ロッテ・和田康がプロ初ホームラン!ディグプロ7月29日
幕張の若きスピードスターが、福岡でプロ初アーチを架けました。
今回は、7月29日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
巨人対中日戦
東京ドーム
14:00プレイボール
スコア 巨人6-3中日
スタメン
巨人 中日
1 二 吉川尚 1 二 村松
2 遊 坂本勇人 2 三 福永裕
3 右 梶谷 3 中 岡林
4 一 岡本和 4 右 細川成
5 左 秋広 5 左 大島
6 中 丸 6 一 ビシエド
7 捕 大城卓 7 遊 龍空
8 三 門脇 8 捕 石橋康
9 投 山﨑伊 9 投 髙橋宏
巨人、中日共に中6日で山﨑伊、髙橋宏が先発します。
巨人打線はヒットや四球で髙橋宏相手に繋ぐ野球を敢行すると、初回に一死満塁から丸のタイムリー内野安打などで2点を先制。
2回にも門脇のヒットなどで一死一、二塁のチャンスを作ると、吉川尚のタイムリー、梶谷のセカンドゴロで2点を追加。序盤から4-0とリードを広げます。
試合開始直後から援護点をもらった巨人先発の山﨑伊はすいすいと投げます。初回こそ21球を要したものの、援護点をもらってからは4回まで毎回奪三振の好投。
4回に細川成からタイムリーを浴びた後に6回に2点を失ってしまいましたが、失点はこれだけにとどめ、7回途中3失点の力投。勝利へ繋ぐ投球はできたものの、7回を投げ切ることはできなかったことに山﨑伊は、
と悔しさをあらわにしていました。
山﨑伊の降板後は2番手・今村が二死二塁のピンチを火消しすると、鈴木康、中川皓がそれぞれ1イニングを無失点に抑える好リリーフ。
打線にも丸、長野にさらなるタイムリーが生まれ、巨人が投打が噛み合った形で勝ちました。
勝利投手 山﨑伊織(8勝2敗)
敗戦投手 髙橋宏斗(3勝7敗)
セーブ 中川皓太(1勝1敗3S)
日本ハム対オリックス戦
ES CON FIELD HOKKIDO
14:00プレイボール
スコア 日本ハム3-4オリックス
スタメン
日本ハム オリックス
1 二 加藤豪 1 二 大城滉
2 左 松本剛 2 左 渡部遼
3 三 清宮幸 3 遊 紅林
4 右 万波 4 指 セデーニョ
5 指 A.マルティネス 5 中 中川圭
6 一 野村佑 6 三 宗
7 遊 奈良間 7 捕 若月
8 捕 伏見 8 右 野口智
9 中 五十幡 9 一 山足
投 伊藤大海 投 山﨑福
日本ハムは中6日で伊藤大海、オリックスは中5日で山﨑福が先発します。
試合は序盤、2回から動きます。オリックスは無死一、三塁のチャンスを作ると、7番・若月。伊藤大海の2球目を引っ張ると、打球はレフト左に落ちる先制タイムリーツーベースになります。
さらに、その後ランナーとして三塁に立つと、ショートゴロの間に三本間で挟まれてしまいます。挟殺プレー、鬼ごっことなりますが、若月はタッチを上手く掻い潜ると、ホームへの生還が認められ、3点目を記録します。この好走塁を若月は、
と、とにかく粘ったことを強調しました。
直後の2回裏に2点を失い2-3と迫られたオリックスでしたが、3回に満塁のチャンスで押し出しによって貴重な追加点を獲得。
オリックス先発の山﨑福は5回にも清宮幸のソロで1点を失ったものの、リードは守り切り5回3失点で降板します。
試合は1点を争う緊張した展開となりましたが、両チーム加点することなく9回裏へ。オリックスは守護神・平野佳を締めにコールしますが、三連続ヒットを浴び一死満塁に。一打サヨナラの絶体絶命のピンチでしたが、清宮幸を7球目でセカンドゴロに仕留めると、4-6-3の併殺に打ち取ってゲームセット。
オリックスが1点差ゲームを制しました。
勝利投手 山﨑福也(8勝2敗)
敗戦投手 伊藤大海(5勝6敗)
セーブ 平野佳寿(2勝1敗16S)
本塁打
日本ハム:清宮幸太郎6号ソロ
ヤクルト対DeNA戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト5-3DeNA
スタメン
ヤクルト DeNA
1 右 並木 1 中 桑原将
2 二 元山 2 左 関根
3 中 塩見泰 3 三 宮﨑
4 三 村上宗 4 二 牧
5 左 宮本 5 一 佐野恵
6 一 J.オスナ 6 右 大田
7 捕 中村悠 7 捕 伊藤光
8 遊 長岡 8 遊 柴田竜
9 投 小川泰 9 投 大貫
