DeNA・濵口が111球の完投で今季初勝利!ディグプロ8月10日
制球を改善させたハマの暴れ馬が、完投勝利で今季初白星を手にしました。
今回は、8月10日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
DeNA対中日戦
横浜スタジアム
17:45プレイボール
スコア DeNA5-1中日
スタメン
DeNA 中日
1 左 佐野恵 1 中 岡林
2 右 大田 2 左 大島
3 中 関根 3 右 細川成
4 二 牧 4 三 石川昂
5 一 ソト 5 一 ビシエド
6 遊 京田 6 二 高橋周
7 捕 山本祐 7 捕 石橋
8 三 林琢 8 遊 龍空
9 投 濵口 9 投 仲地
DeNAは中7日で濵口、中日は中6日で仲地が先発します。
先に動いたのはDeNAでした。0-0で迎えた3回、DeNAは牧、ソトの二連打で無死一、三塁のチャンスを作ると、6番・京田。仲地の2球目を捉えた打球はセカンドの左を襲う強い当たりとなり、タイムリー内野安打で1点を先制します。
なおも一死二、三塁のチャンスから林琢もプロ初タイムリーで続き、3-0と主導権を手にします。
その後、1点を返され3-1となった5回裏、一死から投手・濵口のツーベースを起点として塁を全て埋めると、4番・牧。ここ数試合絶好調の主砲は仲地のストレートを流し打ち。これがライトへの2点タイムリーとなり、5-1とリードを広げることに成功しました。
DeNA先発の濵口は、打線の援護に応え快投します。初回に大島に四球を与えてからは四球を出すことなく無失点ピッチングを継続。5回に二死二塁のピンチから岡林にタイムリーを浴びたものの、バックにも助けられながら8回終了時点で96球を投げ1失点。完投をかけ9回のマウンドにも上がります。
9回は先頭・石川昂にヒットを許したものの、二者連続奪三振の後は石橋の代打・宇佐見を退けゲームセット。
と振り返った濵口の今季初勝利でDeNAが3タテを飾りました。
勝利投手 濵口遥大(1勝5敗)
敗戦投手 仲地礼亜(1勝3敗)
巨人対阪神戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人2-5阪神
スタメン
巨人 阪神
1 二 吉川尚 1 中 近本
2 遊 坂本勇人 2 二 中野
3 中 梶谷 3 右 森下翔
4 三 岡本和 4 一 大山
5 捕 大城卓 5 左 ノイジー
6 一 中田翔 6 三 佐藤輝
7 左 秋広 7 捕 梅野隆
8 右 長野 8 遊 木浪
9 投 戸郷 9 投 才木
巨人は中6日で戸郷、阪神は中13日で才木が先発します。
両先発粘りのピッチングを見せる中阪神は、3回に招いた無死一、三塁のピンチで吉川尚を併殺に打ち取る代償に先制点1点を失いました。
その後もどちらも一歩も引かない投げ合いを続け、1-0のスコアは6回終了時点まで変わりませんでした。
そして迎えた7回、ついに阪神が動きます。
ノイジーのツーベースなどで無死一、三塁のチャンスを作ると、打席には木浪。すると、2球目を投げた後に巨人・戸郷が牽制。そしてこれを中田翔が捕球ミスをしたことにより、その間に三塁ランナーが生還します。思わぬたなぼたで同点に追いつきました。
なおも二死一塁としたところで近本に打席が回り、近本が5球目をヒッティング。これがライトスタンドに飛び込む勝ち越しツーランとなり、阪神が1-3とリードします。打った近本は、
と喜びました。
8回に1点を返されながら9回に2点を追加し2-5で9回裏を迎えると、最後はケラーが無失点で締め試合終了。
阪神が東京ドームでの三連戦をスイープで終えました。
勝利投手 才木浩人(6勝5敗)
敗戦投手 戸郷翔征(10勝3敗)
セーブ ケラー(1勝1S)
本塁打
阪神:近本光司6号ツーラン
原口文仁2号ツーラン
巨人:坂本勇人13号ソロ
ヤクルト対広島戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト13-3広島
スタメン
ヤクルト 広島
1 中 塩見泰 1 二 菊池
2 左 内山 2 三 小園海
3 二 山田哲 3 中 秋山翔
4 三 村上宗 4 左 西川龍
