日本ハム・上沢が114球完封で8勝目!ディグプロ9月1日
日本ハムの右のエースが魂の完封劇を見せ、チームに勢いをもたらしました。
今回は、9月1日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
ヤクルト対阪神戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト2-4阪神
スタメン
ヤクルト 阪神
1 二 山田哲 1 中 近本
2 中 丸山和 2 二 中野
3 左 宮本 3 左 ミエセス
4 三 村上宗 4 一 大山
5 右 サンタナ 5 三 佐藤輝
6 一 J.オスナ 6 右 森下翔
7 遊 長岡 7 捕 坂本誠
8 捕 古賀優 8 遊 木浪
9 投 E.ロドリゲス 9 投 村上頌
ヤクルトは中7日でE.ロドリゲス、阪神は中6日で村上頌が先発します。
若虎が躍動しました。
0-0で迎えた2回表、回の先頭打者だった森下翔が打席に入ります。すると、1ボール1ストライクからの3球目をヒッティング。アウトハイのカットボールをセンターへ弾き返すと、打球は丸山和の頭上を越えバックスクリーンに飛び込むソロに。森下翔のソロで阪神が1点を先制します。
阪神はさらに3回にも近本、大山にタイムリーが飛び出し、2点を追加。0-3とリードを広げます。
そして、8回に迎えた森下翔の第四打席は圧巻でした。この回も先頭打者として打席に入ると、ヤクルト・梅野雄の5球目を一閃。力のあるストレートを逆方向に打ち返しながら、打球は伸びてスタンドイン。
と胸を張った若虎の、プロ初となる1試合2ホームランで、0-4とさらにリードを広げます。
その後、8回に登板した2番手・岩貞が2点を返されてしまったものの、2点リードで迎えた9回は守護神・岩崎が三者凡退に抑え試合終了。
阪神が森下翔の大活躍で勝利しました。
勝利投手 村上頌樹(9勝5敗)
敗戦投手 E.ロドリゲス(1勝3敗)
セーブ 岩崎優(3勝2敗27S)
本塁打
阪神:森下翔太7号ソロ
森下翔太8号ソロ
DeNA対巨人戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA9-3巨人
スタメン
DeNA 巨人
1 右 関根 1 右 浅野
2 中 桑原将 2 二 吉川尚
3 左 佐野恵 3 遊 坂本勇人
4 二 牧 4 一 岡本和
5 三 宮﨑 5 左 長野
6 一 ソト 6 捕 岸田
7 捕 山本祐 7 三 門脇
8 遊 林琢 8 中 ブリンソン
9 投 東克 9 投 戸郷
DeNAは中7日で東克、巨人は中6日で戸郷が先発します。
両者とも最多勝を争うエース同士の対決だったこの試合、2回表に岡本和の復帰後即ホームランとなるソロで巨人が先制点を挙げますが、直後にはDeNA・山本祐に逆転のツーランが飛び出し、DeNAがすぐさま2-1と主導権を奪います。
落ち着いた試合展開になるかと思いきや、その後もDeNAは佐野恵、関根、桑原将にタイムリーが飛び出し、4回までに5得点。巨人先発の戸郷を4回5失点に沈めます。
DeNA先発の東克は相手打線に出塁を許しながら、ピンチではギアを上げた投球を見せ、なかなか相手打線に得点を許しません。
6回二死一塁の場面では、前回の巨人戦登板の際にも被弾した長野にツーランを打たれてしまいますが、それ以上の失点はせず、7回3失点で降板。
と、9月2日に誕生日を迎えた祖父・宏さんに白星を届けたかったという東克。88歳の米寿を、8奪三振と自身8連勝の「88」で祝いました。
DeNAは5-3で迎えた7回に牧と宮﨑の二者連続ホームランが飛び出すなど、一挙4得点。
9-3で迎えた9回はエスコバーが登板すると、二死二塁のピンチを迎えながらも最後は秋広を三振にとって試合終了。
DeNAが12安打9得点で快勝しました。
なお、この試合で2回にソロを放った巨人・岡本和がプロ通算200号ホームランを達成しました。
勝利投手 東克樹(12勝2敗)
敗戦投手 戸郷翔征(10勝5敗)
本塁打
巨人:岡本和真35号ソロ
長野久義6号ツーラン
DeNA:山本祐大2号ツーラン
牧秀悟25号ツーラン
宮﨑敏郎18号ソロ
