYouTubeライブのコメント欄やニコニコ生配信などで「🦐」の絵文字がよく見られます。ヒットを打ったりすると弾幕のように
とたくさん流れてきて面白いので、機会があれば、蝦名選手が出場する時になんらかの配信サイトを見てみてください。
まとめ
今回はDeNA・蝦名達夫選手を紹介しました。大柄ながら俊足を兼ね備えており、走攻守全てにおいてスケール大です。ここではあまり書きませんでしたが、5月11日、7点差大逆転の試合で放ったホームランも印象的ですよね。
まだ26歳と若いので、これからもどんどん成長していってほしいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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