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オリックス・山﨑福がキャリアハイを更新する11勝目!ディグプロ10月7日

 猛牛の技巧派左腕が長かった二桁へのトンネルを抜け、さらなる領域へと足を踏み入れました。
 今回は、10月7日に行われた2試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

ロッテ対オリックス戦

ZOZOマリンスタジアム

18:00プレイボール

スコア ロッテ1-4オリックス

スタメン
ロッテ       オリックス
1 右 荻野    1 中 中川圭
2 遊 藤岡    2 二 安達
3 左 石川慎   3 捕 森友
4 指 ポランコ  4 指 セデーニョ
5 一 山口航   5 左 杉本
6 中 岡     6 一 ゴンザレス
7 三 ブロッソー 7 三 宗
8 捕 田村龍   8 遊 紅林
9 二 中村奨吾  9 右 野口智
  投 西野勇     投 山﨑福

 ロッテは中6日で西野勇、オリックスは中9日で山﨑福が先発します。
 また、この試合はロッテで33年間ウグイス嬢を務めてきた谷保恵美さんの"引退試合"。選手ではなくとも、2100試合でマイクを取りチームと共に戦ってきた谷保さんの最後のアナウンスを耳に留めようと、29169人のファンが来場しました。

 オリックスは初回から二死一塁の場面を作ると、4番・セデーニョのセンターへのヒットに相手のエラーが発生。その間に一塁ランナーの森友が生還し、1点を先制します。

 そして、援護をもらった先発の山﨑福は自己最多の11勝目を目指し好投。
 立ち上がりの1回こそ石川慎に同点のタイムリーツーベースを許しましたが、一死一、二塁のピンチを併殺で切り抜けると、その後は6回までヒットを4本しか許さないピッチング。
 そして一度同点に追いつかれましたが、4回に杉本のソロによって勝ち越してもらってからはしっかりリードを守り、6回1失点で降板した山﨑福。

 「イニングを重ねていくごとに、少しずつ修正することができた。先発として何とか最低限、試合をつくれたところはよかったです」

スポーツ報知 2023年10月7日 16:29配信の記事より一部抜粋。

 と、少し充実した顔を見せた左腕でした。

 オリックスは8回にも森友のタイムリーで1点を追加すると、9回には杉本のこの試合2本目のホームランでダメ押し。
 3点リードで迎えた9回は山岡が無失点で締め、オリックスが競り勝ちました。
 試合後、引退セレモニーにて谷保さんは、

 「マリーンズファンの皆さん、今シーズンもたくさんの応援をいただきまして誠にありがとうございました。クライマックスシリーズ、日本一に向けて、千葉ロッテマリーンズへの熱いご声援をよろしくお願いいたします。レギュラーシーズン最後となりました。また今シーズン中に皆さまがこの球場にいらしていただけることを願っております。今まで、ありがとうございました」

東スポWEB 2023年10月7日 18:06配信の記事より一部抜粋。

 と、涙を流しました。サブロー氏のコールなどでもはやお馴染みとなっていたZOZOマリンスタジアムの名物ウグイス嬢が、次の世代へマイクを繋ぎます。

勝利投手 山﨑福也(11勝5敗)
敗戦投手 西野勇士(8勝5敗)
セーブ 山岡泰輔(2勝1敗3S)
本塁打
オリックス:杉本裕太郎15号ソロ
      杉本裕太郎16号ソロ

ロッテ先発の西野勇。7回8奪三振2失点と力投を披露したものの、味方の援護無く5敗目を喫しました。
オリックス先発の山﨑福。6回81球を投げ、被安打4、3与四球、1失点で自己最多の11勝目を挙げました。
この試合で2本のホームランを放ったオリックス・杉本。
引退セレモニーにて、ロッテの選手たちと写真撮影を行うロッテ・谷保さん(画像真ん中)。

楽天対ソフトバンク戦

楽天モバイルパーク宮城

18:00プレイボール

スコア 楽天5-5ソフトバンク(規定により引き負け)

スタメン
楽天        ソフトバンク
1 三 小深田大翔 1 中 周東
2 右 小郷    2 三 川瀬
3 指 島内宏   3 指 柳田
4 二 浅村    4 左 近藤健
5 左 岡島    5 一 中村晃
6 中 辰己    6 右 柳町
7 一 鈴木大地  7 遊 今宮
8 遊 村林    8 二 三森
9 捕 炭谷    9 捕 甲斐
  投 岸孝      投 スチュワートJr.