広島対中日戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島3-5中日
スタメン
広島 中日
1 中 野間 1 中 岡林
2 遊 矢野 2 遊 カリステ
3 二 小園海 3 右 細川成
4 左 西川龍 4 三 石川昂
5 三 デビッドソン 5 一 ビシエド
6 一 堂林 6 捕 木下拓
7 捕 坂倉 7 二 村松
8 右 末包 8 左 鵜飼
9 投 玉村 9 投 仲地
広島は中11日で玉村、中日は中13日で仲地が先発します。
中日は初回に二死一塁から石川昂にタイムリーツーベースが飛び出し1点を先制すると、3回にはカリステ、細川成に二者連続ホームランが飛び出し、2点を追加します。
特にカリステはこれが来日初ホームラン。試合後、カリステは
と、満面の笑みを見せました。
中日先発の仲地は序盤3イニングスを無失点に抑える立ち上がりを見せますが、4回に小園海にソロホームランを被弾すると、6回には小園海、西川龍にヒットを浴びてしまいます。結果的に無死二、三塁とアウトを奪えず、5回3分の0をもって降板。それでも3失点ピッチングと粘りを見せました。
6回に2番手・フェリスが無死満塁のピンチを粘りきれず、3-3と追いつかれてしまった中日ですが、8回にまたしてもカリステ。一死走者無しで打席に入った助っ人は、3球目をレフトへ運ぶと、打球はスタンドへ飛び込む勝ち越しソロに。
この後木下拓にもタイムリーが出て3-5とリードした中日は、9回にR.マルティネスを投入。四球を出したものの無失点に抑え、中日が約2ヶ月ぶりのビジター勝利を飾りました。
勝利投手 藤嶋健人(1勝1敗)
敗戦投手 島内颯太郎(1勝3敗2S)
セーブ R.マルティネス(3勝1敗29S)
本塁打
中日:カリステ1号ソロ
細川成也19号ソロ
カリステ2号ソロ
広島:小園海斗5号ソロ
日本ハム対オリックス戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム3-0オリックス
スタメン
日本ハム オリックス
1 左 松本剛 1 中 茶野
2 一 郡司 2 三 宗
3 三 清宮幸 3 左 池田陵
4 右 万波 4 捕 森友
5 捕 伏見 5 一 頓宮
6 指 A.マルティネス 6 捕 若月
7 二 上川畑 7 二 ゴンザレス
8 遊 山田遥 8 遊 紅林
9 中 五十幡 9 指 来田
投 上沢 投 山﨑福
日本ハム、オリックス共に中6日で上沢、山﨑福が先発します。
日本ハムは0-0で迎えた2回裏、回の先頭打者だった伏見の3号ソロによって先制に成功すると、3回には無死一、三塁のチャンスで清宮幸にタイムリーが飛び出し、2-0とリードを離します。
日本ハム先発の上沢はこの援護点をもらうと、オリックス打線相手に快投を披露。5回に二死一、三塁とこの試合初めてのピンチを迎えたものの、来田を三振に打ち取り、失点を防ぎます。
この後は大きなピンチもなく、危なげない投球で8回終了時点で101球、被安打3の無失点ピッチング。完封ペースで投げ続けました。
8回に万波にもタイムリーが記録され、3-0で9回を迎えた日本ハム。マウンドにはもちろん上沢が上がります。
完封をかけた中、まず先頭の宗をセカンドゴロに打ち取ると、続く池田陵には死球を与えてしまい、一死一塁で森友。強打者との勝負でしたが6球目のカットボールを詰まらせると、これが4-6-3の併殺となり試合終了。
上沢の完封劇で、日本ハムが快勝しました。
上沢は試合後、
と新球を用いたピッチングに声を弾ませました。
勝利投手 上沢直之(8勝7敗)
敗戦投手 山﨑福也(9勝4敗)
本塁打
日本ハム:伏見寅威3号ソロ
西武対ソフトバンク戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武6-0ソフトバンク
スタメン
西武 ソフトバンク
1 遊 源田 1 二 三森
2 左 岸潤 2 遊 今宮
3 右 蛭間 3 右 柳田
4 一 渡部健 4 指 近藤健
5 指 栗山 5 一 中村晃
6 二 外崎 6 左 柳町
7 三 佐藤龍 7 中 上林
8 捕 柘植 8 三 野村勇
9 中 西川愛 9 捕 甲斐