5 右 サンタナ 5 右 上本
6 捕 中村悠 6 一 堂林
7 一 北村恵 7 捕 會澤
8 遊 長岡 8 遊 矢野
9 投 ピーターズ 9 投 床田
ヤクルト、広島共に中6日でピーターズ、床田が先発します。
ヤクルトは初回から二連打と相手のエラーで無死満塁のチャンスを作ると、4番・村上宗の2点タイムリーツーベースで先制。さらにサンタナもスリーランで続き、5点目を挙げます。
なおも中村悠、北村恵の連打などで二死一、三塁を作ると、塩見泰のタイムリーによって6点目が入り、これで6-0。3回にも1点を追加し、広島・床田を3回7失点で沈めます。
一方、ヤクルト先発のピーターズは対照的に力投。2、7回以外は毎回ランナーを出す苦しい展開となりましたが、それでも、失点は6回に堂林から浴びたタイムリーのみに留める1失点。
7回1失点の好内容を記録して降板したピーターズは、
と女房役・中村悠に頭を下げました。
その後、6、7回で計6点を追加し13-1としたヤクルトは、9回に今野を投入。二死一塁から大盛にツーランを浴びてしまったものの、その後はなんとか抑えて試合終了。
ヤクルトが18安打13得点で大勝しました。
勝利投手 ピーターズ(5勝3敗)
敗戦投手 床田寛樹(9勝3敗)
本塁打
広島:大盛穂1号ツーラン
ヤクルト:サンタナ11号スリーラン
村上宗隆22号スリーラン
日本ハム対西武戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム6-5西武
スタメン
日本ハム 西武
1 指 松本剛 1 右 蛭間
2 中 五十幡 2 遊 源田
3 一 A.マルティネス 3 左 ペイトン
4 三 清宮幸 4 一 マキノン
5 右 万波 5 二 外崎
6 左 野村佑 6 遊 中村剛
7 二 奈良間 7 中 岸潤
8 捕 伏見 8 三 山野辺
9 遊 上川畑 9 捕 古賀悠
投 根本 投 與座
日本ハムは根本が今季初先発、西武は中7日で與座が先発します。
日本ハムは初回に五十幡のスリーベースによってチャンスを作ると、3番・A.マルティネスのタイムリーによって1点を先制します。
さらに4回には二死から野村佑、奈良間に連続タイムリーが飛び出し、3-0とリードを広げます。
しかし、3点目を入れたのも束の間。直後の5回に2四球で二死一、二塁のピンチを招いた日本ハム・根本。この場面でルーキー・蛭間と対峙しますが、その3球目をライトスタンドへ運ばれてしまい、3-3の同点に追いつかれてしまいます。
それでも、日本ハムは諦めません。5回裏に一死満塁のチャンスを作った日本ハムは、4番・清宮幸の犠牲フライで勝ち越しに成功。さらに万波がタイムリー、奈良間が押し出し四球を選び3点を追加。6-3と再びリードする展開になります。
6、7、8回は無失点で凌ぎ、3点リードで迎えた9回表。マウンドには田中正が上がりますが、無死二、三塁のピンチを招きます。
ここから中村剛、栗山に連続犠牲フライを許し1点差に迫られてしまい、同点の危機が迫る中、最後は山野辺の代打・平沼を打ち取り試合終了。
日本ハムが逃げ切りました。また、5回3失点の粘投を見せた日本ハム・根本は今季初勝利。根本は、
と次の登板を見据えていました。
勝利投手 根本悠楓(1勝)
敗戦投手 與座海人(2勝3敗)
セーブ 田中正義(2勝2敗18S)
本塁打
西武:蛭間拓哉2号スリーラン
ロッテ対オリックス戦
ZOZOマリンスタジアム
18:00プレイボール
スコア ロッテ3-1オリックス
スタメン
ロッテ オリックス
1 右 荻野 1 二 太田椋
2 遊 藤岡 2 左 茶野
3 三 ブロッソー 3 遊 紅林
4 指 ポランコ 4 中 中川圭
5 左 山口航 5 一 頓宮
6 二 中村奨吾 6 三 宗
7 中 岡 7 指 セデーニョ
8 一 安田尚 8 右 野口智
9 捕 柿沼 9 捕 若月
投 種市 投 ワゲスパック
ロッテは中5日で種市、オリックスは中6日でワゲスパックが先発します。
ロッテ先発の種市が三者三振を奪うなど3回までに5つの三振を取る力投をする中、今期途中加入の助っ人についに一発が出ます。