ヤクルトは中6日で小川泰、DeNAは7月4日ぶり、中24日で大貫が先発します。
試合は初回にヤクルトが塩見泰のソロホームランで1点を先制しますが、2回無死一、三塁からDeNA・大田がタイムリーツーベースを放ったことで振り出しに。1-1の同点となりますが、ここから村神様の快進撃が始まります。
同点で迎えた4回、村上宗に第二打席が回ります。勝ち越しの一打が欲しい中、村上宗は4球目の高めに来たスプリットを一閃。振り抜いた打球は逆方向へ飛び、レフトスタンド中段に飛び込む勝ち越しソロとなります。この一撃に村上宗は、
と頬を緩ませました。
さらに村上宗は8回に無死一塁の場面で第四打席に立つと、DeNA・ウェンデルケンのチェンジアップをライトへのツーベースとし、勝利を確実に手繰り寄せる一打を放ちました。
DeNAに牧のソロなどで3点を取られて追い上げられたヤクルトですが、それを上回る5得点を奪って9回表を迎えます。
5-3と2点リードでヤクルトは守護神・田口が登板すると、トレードで移籍したばかりの西浦を含むDeNA打線を三者凡退に抑えて試合終了。
ヤクルトが細かい得点加算で逃げ切りました。
なお、この試合で7イニングスを投げ切ったヤクルト・小川泰はプロ通算1500投球回を達成しました。
勝利投手 小川泰弘(5勝7敗)
敗戦投手 大貫晋一(3勝2敗)
セーブ 田口麗斗(1勝2敗23S)
本塁打
DeNA:牧秀悟17号ソロ
ヤクルト:塩見泰隆4号ソロ
村上宗隆18号ソロ
阪神対広島戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神2-2広島(規定により引き分け)
スタメン
阪神 広島
1 中 近本 1 二 小園海
2 二 中野 2 右 野間
3 左 森下翔 3 中 秋山翔
4 一 大山 4 一 松山竜
5 三 佐藤輝 5 捕 坂倉
6 右 前川 6 三 田中広
7 捕 坂本誠 7 左 大盛
8 遊 木浪 8 遊 矢野
9 投 青柳 9 投 森下暢
阪神、広島共に中6日で青柳、森下暢が先発します。
試合は1回裏、一死一、三塁で阪神の4番・大山がセンターへ犠牲フライを打ち上げたことでスコアが動きますが、広島も負けじと3回一死二塁から小園海にタイムリーが生まれ、1-1の同点となります。
その後少し膠着状態は続きましたが、1-1のまま迎えた6回裏でした。一死走者無しで佐藤輝が打席に入ると、その2球目。森下暢のカットボールを捉えると、打球は右中間スタンドになんとかギリギリ届くツーランに。虎のスラッガーが勝ち越し弾で本拠地を沸かせました。
しかし、阪神ファンが喜んだのも束の間でした。阪神の2番手・加治屋が登板した8回表、広島打線は矢野の代打・上本がヒットで出塁し同点への活路を見出します。そして、一死一塁で打席には先ほどタイムリーを放った小園海。代わったばかりの阪神・岩貞の初球を捉えると、打球はレフトへの同点タイムリーツーベースとなり、今度は広島サイドが歓喜に声を上げました。
再び試合が振り出しに戻り、2-2のまま延長戦へと突入します。
この延長戦で最大の見せ場を作ったのは広島でした。11回表、広島は阪神・桐敷から二連打で二死二、三塁と一打勝ち越しのチャンスを作ります。なんとかここで1点を入れたかった広島でしたが、5番・坂倉が惜しくもレフトフライに倒れ無得点。
そのまま両チーム決め手を欠き、3イニングスで得点は0。4時間56分に及ぶ大熱戦は、両者痛み分けという結果に終わりました。
勝利投手 無し
敗戦投手 無し
本塁打
阪神:佐藤輝明12号ソロ
楽天対西武戦
楽天モバイルパーク宮城
18:00プレイボール
スコア 楽天1-3西武
スタメン
楽天 西武
1 遊 村林 1 指 山野辺
2 二 小深田大翔 2 遊 源田
3 右 小郷 3 三 佐藤龍
4 指 浅村 4 一 マキノン
5 一 鈴木大地 5 二 外崎
6 三 フランコ 6 左 岸潤
7 中 辰己 7 中 長谷川信
8 捕 太田光 8 捕 古賀悠
9 左 西川遥 9 右 愛斗
投 辛島 投 今井
楽天、西武共に中6日で辛島、今井が先発します。
両先発序盤からピンチを作りながらも粘りのピッチングを見せ、スコアがなかなか動かない投手戦の様相を呈してきます。
そんな均衡が破れたのは5回表。西武は一死から愛斗がツーベースで出塁すると、暴投で一死三塁となって続く山野辺。2球目の高いチェンジアップを弾き返すと、前身守備の一、二塁間を破る先制タイムリーになりました。