投 平良海 投 石川柊
西武特急シリーズで、西武鉄道の新型特急をモチーフとした「Laviewユニフォーム」を纏う西武、ソフトバンク共に中6日で平良海、石川柊が先発します。
西武は初回から二死満塁のチャンスを作ると、外崎、佐藤龍に連続タイムリーが出て3点を先制します。
さらに3回には二死一、三塁のチャンスでベテラン・栗山が7号スリーランを放ち、6-0とソフトバンクに大きく差をつけます。
西武先発の平良海は援護に応え力投します。
ヒットを少しずつ出してもすぐ芽を摘むピッチングを続け、6回終了時点で未だ無失点。
この試合最大のピンチとなる二死満塁の場面を7回に迎えましたが、ここでも谷川原を火の出る様な153キロストレートで三球三振に仕留め、零封。7回無失点の好内容でマウンドを後にしました。これで9勝目を挙げた平良海でしたが、
と、平良海流に二桁勝利を目指します。
6点リードで9回表を迎えた西武は、3番手にティノコを指名。無死一、二塁のピンチを招きましたが、柳町、上林を連続三振に打ち取ると、最後は野村勇をサードゴロに打たせて取りゲームセット。
西武が13安打6得点で投打が噛み合い完封勝利しました。
勝利投手 平良海馬(9勝6敗)
敗戦投手 石川柊太(4勝6敗)
本塁打
西武:栗山巧7号スリーラン
ロッテ対楽天戦
ZOZOマリンスタジアム
18:00プレイボール
スコア ロッテ5-0楽天
スタメン
ロッテ 楽天
1 右 岡 1 左 小深田大翔
2 遊 藤岡 2 指 島内宏
3 二 中村奨吾 3 中 辰己
4 指 ポランコ 4 二 浅村
5 一 山口航 5 一 鈴木大地
6 左 石川慎 6 三 フランコ
7 三 安田尚 7 右 小郷
8 捕 田村龍 8 捕 炭谷
9 中 藤原 9 遊 山﨑剛
投 美馬 投 岸孝
ロッテは中7日で美馬、楽天は中6日で岸孝が先発します。
美馬は36歳、岸孝は38歳。ベテラン同士による投げ合いは両投手の意地がぶつかり合い、スコアボードには13個の0が並び続けました。
特に、美馬は初回の一死満塁のピンチを凌ぐと、岸孝も5回の一死一、二塁のピンチを併殺で切り抜けました。
均衡が破れたのは7回裏。ロッテの先頭・中村奨吾が出塁すると、続くポランコ。その4球目でした。緩いカーブを高々と打ち上げた打球は風の影響を受けながら長い対空時間を経て、ライトスタンドに飛び込む先制のツーランとなりました。ついに美馬に援護点をもたらした助っ人のコメントは、
と関西弁となって球団から配信されました。
次打者・山口航にもホームランが飛び出すなどこの回一挙4点を取ったロッテは、8回にも1点を追加し5-0で9回を迎えます。
最後は岩下が1イニングを完璧に抑え、ロッテが完封リレーで勝利しました。
勝利投手 美馬学(2勝7敗)
敗戦投手 岸孝之(5勝5敗)
本塁打
ロッテ:ポランコ21号ツーラン
山口航輝12号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 69-43- 4 M20
2位 ロッテ 59-50- 5 8.5
3位 ソフトバンク 56-57- 2 13.5
4位 楽天 55-60- 1 15.5
5位 日本ハム 53-66- 1 19.5
6位 西武 51-65- 1 20.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 70-44- 4 M18
2位 広島 65-52- 4 6.5
3位 DeNA 60-55- 3 10.5
4位 巨人 58-59- 1 13.5
5位 ヤクルト 48-68- 3 23.0
6位 中日 45-70- 3 25.5
まとめ
ついにプロ野球のペナントレースも佳境、9月に入り残り試合も20試合とちょっとというところになってきました。両リーグのトップもマジックを少しずつ減らし、徐々にリーグ優勝の瞬間が近づいてきています。しかし、まだどのチームが優勝するかはわかりません。CSでいえばもっとわかりません。最後の最後、笑っているのはどこのチームでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。