3回裏、二死一塁の場面で3番・ブロッソーが打席に入ります。すると、フルカウントからの7球目。少し高いツーシームを捉えると、打球は高々と上がりレフトスタンドへの先制ツーランに。打ったブロッソーは、
と嬉しそうに振り返りました。
ロッテは5回にも藤岡のタイムリーで1点を追加し3-0とすると、先発の種市も絶好調。自身初の中5日での登板ながら、140キロ台後半と鋭く落ちるフォークが冴え、7回を投げて7奪三振無失点。いい形で後続にバトンを渡します。
8回はペルドモが無失点に抑えると、9回は守護神・益田直が登場。二死一、三塁のピンチで自身の暴投により1点を失いますが、最後は若月をセカンドゴロに打ち取りゲームセット。
ロッテが投打が噛み合い、被スイープを阻止しました。
勝利投手 種市篤暉(9勝4敗)
敗戦投手 ワゲスパック(3勝6敗2S)
セーブ 益田直也(2勝3敗28S)
本塁打
ロッテ:ブロッソー1号ツーラン
ソフトバンク対楽天戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク11-4楽天
スタメン
ソフトバンク 楽天
1 二 三森 1 遊 村林
2 中 牧原大 2 二 小深田大翔
3 右 柳田 3 右 小郷
4 指 近藤健 4 指 浅村
5 左 柳町 5 一 阿部寿
6 三 リチャード 6 左 岡島
7 一 中村晃 7 中 辰己
8 遊 今宮 8 捕 炭谷
9 捕 甲斐 9 三 山﨑剛
投 和田毅 投 田中将
ソフトバンクは中10日で和田毅、楽天は中6日で田中将が先発します。
ソフトバンクは0-0で迎えた3回、先頭の甲斐が打席に入ると、4球目を一閃。レフトへ大きく上がった打球はスタンドに飛び込み、ソロホームランで1点を先制します。
その後柳田に犠牲フライが記録され2点を先制したソフトバンクは、5、6回で2点ずつ、合わせて4点を追加。先発の和田毅を強力援護します。
この援護を受けたソフトバンク・和田毅は、5回終了時点では被安打2、無失点の好投。
6回にヒットと死球で一死二、三塁のピンチを招いてしまい、小郷に犠牲フライを許したところで降板してしまいますが、6回途中1失点の好投。和田毅は降板後、
と語り、意識して田中将に投げ勝ったことを明かしました。
その後、7回に楽天・フランコにスリーランが飛び出し6-4の2点に迫られたソフトバンクでしたが、7回に2点、8回に3点を追加して楽天を突き放します。
結果11-4となって迎えた9回には又吉が登板し、2三振含む三者凡退に抑えゲームセット。
ソフトバンクが14安打11得点で快勝しました。
勝利投手 和田毅(6勝4敗)
敗戦投手 田中将大(6勝7敗)
本塁打
楽天:フランコ10号スリーラン
ソフトバンク:甲斐拓也8号ソロ
近藤健介17号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 59-38- 2 ---
2位 ロッテ 50-41- 4 6.0
3位 ソフトバンク 49-46- 2 9.0
4位 楽天 47-51- 1 13.5
5位 西武 44-53- 1 16.0
6位 日本ハム 42-60- 0 19.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 59-38- 4 ---
2位 広島 55-45- 2 5.5
3位 DeNA 50-47- 3 9.0
4位 巨人 49-50- 1 11.0
5位 ヤクルト 43-55- 2 16.5
6位 中日 38-61- 2 22.0
まとめ
DeNA・濵口選手、今季初勝利おめでとうございます。普段は四球が多く球数が嵩んでしまい、なかなか長いイニングを投げきれない濵口選手ですが、今回は制球力が向上し、ストレートのチェンジアップの緩急で中日打線を次々と斬り捨てていきました。
これで、DeNAのチーム完投数は阪神に並びリーグトップタイの7個目。完投数の多さは先発陣の強さに直結してくるので、ここから濵口選手がローテーションにハマれば、まだまだDeNAにも光はあります。シーズンも残りおよそ50試合、ペナントを手にするのはどのチームでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。