日本ハム・山﨑福が今季2度目の完投勝利!ディグプロ5月15日
北の大地で腕を振るうサウスポーが、137球の大熱投で完投勝利を勝ち取りました。
今回は、5月15日に行われた公式戦6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
日本ハム対西武戦
ES CON FIELD HOKKIDO
13:00プレイボール
スコア 日本ハム4-1西武
スタメン
日本ハム 西武
1 指 田宮 1 左 金子
2 中 松本剛 2 遊 源田
3 三 郡司 3 中 長谷川信
4 一 A.マルティネス 4 右 蛭間
5 二 石井一 5 三 佐藤龍
6 右 万波 6 二 外崎
7 左 スティーブンソン 7 捕 古賀悠
8 捕 伏見 8 指 村田怜
9 遊 水野 9 一 渡部健
投 山﨑福 投 髙橋光
日本ハムは中6日で山﨑福、西武は中7日で髙橋光が先発します。
2回裏、日本ハムはヒットと2四球で二死一、二塁のチャンスを作ると、伏見。その5球目、インハイの直球に詰まらされながらも前へ運ぶと、後ろ向きに飛びついた外崎が捕球しきれずポトリと落ちるタイムリーに。テキサスヒットで1点を先制します。
さらに死球からの二死一塁の場面でA.マルティネス。逆方向へ弾き返した打球が、フェンスをあとボール半個超えないタイムリースリーベースとなり、1点を追加します。直後の石井一の打席では相手のバッテリーエラーが発生し三塁ランナーが生還。3-0と西武をリードします。
日本ハム先発・山﨑福は西武相手に粘り強く投げ続けます。初回を三者凡退に抑えた後の2回に二死一、三塁のピンチを招きましたが、村田怜を三振に仕留め無失点。4回こそ二死一、二塁から村田怜にプロ初打点となるタイムリーヒットを許しましたが、後続をしっかりと断ち切り1失点で防ぎます。
その後は8回までヒット2本に抑える好投を見せ、西武打線に手も足も出させません。対照的に西武は8回一死三塁のピンチでこの試合2度目のバッテリーエラーにより失点。バッテリーの差が如実に現れていました。
そして、すでに122球を投じていながら9回のマウンドにも上がった山﨑福。二者凡退に打ち取ったところで村田怜にヒットを許しましたが、最後は渡部健をアウトロースレスレのチェンジアップで空振り三振に仕留め、ゲームセット。
日本ハム・山﨑福が137球を投げ8安打、7奪三振、1四球、1失点で完投勝利を挙げました。
と語った左腕は、伏見と共に「さちとらバッテリー」で勝利へ突き進みます。
勝利投手:山﨑福也(4勝1敗)
敗戦投手:髙橋光成(4敗)
投手リレー
西武:髙橋光-増田達-羽田
日本ハム:山﨑福
楽天対ソフトバンク戦
楽天モバイルパーク宮城
13:00プレイボール
スコア 楽天4-1ソフトバンク
スタメン
楽天 ソフトバンク
1 右 小郷 1 中 周東
2 遊 村林 2 遊 今宮
3 三 浅村 3 指 柳田
4 指 島内宏 4 一 山川
5 一 鈴木大 5 左 近藤健
6 左 平良竜 6 右 川村
7 中 辰己 7 三 栗原
8 捕 石原彪 8 捕 甲斐
9 二 小深田大翔 9 二 三森
投 ポンセ 投 有原
楽天は中13日でポンセ、ソフトバンクは中6日でソフトバンクが先発します。
0-0で迎えた2回裏、楽天は先頭が四球で出塁すると、有原の牽制悪送球、ヒットで無死一、三塁のチャンスを作ります。ここで本拠地初スタメンの平良竜が打席に入ると、並行カウントからの6球目。アウトローのボールを上手く掬い上げると、打球はレフトの前に落ちる先制タイムリーになります。
なおも無死満塁のチャンスを作ると、石原彪の併殺打の間にランナーが1人還り1点を追加。2-0とします。
楽天先発のポンセは好投を披露。職業体験で来場していた小中学生の前で初回を2三振含む三者凡退に抑えると、球数をかけながらも相手打線からスイングアウトの山を積み重ねるパワーフォルムに。
5回にはツーベースから招いた一死二塁のピンチで三森にタイムリーを浴び1点を返されてしまいますが、後続を断って1失点に抑えます。6回も無失点に抑えたポンセは、6回111球を投げ5安打、9奪三振、2四球、1失点で降板。
とコメントした助っ人、5回のピンチを抑えた時は吠えるなど威力も迫力も満点でした。
楽天は4回にも二死一塁から石原彪のツーランホームランで2点を追加すると、4-1と3点リードで迎えた9回は守護神・則本が登板。
代打・緒方理、栗原、代打・中村晃とソフトバンクの代打構成を躱して試合終了。楽天が逃げ切り、連敗を2で止めました。
勝利投手:ポンセ(3勝2敗)
敗戦投手:有原航平(3勝3敗)
セーブ:則本昂大(1勝8S)
本塁打
