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のぼ〜る広報のイチオシ〜オリックス・バファローズ投手編〜

 本記事の筆者・のぼ〜る広報が、各チームのイチオシ投手と野手を1人ずつ紹介シリーズ、題して「のぼ〜る広報のイチオシ」。曜日は具体的に決めていませんが、随時更新していくシリーズものとなりますので、投稿した際は気にかけてくださると幸いです。記念すべき第1回は、22年シーズンに日本一を達成したオリックスの投手、近藤大亮選手です。

近藤大亮選手ってどんな人?(成績)

 近藤選手は、浪速高校から大阪商業大学、パナソニックを経て2015年にドラフト2位でオリックスに入団しています。最速154キロでのストレート(Wikipedia情報)を主体(というかほぼ全部ストレート)とする強気なピッチングスタイルで、スライダーや「ラビットボール」を投げます(ラビットボールについては後述します)。ストレートに関しては、NPBの回転数平均が2200なのに対し近藤選手は2800と、控えめに言って化け物の回転数です(笑)。ボールの回転数はノビの良さを表しており、近藤選手のストレートは150キロでも、打者には160キロくらいのイメージで迫ってくるのではないでしょうか。
 1年目の2016年にいきなり開幕2戦目の先発を任され、3回を1失点自責点0に抑えたものの、その後は故障によってルーキーイヤーの登板はありませんでした。
 2年目からは中継ぎに転向すると、持ち味のストレートが生かされ、2019年まで3年連続50試合登板を達成しました。
 しかし、ここまでの過投が祟ったのか2020年は一軍登板なしに。9月上旬にはトミージョン手術を受けることが発表され、契約も支配下から育成へと移行しました。
 ですが、慎重なリハビリを続け、22年についに支配下に復活。4月30日の西武戦、同点の8回に登板すると無失点に抑え、打線が勝ち越してくれたことによって近藤選手に白星が。19年8月31日のロッテ戦以来、実に973日ぶりの白星を、なんとお母さんの誕生日に手に入れました。お母さんへの最高の誕生日プレゼントとなったのではないでしょうか。筆者は「〇〇選手、△△△日ぶり勝利」という文面を見るたびに、この1勝のために何年も焦る気持ちを我慢して頑張って、ようやく手に入れられたんだなと思い感動してしまいます。
 結果的に22年は32試合に登板し、防御率は中継ぎとしてはキャリアハイの2.10を記録。来年は同僚の宇田川選手や山﨑選手らと共に快速ブルペン陣を形成していってほしいですね。

近藤大亮選手ってどんな人?(エピソード)

 先ほど、近藤選手が投じている変化球として紹介したのが「ラビットボール」。プロでは16年1月の新人合同自主トレで初めて投げたとされています。ストンと落ちる変化球は受けた捕手も取るのが精一杯だったようです。この変化球の正体を近藤選手は

「パームですね。カウント球にも勝負球にも使える。揺れて落ちる感じ」。握りは元巨人の江川卓の「ラビットボール」と同じだ。立てた人さし指と中指がウサギに見えることから命名された。近藤も「じゃあ僕のもラビットボールですね」と笑った。
日刊スポーツより一部抜粋

と説明していました。かつては元中日の浅尾投手が投げていたことで有名なパームも、現在では投げるピッチャーはとても少なくなっています。むしろ投げる人が少ないからこそ、このパームが活きてくるのかもしれませんね。
 またこのボール、実は父親譲りのもので、小学野球時代に変化球が禁止だったことから、お父さんからスローボールとして教わったものだそうです。お父さんの康仁さんも近藤選手と同じ浪速高校で投手をしていたそうです。このラビットボールとストレートのコンビネーションで、来年はさらに三振の山を築いていってほしいですね。

近藤選手のここがイチオシ!

 さて、そんな近藤選手ですが、筆者が皆さんに見てもらいたいのは

ピッチング時の体のバネのような使い方と、躍動感ある投げ終わり

 です。近藤選手は投げる際に両腕を逆W字のように上げて、リリースも比較的低いところから投げ込みます。その様はまるでバネが跳ねたような感じがして、見ていて気持ちいいです。さらに、投げ終わった後のポーズ、「俺はこのストレートでお前を抑えてやる!!」といったオーラをビンビン感じます。最後にパリーグTVのピッチングの動画を埋め込んでおくので、ぜひ見ていってください。

 というわけで、近藤選手の紹介でした。22年シーズンのオリックスの中継ぎ陣はほぼほぼ全員球速帯が155キロあたりになっており、近藤選手もその1人です。勢いのあるストレートとラビットボールで、来年は50試合登板の完全復活を期待しています。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典

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