ソフトバンク、完封勝利でついに連敗脱出!ディグプロ7月26日
今季から鷹の一員となった元メジャーリーガーの気迫のピッチングで、ソフトバンクがついに連敗を12で止めました。
今回は、7月26日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
中日対DeNA戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日3-5DeNA
スタメン
中日 DeNA
1 一 ビシエド 1 中 桑原将
2 中 岡林 2 左 関根
3 右 細川成 3 三 宮﨑
4 三 石川昂 4 二 牧
5 捕 宇佐見 5 一 佐野恵
6 左 大島 6 遊 大和
7 遊 福永 7 右 梶原
8 二 村松 8 捕 戸柱
9 投 小笠原 9 投 今永
「FCスペシャルユニフォーム」で挑む中日は中11日で小笠原、DeNAは中9日で今永が先発します。
これ以上の連敗を阻止したいDeNAは、初回から奮起します。
先頭の桑原将がツーベース、続く関根も内野安打で出塁し無死一、三塁のチャンスを作ると、宮﨑、牧の連続タイムリーで2点を先制。なおも一死二、三塁の場面で大和にも2点タイムリーツーベースが飛び出し、DeNAが0-4とリードします。
いきなり4点の援護をもらえたDeNAの先発・今永は、中日打線相手に快投を披露します。
150キロ超えのストレートにこの日はツーシームやカーブを多く混ぜ、相手打線に詰まらせるピッチングを展開。5回にはアウト全てを三振で奪うなど、8回99球を投げ1失点の好内容でマウンドを降ります。
犠牲フライによる1失点のみで抑えたエースは、自身の好投について
と、味方打線の支えを強調しました。
1-5と4点リードで迎えた9回は、今永に代わり森原が登板。しかし乱調で2点を失ってしまい3-5と迫られてしまいますが、最後は緊急でリリーフした伊勢が二死満塁のピンチを抑え、ゲームセット。
DeNAが連敗を5で止めました。
勝利投手 今永昇太(7勝1敗)
敗戦投手 小笠原慎之介(6勝6敗)
セーブ 伊勢大夢(2勝4敗2S)
阪神対巨人戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神4-2巨人
スタメン
阪神 巨人
1 中 近本 1 二 吉川尚
2 二 中野 2 右 梶谷
3 右 森下翔 3 左 秋広
4 一 大山 4 三 岡本和
5 三 佐藤輝 5 捕 大城卓
6 左 島田 6 一 中島宏
7 捕 梅野隆 7 中 岡田悠
8 遊 木浪 8 遊 門脇
9 投 西純 9 投 菅野智
「ウル虎の夏2023ユニフォーム」で挑む阪神、巨人共に中7日で西純、菅野智が先発します。
この試合は、7月18日に脳腫瘍との闘病の末、亡くなられた元阪神・横田慎太郎氏の追悼試合。天国に白星を届けるべく、虎ナインは勝つための覚悟を決めます。
初回、先頭の近本のヒットなどから二死一、二塁のチャンスを作った阪神は、5番・佐藤輝のタイムリーツーベースで1点を先制します。
その後、4回に先発・西純が巨人・岡本和にソロを浴び同点に追いつかれると、5回には一死一塁から秋広にセンターへのタイムリーツーベースを打たれてしまい、1-2と勝ち越しを許します。
それでも負けるわけにはいかない阪神。6回一死から森下翔が出塁に成功すると、打席には4番・大山。頼れる主砲は6球目のフォークを捉えると、なんとこれがレフトスタンドに届く逆転ツーランに。
と、なにか本当のように感じるホームランで阪神が3-2と試合をひっくり返します。
その後、7回にも大山のタイムリーによって1点を追加した阪神は、5回以降は島本-岩貞-加治屋-岩崎とリレー。
また、岩貞、岩崎は横田氏と同期であり、同じ同期である梅野隆が2人を引っ張るという野球らしい追悼の仕方。最後の9回は岩崎が3人で締め、阪神が横田氏へ白星を届けました。
勝利投手 島本浩也(3勝2敗)
敗戦投手 菅野智之(2勝3敗)
セーブ 岩崎優(3勝1敗15S)
本塁打
巨人:岡本和真21号ソロ
阪神:大山悠輔11号ツーラン
広島対ヤクルト戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島6-3ヤクルト
スタメン
広島 ヤクルト
1 右 中村奨成 1 中 並木
2 一 堂林 2 左 青木
3 中 秋山翔 3 右 サンタナ
4 二 上本 4 三 村上宗
5 捕 坂倉 5 一 J.オスナ
6 三 デビッドソン 6 二 元山