楽天:石原彪3号ツーラン
投手リレー
ソフトバンク:有原-長谷川威-又吉-津森
楽天:ポンセ-酒居-宋家豪-則本
巨人対DeNA戦
富山市民球場アルペンスタジアム
18:00プレイボール
スコア 巨人2-1DeNA
スタメン
巨人 DeNA
1 右 丸 1 右 蝦名
2 中 オコエ 2 中 関根
3 二 吉川尚 3 三 宮﨑
4 一 岡本和 4 二 牧
5 三 坂本勇人 5 左 筒香
6 左 長野 6 一 佐野恵
7 捕 岸田 7 捕 山本祐
8 遊 門脇 8 遊 森敬
9 投 山﨑伊 9 投 ケイ
巨人は中6日で山﨑伊、DeNAは中9日でケイが先発します。
初回から巨人の堅守が光りました。巨人は1回、宮﨑のツーベースから二死二塁のピンチを招くと、続く牧の打球はセンターへ。落ちてタイムリーかと思われましたが、オコエが飛び込むと、見事ボールをダイレクトキャッチ。先制のピンチを救います。
さらに2回、2四球とヒットから二死満塁とこれも先制のピンチを背負いましたが、蝦名の打球をレフト・長野が足からスライディングキャッチ。山﨑伊を、2度の窮地から救って見せました。
さらに打撃では出番を虎視眈々と狙うあの捕手が暗躍。2回裏、ピンチを凌いだ後に一死一塁で岸田に出番が回ってくると、2球目をスイング。高めのストレートを振り抜くと、高く上がった打球はフラフラと上空を飛び、そのままレフトスタンドに飛び込む先制ツーランに。
と振り返った岸田、打ったバットも富山で作られたものであり、富山から思う存分にパワーをもらっています。
岸田はさらに4回にもセカンドへの内野安打で出塁すると、守備でも山﨑伊を好リードし7回1失点の力投に導きました。
先制のチャンスを相手の好守備で幾度となく封じられてしまったDeNAは、5回一死二塁のチャンスから蝦名のタイムリーで1点を返しましたが、続く関根の当たりが不運なピッチャーライナーで併殺に。運の悪い打球で攻撃が続きはしませんでした。
一方、点差をそのまま守り2-1と1点リードで9回を迎えた巨人は、バルドナードを召喚。先頭の筒香に四球を与えましたが、佐野恵から後続を3人で打ち取り、ゲームセット。巨人が1点差ゲームを制しました。
勝利投手:山﨑伊織(4勝)
敗戦投手:ケイ(1勝4敗)
セーブ:バルドナード(1勝3S)
本塁打
巨人:岸田行倫1号ツーラン
投手リレー
DeNA:ケイ-徳山-山﨑康
巨人:山﨑伊-船迫-バルドナード
ヤクルト対広島戦
坊っちゃんスタジアム
18:00プレイボール
スコア ヤクルト1-2広島
スタメン
ヤクルト 広島
1 右 丸山 1 中 秋山翔
2 遊 長岡 2 右 野間
3 三 村上宗 3 二 菊池
4 左 サンタナ 4 三 小園海
5 一 J.オスナ 5 左 末包
6 中 西川遥 6 一 林晃
7 捕 中村悠 7 遊 矢野
8 二 武岡 8 捕 坂倉
9 投 小澤 9 投 床田
ヤクルトは中8日で小澤、ヤクルトは中6日で床田が先発します。
両先発共にランナーを出してもピンチの芽を摘み取る投球を続け、序盤3イニングスは0-0で終了しました。均衡が破れたのは4回表。
一死から菊池のシングルヒットが相手のエラーによってスリーベースに昇華すると、打席には小園海。その2球目、内角のストレートを打ち上げると、打球は三、遊、左間のちょうど真ん中にポテンと落ちるタイムリーになりました。さらに処理にもたつく間に小園海は一気に三塁まで到達。快足を飛ばしました。
小園海の打棒はこれだけにとどまりません。0-1で迎えた6回表、二連打から無死一、三塁のチャンスを作ると、再び小園海。するとその5球目、内角に落ちるフォークを弾き返すと、打球は素早く一、二塁間を抜けるタイムリーになりました。これで1試合2タイムリーとなった小園海は、
とコメント。大きな一発というよりも「繋ぎの4番」として監督の期待に応えています。
援護をもらった先発の床田もつられるように力投。6回に二死満塁のピンチを招きながらも秋山翔の好守備に助けられて無失点に抑えると、7回に武岡にソロを浴びましたが、リードまではひっくり返されず降板。7回1失点の内容でした。
床田の降板後、新井カープは8回に島内颯を送ると、9回は栗林にスイッチ。勝利の方程式を使用すると、最後は栗林が三者凡退で締めて試合終了。
広島が1-2と大接戦を制しました。
勝利投手:床田寛樹(4勝2敗)
敗戦投手:小澤怜史(4敗)
セーブ:栗林良吏(1敗10S)
本塁打
ヤクルト:武岡龍世2号ソロ
投手リレー
広島:床田-島内颯-栗林
ヤクルト:小澤-長谷川宙-大西-丸山翔
中日対阪神戦
豊橋市民球場
18:00プレイボール
スコア 中日4-2阪神
スタメン