さらに5回にマキノンの犠牲フライで1点、6回に愛斗のタイムリーで1点を追加し、0-3とした西武。これに呼応するように、先発の今井も力投を見せます。
ピンチを招きながらも3回にはスクイズを阻止、6回は一死二、三塁の局面を抑え切るなど要所をしっかりと締め、7回6奪三振無失点の熱投でマウンドを降りました。今井は、
とエースの風格を漂わせるような発言を残していました。
8回に村林のソロによって1-3と追い上げられた西武でしたが、2点リードで迎えた9回裏は守護神・増田達が登板。エラーによる出塁を許しはしたものの、ピシャリと1イニングを無失点に抑えきりゲームセット。
西武が接戦を制しました。
勝利投手 今井達也(6勝2敗)
敗戦投手 辛島航(1勝4敗)
セーブ 増田達至(3勝1敗18S)
本塁打
楽天:村林一輝1号ソロ
ソフトバンク対ロッテ戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク1-4ロッテ
スタメン
ソフトバンク ロッテ
1 一 中村晃 1 右 荻野
2 中 牧原大 2 遊 藤岡
3 左 近藤健 3 左 石川慎
4 指 柳田 4 指 ポランコ
5 右 柳町 5 一 山口航
6 三 栗原 6 二 中村奨吾
7 二 三森 7 三 安田尚
8 遊 今宮 8 捕 佐藤都
9 捕 谷川原 9 中 和田康
投 大関 投 カスティーヨ
ソフトバンクは中6日で大関、ロッテは6月17日ぶり、中41日でカスティーヨが先発します。
プロ初の記念すべき号砲は3回表に聞こえました。0-0とスコアレスの中、一死走者無しで打席には9番・和田康が入ります。すると、その2球目でした。大関のアウトローのストレートを引っ張ると、打球は大きな当たりとなってライトのラッキーゾーンに飛び込む先制ソロとなりました。
また、このホームランは和田康のプロ初弾。記念すべき一発に俊足の和田康は
と満面の笑みで答えました。
ロッテはさらに石川慎の移籍後初ホームランとなるソロで追加点を挙げると、6回には山口航に2点タイムリーツーベースが飛び出し0-4に。
直後の6回裏にロッテの2番手・東妻勇が1点を失ったものの、主導権までは相手に与えませんでした。
ロッテの3点リードで迎えた9回裏は、幕張の守護神・益田直が登板。
2本のヒットで二死一、二塁のピンチを招いたものの、最後は中村晃をセカンドゴロに打ち取り、ロッテがソフトバンクを振り切りました。
なお、この試合の3回にソロを放ったロッテ・和田康はプロ初ホームランを記録しました。
勝利投手 カスティーヨ(2勝2敗)
敗戦投手 大関友久(4勝6敗)
セーブ 益田直也(2勝2敗26S)
本塁打
ロッテ:和田康士朗1号ソロ
石川慎吾1号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 52-35- 2 ---
2位 ロッテ 47-34- 4 2.0
3位 ソフトバンク 45-42- 2 7.0
4位 楽天 42-47- 1 11.0
5位 西武 39-49- 1 13.5
6位 日本ハム 38-54- 0 16.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 50-37- 4 ---
2位 広島 52-39- 1 0.0
3位 DeNA 46-42- 2 4.5
4位 巨人 45-44- 1 6.0
5位 ヤクルト 37-51- 2 13.5
6位 中日 36-54- 2 16.0
まとめ
ロッテ・和田康選手、おめでとうございます。2021年シーズンには盗塁王を記録するなど打撃よりも走塁面でのイメージが強い選手でしたが、プロ6年目で待望の一発が生まれましたね。
そんな和田康選手ですが、中学までは野球をやっていたものの、高校では陸上部に所属。3年間本格的に足を鍛え、卒業後は独立リーグで再び野球の道を究め始めました。
入団時にはソフトバンク・柳田選手ばりのフルスイングをすることで有名だった和田康選手。
もしかしたら、和田康選手のような細身な選手でも40-40を達成できるかもなぁと考えていたことを今でも覚えています。
しかし、今季からヒットを生み出すようにスタイルチェンジをしたことで飛躍を期す和田康選手。バットのモデルである大石大二郎氏のようになって欲しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。