巨人・山﨑伊が111球完封勝利で自身初の二桁勝利!ディグプロ10月4日
巨人の2年目右腕が最後に訪れた試練も乗り越え、見事二桁勝利を達成しました。
今回は、10月4日に行われた3試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
巨人対DeNA戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人1-0DeNA
スタメン
巨人 DeNA
1 中 浅野 1 遊 林琢
2 遊 門脇 2 左 関根
3 三 坂本勇人 3 右 大田
4 一 岡本和 4 二 牧
5 捕 大城卓 5 三 宮﨑
6 右 長野 6 一 ソト
7 左 秋広 7 捕 山本祐
8 二 吉川尚 8 中 桑原将
9 投 山﨑伊 9 投 東克
巨人、DeNA共に中7日で山﨑伊、東克が先発します。
この試合が巨人のシーズン最終戦。既に辞任を表明している原監督の指揮する最後の試合で10勝目をかけた山﨑伊がマウンドに上がりました。
すると、初回こそ二死二塁のピンチを迎えましたが、無失点に抑え好投を続けます。打線も2回裏に吉川尚が先制タイムリーを放ち、いよいよ二桁勝利が見えてきます。
3回には三者連続三振を奪うなど、快調に飛ばしていく山﨑伊。前回登板では惜しくも投げ負けたDeNA・東克相手に今回も熾烈な投手戦を繰り広げます。
しかし、それでもこの試合の山﨑伊は手がつけられない状態。初回以降はヒットはおろか四死球すら出さないパーフェクトピッチングでなんと8回まで投げ終えました。8回終了時点で球数は驚愕の93球。先頭打者にヒットを許したのみの準完全試合での10勝目を目指して9回のマウンドにも上がります。
しかし、ここでこの試合最大の試練が。9回表に先頭の桑原将の代打・楠本にヒットを許すと、続く東克の代打・柴田竜が当てたバントを自らお手玉。1つもアウトを奪えずランナー一、二塁のピンチを迎えます。
しかし、1番・林琢のバントを処理すると、今度は好判断を見せ三塁を封殺。走者を進めさせずにアウトを1つ奪うと、次打者・関根はサードへのファールフライへ。
いよいよあと1人。この場面で打席には大田の代打・藤田一を迎えます。そして、1ボール2ストライクからの4球目。最後に信じて投げ抜いたのは、152キロのストレートでした。藤田一はこれをかろうじて当てますが、ファールチップが大城卓のミットに収まり三振。最後は三振で、山﨑伊が10勝目を挙げました。溢れんばかりの笑みを浮かべた右腕は試合後、
と喜びました。
勝利投手 山﨑伊織(10勝5敗)
敗戦投手 東克樹(16勝3敗)
ヤクルト対阪神戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト5×-4阪神
スタメン
ヤクルト 阪神
1 中 塩見泰 1 中 近本
2 遊 長岡 2 二 中野
3 二 山田哲 3 右 森下翔
4 三 村上宗 4 一 大山
5 一 J.オスナ 5 三 佐藤輝
6 左 濱田 6 左 ノイジー
7 捕 中村悠 7 捕 坂本誠
8 右 丸山和 8 遊 木浪
9 投 高橋奎 9 投 大竹耕
ヤクルトは中7日で高橋奎、阪神は中10日で大竹耕が先発します。
ヤクルトは阪神に初回から大山、佐藤輝のアベックホームランを浴びて3点を先制される重い立ち上がりとなりましたが、すぐさま山田哲のソロホームランで1点を返し1-3とします。
さらにヤクルトの2点ビハインドで迎えた5回裏には一死三塁のチャンスから塩見泰のタイムリーで1点を返すと、なおも一死一、三塁となって打席には山田哲。3球目を捉えた打球がレフトに落ちるタイムリーとなり、3-3の同点に追いつきます。
しかし、直後の6回表、一死一、三塁のピンチを招いたヤクルト・石山が佐藤輝に犠牲フライを許してしまい、1点を勝ち越されてしまいます。
試合は3-4となって9回裏へ。1点ビハインドで最終回を迎えたヤクルトでしたが、5位浮上のため全員が一丸となります。