中日 阪神
1 中 岡林 1 右 森下翔
2 二 田中幹 2 二 中野
3 左 カリステ 3 中 近本
4 右 細川成 4 一 大山
5 一 中田翔 5 三 佐藤輝
6 三 石川昂 6 左 前川右
7 遊 村松 7 捕 坂本誠
8 捕 加藤匠 8 遊 木浪
9 投 髙橋宏 9 投 村上頌
中日は中8日で髙橋宏、阪神は中6日で村上頌が先発します。
先制したのは中日です。3回裏、先頭打者である投手・髙橋宏のツーベースでいきなりチャンスを作ると、一死三塁となって田中幹が3球目をヒッティング。これが捕球しかけた大山のグラブをかする当たりとなり、ライトへ抜ける先制タイムリーになりました。
しかし、中日の1点リードで迎えた6回表。四球とツーベースから一死二、三塁のピンチを招くと、前進守備の中6番・前川右の打球がファーストの前へ転がると、中田翔のホームへの送球が紙一重の差で間に合わず同点に追いつかれます。さらに一死一、三塁で坂本誠がセカンドゴロを転がす間にランナーの生還を許し1-2と勝ち越しを許します。
しかし、ドラマはここからです。逆転を許した中日は8回裏、岡林がツーベースで出塁すると、続く田中幹の犠打は勢いが死にすぎて捕手に三塁送球されてしまいますが、佐藤輝が捕球ミス。ありがたい形で無死一、三塁のチャンスを作ると、まずはカリステのタイムリーで同点に追いつきます。
なおも細川成が四球を選び二死満塁で打席には石川昂。すると1ストライクからの2球目、見逃せばボールのフォークを捉えると、これがライトへの勝ち越し2点タイムリーになりました。4回にはダイビングキャッチで好プレーを見せていた石川昂は、
とがむしゃらな二言。これで、中日は4-2と逆転に成功します。
そして、2点リードで迎えた9回は守護神・R.マルティネスが登板。二死から森下翔に四球を与えましたが、続く中野をセカンドゴロに打ち取ってゲームセット。
中日がシーソーゲームを制しました。
勝利投手:齋藤綱記(2勝)
敗戦投手:村上頌樹(2勝3敗)
セーブ:R.マルティネス(11S)
投手リレー
阪神:村上頌-漆原
中日:髙橋宏-齋藤綱-R.マルティネス
オリックス対ロッテ戦
沖縄セルラースタジアム那覇
18:30プレイボール
スコア オリックス1-4×ロッテ(降雨により6回表開始時コールド)
スタメン
オリックス ロッテ
1 中 福田周 1 中 岡
2 三 宗 2 二 藤岡
3 右 中川圭 3 遊 友杉
4 指 森友 4 指 ソト
5 一 セデーニョ 5 左 角中
6 左 西川龍 6 一 安田尚
7 遊 紅林 7 右 山口航
8 二 宜保 8 三 中村奨吾
9 捕 若月 9 捕 田村龍
投 東晃 投 西野勇
オリックス、ロッテ共に中10日で東晃、西野勇が先発します。
初回からロッテが畳み掛けます。1回表、長短打で無死一、三塁のチャンスを作ったロッテは、3番・友杉がセーフティースクイズを敢行。見事これがハマり、自身も生き残るスクイズで1点を先制します。
さらに角中、山口航もタイムリーを放ち、この回一挙3点を先制。東晃を攻略します。
しかし、オリックスもすぐに反撃。1回裏に先頭の福田周がヒットを放つと、一死二塁から中川圭の打球が二遊間をしぶとく抜けるヒットとなり、タイムリーで1点を返します。
流れを奪い返したかと思われたその矢先。2回表に一死から岡が打席に入ると、初球を一閃。この打球はなんとレフトスタンドを超えていき、追加点となるソロホームランになりました。打撃絶好調のリードオフマンの一撃で1-4とロッテがリードを守ります。
その後オリックスは、ロッテ先発・西野勇の前にランナーこそ出しながらもあと1本が出ない攻撃が続きます。
そうしてなかなか点が返せないうちに雨足が強まってしまい、5回裏終了時に一旦中断を挟みます。そした、オリックスの投手交代がコールされ6回表が始まろうかという時に球審がゲームセットをコール。5回終了時点で試合が成立しているため、ロッテが雨天コールドで逃げ切りました。
勝利投手:西野勇士(3勝3敗)
敗戦投手:東晃平(1勝3敗)
本塁打
ロッテ:岡大海4号ソロ
投手リレー
ロッテ:西野勇
オリックス:東晃-古田島
まとめ
この日は地方球場で行われた試合が多く、また全ての試合が3点差以内で決着がつく熾烈な戦いとなりました。
明日も地方球場での試合も多いため、各地に野球の試合が分散されますが、これをきっかけに野球を好きになってくれる人が増えるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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