7 遊 小園海 7 捕 中村悠
8 左 末包 8 遊 長岡
9 投 九里 9 投 ピーターズ
広島は中11日で九里、ヤクルトは7月8日ぶり、中16日でピーターズが先発します。
広島先発の九里は2回に一死一、三塁のピンチから中村悠に犠牲フライで先制を許すと、3回にはサンタナにタイムリーを浴び、2点を先取されてしまいます。
3回に広島・上本がタイムリーを打ったことで1-2となりましたが、5回には元山にタイムリーツーベースを打たれてしまい、再び2点差になってしまいます。
しかし、ここから広島の逆転劇が始まります。
6回に一死一、二塁のチャンスを作ると、7番・小園海にタイムリーが飛び出し、まず1点を返します。なおも二死一、三塁とチャンスを継続させると、九里の代打・野間にタイムリーが飛び出し3-3の同点に追いつきました。
さらに7回。ヤクルト・石山から二死一、二塁のチャンスを作ると、6番・デビッドソン。その5球目でした。外に逃げるスライダーをセンターへ弾き返すと、これがフェンス直撃の勝ち越し2点タイムリーツーベースに。打ったデビッドソンは、
と、自身が打った時のパフォーマンスである「ごますりポーズ」ができたことを喜んでいました。
続く小園海のタイムリーによって1点を追加し、6-3とリードを広げた広島は、3点リードの9回に守護神・矢崎が登板。三者凡退に締め、広島が破竹の八連勝でリーグ最速の50勝を記録しています。
勝利投手 ターリー(6勝1S)
敗戦投手 石山泰稚(3勝4敗)
セーブ 矢崎拓也(4勝19S)
楽天対日本ハム戦
楽天モバイルパーク宮城
18:00プレイボール
スコア 楽天3-1日本ハム
スタメン
楽天 日本ハム
1 遊 村林 1 中 五十幡
2 二 小深田大翔 2 左 松本剛
3 右 小郷 3 三 清宮幸
4 指 浅村 4 右 万波
5 左 阿部寿 5 指 A.マルティネス
6 一 伊藤裕 6 遊 ハンソン
7 三 山﨑剛 7 一 加藤豪
8 捕 炭谷 8 捕 伏見
9 中 辰己 9 二 細川凌
投 早川 投 加藤貴
「EAGLES EARTH GREEN 2023ユニフォーム」を纏った楽天は6月25日ぶり、中29日で早川、日本ハムは中11日で加藤貴が先発します。
この試合でも、前半戦最後の勢いそのまま、犬鷲の主砲が暴れ回ります。
まずは第一打席。1回に二死二塁のチャンスで打席が回ってくると、日本ハム・加藤貴のチェンジアップを粉砕。低く沈む球を掬い上げると、打球はレフトスタンドに飛び込む先制ツーランに。打った瞬間本人も確信した当たりで、楽天が2-0と主導権を握ります。
さらに、8回に迎えた第四打席。回の先頭打者として打席に入ると、この回から代わったばかりのB.ロドリゲスのチェンジアップを振り抜きます。すると、打球は松本剛が追いかけるもののスタンドを超えるソロホームランに。
この試合2本塁打の大活躍に浅村は、
と、自身の活躍と共にチームの成績も上がってきていることを喜んでいました。
2点リードで迎えた9回は、渡辺翔が登板。絶対的守護神・松井裕が不在の中先頭のA.マルティネスに死球を与えてしまった若き右腕でしたが、後続を3人で斬って試合終了。
楽天が浅村の2ホーマーで接戦を制しました。
また、この試合で9回に登板し、1イニングを無失点に抑えた渡辺翔がプロ初セーブを記録しました。
勝利投手 早川隆久(5勝5敗)
敗戦投手 加藤貴之(5勝7敗)
セーブ 渡辺翔太(3勝1敗1S)
本塁打
楽天:浅村栄斗19号ツーラン
浅村栄斗20号ソロ
西武対ロッテ戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武3-0ロッテ
スタメン
西武 ロッテ
1 左 岸潤 1 遊 藤岡
2 遊 源田 2 二 中村奨吾
3 三 佐藤龍 3 右 荻野
4 一 マキノン 4 指 ポランコ
5 二 外崎 5 一 山口航
6 中 長谷川信 6 左 角中
7 指 ペイトン 7 三 安田尚
8 捕 古賀悠 8 捕 田村龍
9 右 愛斗 9 中 岡
投 髙橋光 投 メルセデス
西武は中8日で髙橋光、ロッテは中7日でメルセデスが先発します。
西武は1回裏、先頭の岸潤がツーベースで出塁し源田が送りバントを決めます。いきなり一死三塁のチャンスを作ると、3番・佐藤龍。粘った末に7球目を捉えると、打球は右中間を深く破るタイムリースリーベースに。さらにマキノンもタイムリーで続き、西武が幸先良く2点を先制します。