阪神の守護神・岩崎に対し先頭の丸山和の代打・青木がヒットで塁に出ると、送りバント、エラーで一死一、三塁の好機を作ります。
そして、2番・長岡の代打・内山がヒットを放って同点に追いつくと、一死一、三塁のサヨナラの大チャンスで再び山田哲。すると、その3球目を打ち上げた打球は大きく伸びてセンターへのフライへ。捕った瞬間、センター・島田と塩見泰の競走が始まりました。最終的に、この速いもの競走を制したのはヤクルト・塩見泰。ヤクルトが最終回に2点を奪って逆転サヨナラ、最終試合で5位に浮上しました。
また、サヨナラの犠牲フライを打ち上げた山田哲は、
とキャプテンらしく来季を見据えました。
勝利投手 田口麗斗(3勝5敗33S)
敗戦投手 岩崎優(3勝3敗35S)
本塁打
阪神:大山悠輔19号ツーラン
佐藤輝明24号ソロ
ヤクルト:山田哲人14号ソロ
オリックス対ロッテ戦
京セラドーム大阪
18:00プレイボール
スコア オリックス3-6ロッテ
スタメン
オリックス ロッテ
1 右 福田周 1 右 荻野
2 二 安達 2 遊 藤岡
3 指 森友 3 左 石川慎
4 中 中川圭 4 指 ポランコ
5 左 杉本 5 一 山口航
6 一 ゴンザレス 6 中 岡
7 遊 紅林 7 三 ブロッソー
8 三 西野真 8 捕 松川
9 捕 若月 9 二 中村奨吾
投 宮城大 投 美馬
オリックスは9月17日ぶり、中16日で宮城大、ロッテは中7日で美馬が先発します。
ロッテは0-0で迎えた4回表に二死二塁のチャンスを作ると、相手のエラーによって先制。
しかし、5回に押し出しによって追いつかれてしまうと、6回裏には先発の美馬がゴンザレスに勝ち越しのツーランを浴びてしまい、3-1と逆転されてしまいます。
しかし、2点ビハインドで迎えた7回表でした。
ロッテは二死から粘って一、二塁のチャンスを作ると、荻野の代打・角中の2点タイムリーツーベースで同点に追いつきます。なおも二死二塁で、打席には藤岡。すると、オリックス・横山楓の7球目を捉えた打球はレフト線近くに落ちる勝ち越しタイムリーツーベースに。
と拳を突き上げた藤岡でした。
ロッテはその勢いのまま8回にも中村奨吾の2点タイムリーで3-6としリードを広げると、3点リードで迎えた9回は澤田が登板。二死一、二塁のピンチを迎えながらも古巣を相手に無失点で締め、ロッテが逆転勝利しました。
勝利投手 中森俊介(3勝2敗)
敗戦投手 横山楓(1敗)
セーブ 澤田圭佑(2勝2S)
本塁打
オリックス:ゴンザレス12号ツーラン
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 84-52- 4 優勝
2位 ソフトバンク 71-68- 2 14.5
3位 ロッテ 68-67- 5 15.5
4位 楽天 69-70- 1 16.5
5位 西武 65-77- 1 22.0
6位 日本ハム 59-81- 1 26.5
セリーグ(全日程終了)
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 85-53- 5 優勝
2位 広島 74-65- 4 11.5
3位 DeNA 74-66- 3 12.0
4位 巨人 71-70- 2 15.5
5位 ヤクルト 57-83- 3 29.0
6位 中日 56-82- 5 29.5
まとめ
巨人・山﨑伊選手、おめでとうございます。なかなか10勝目を挙げることが出来ませんでしたが、最後の最後でしっかりと決めましたね。動くボールを左右に散らし、ゴロや三振でアウトを築くピッチングスタイルが持ち味の山﨑伊選手ですが、今回はその投球が極限まで高められていたと思います。
また、得意としているDeNA相手に1年間通してまともに打たせなかったというのが非常に大きなポイントですね。ベイキラーの右腕は、来季戸郷から"エース"の称号を奪いにかかります。
出典・画像引用元
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