 楽天は中6日で岸孝、ソフトバンクは中9日でスチュワートJr.が先発します。

 試合は2回裏、二死二、三塁から村林が2点タイムリーを放ち楽天が先制に成功しますが、その直後の3回表、ソフトバンクが川瀬のタイムリーと柳田のツーランで逆転。
 さらにソフトバンクは4、5回に犠牲フライが記録され、2-5とリードを広げます。

 しかし、試合の行方がわからなくなったのは6回裏。楽天は二死から四球とヒットで一、二塁のチャンスを作ると、6番・辰己。その初球、スチュワートJr.のストレートを捉えた打球はライトへと上がり、歓声と悲鳴がこだまする中スタンドギリギリに飛び込む同点スリーランとなりました。

 5-5となってからは両チームとも得点が奪えず、試合は同点のまま延長戦へ突入します。

 延長戦でのソフトバンク最大のチャンスは10回。一死から今宮のヒットとエラーでランナーを一、二塁に置く勝ち越しのチャンスを作りましたが、甲斐、周東が連続で倒れ得点とはなりませんでした。
 楽天最大のチャンスは11回。ソフトバンクのマシンガン継投を相手に浅村、辰己が適応し二死一、三塁とサヨナラの好機を作ります。しかし、鈴木大地の代打の阿部寿の代打・銀次が起用に応えることができずレフトへのファールフライ。
 どちらのチームも少ない得点の機会を逃してしまい、4時間50分の死闘はドローで終結しました。
 なお、この試合の9回表に登板した楽天・松井裕がプロ通算500試合登板を達成しました。

勝利投手 無し
敗戦投手 無し
本塁打
ソフトバンク:柳田悠岐22号ツーラン
楽天:辰己涼介9号スリーラン

楽天先発の岸孝。4回被安打7、4失点と打ち込まれてしまったものの、勝ち負けは付きませんでした。
3回、一時逆転のツーランを放つソフトバンク・柳田。
9回、プロ通算500試合登板を達成しボードを掲げる楽天・松井裕。

順位表

パリーグ
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 オリックス  85-53- 4  優勝
2位 ソフトバンク 71-68- 3 14.5
3位 ロッテ    69-68- 5 15.5
4位 楽天     70-70- 2 16.0
5位 西武     65-77- 1 22.0
6位 日本ハム   59-82- 1 27.0

セリーグ(全日程終了)
順位 チーム名   勝利-敗戦-引分  G差
1位 阪神     85-53- 5  優勝
2位 広島     74-65- 4 11.5
3位 DeNA   74-66- 3 12.0
4位 巨人     71-70- 2 15.5
5位 ヤクルト   57-83- 3 29.0
6位 中日     56-82- 5 29.5

まとめ

 オリックス・山﨑福選手、そして楽天・松井裕選手、おめでとうございます。また、ロッテ・谷保さん、お疲れ様でした。
 プロ野球も大詰めに入ってきていますが、まだまだ記録や記念がたくさん残っていますね。記録がかかっている中での投球や打撃というのもまた面白いものがあります。それを考えながらプレーする人や意識していない人。筆者は何かを意識すると力んで何もできなくなるタイプの人間なので、記録を達成できる人は本当にすごいと思います。
 パリーグのCS争いも佳境、白熱した戦いの中でまた新たな記録は生まれるのでしょうか。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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