2点の援護をもらった西武先発の髙橋光は、ロッテ打線相手に快投を見せます。3回にヒットを打たれたものの、併殺でピンチの芽を摘むなど、5回終了時点で被安打1、無四死球の準完全試合状態。
6回に2本のヒットから初めて得点圏にランナーを置きましたが、ここも無失点で切り抜け、スコアボードの上側に「0」の数字を刻み続けます。
6回にスクイズからさらに1点追加し、3-0となった西武は、9回のマウンドにも髙橋光を送り込みます。ここまで無失点に抑え続けているエースは先頭の藤岡にヒット、続く中村奨吾に四球を許すなど、一死二、三塁のピンチを招きます。
試合最終盤でここ1番の場面を迎えた髙橋光。まずポランコを縦に落ちるスライダーで空振り三振に仕留めると、山口航。7球目まで粘られ、フルカウントで迎えた8球目。髙橋光が投じたアウトローの縦スライダーに山口航は空振り三振。この瞬間、ゲームは終了。西武が完封で勝利しました。完封勝利の髙橋光は、
と、最後はファンに頭を下げました。
勝利投手 髙橋光成(7勝6敗)
敗戦投手 メルセデス(3勝6敗1S)
オリックス対ソフトバンク戦
京セラドーム大阪
18:00プレイボール
スコア オリックス0-5ソフトバンク
スタメン
オリックス ソフトバンク
1 中 中川圭 1 中 牧原大
2 二 宜保 2 遊 川瀬
3 遊 紅林 3 左 近藤健
4 指 セデーニョ 4 指 柳田
5 一 頓宮 5 一 中村晃
6 三 宗 6 二 三森
7 左 杉本 7 三 栗原
8 右 野口智 8 右 柳町
9 捕 若月 9 捕 甲斐
投 山本由 投 有原
オリックス、ソフトバンク共に中9日で山本由、有原が先発します。
ソフトバンクはなんとしても連敗を12で止めようと、この試合は全員の目の色が違いました。
まず3回表。先頭の柳町がショートへの内野安打、さらに悪送球で二塁へ進塁すると、続く甲斐が送り一死三塁に。このチャンスで牧原大が打席に立つと、5球目を転がした打球は、ライトへ抜けるかと思いきや宜保の好プレーに阻まれセカンドゴロに。しかしこれで三塁ランナー・柳町が生還し、ソフトバンクが1点を先制します。
さらに0-1で迎えた8回、ヒットと四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、4番・柳田。山本由に対しての初球、フォークをいきなり捉えると、レフト線に飛ぶ2点タイムリーツーベースに。久しぶりの勝利に向け、0-3とリードを広げます。
9回にも柳町の2点タイムリーツーベースで加点し0-5としたソフトバンクは、ここまで8回11奪三振無失点の快投を続けていた先発の有原の続投を決断します。
ここまで得点圏にランナーを置いた回数はわずか1回、圧倒的な投球を信頼され9回のマウンドに上がった有原は、先頭の紅林にヒットを打たれてしまったものの、セデーニョをセカンドへのファールフライに打ち取りワンアウト。続く頓宮もライトフライに打ち取り、ツーアウト。そして6番・宗には5球目のカットボールを詰まらせてセカンドゴロ、ついにスリーアウト。
ソフトバンクが連敗を12で止め、ついに長い長いトンネルから抜け出しました。
この勝利に藤本監督は、
と胸を撫で下ろしました。
勝利投手 有原航平(4勝2敗)
敗戦投手 山本由伸(9勝4敗)
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 51-33- 2 ---
2位 ロッテ 45-33- 4 3.0
3位 ソフトバンク 44-40- 2 7.0
4位 楽天 41-44- 1 10.5
5位 西武 37-48- 1 14.5
6位 日本ハム 35-53- 0 18.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 48-36- 3 ---
2位 広島 50-38- 0 0.0
3位 DeNA 44-40- 2 4.0
4位 巨人 42-43- 1 6.5
5位 ヤクルト 36-48- 2 12.0
6位 中日 35-51- 2 14.5
まとめ
ソフトバンク、ついに連敗街道を抜けましたね。ロッテ相手に二試合連続でサヨナラ負けを喫し、かなり精神面にきてたであろう中でのこの完封勝利には、やはりプロのプライドを感じざるを得ませんね。
この調子で行くと日本ハムにも少し不安が残るところですが、ソフトバンク同様にそろそろ連敗は止まるでしょう。「明けない夜は無い」の精神で、1試合の勝ちをかけて奮闘してほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。