チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その28〜
今季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第二十八回は急遽巨人への加入が決まった、強打の外野手です。
名前:エリエ・ヘルナンデス
生年月日:1994年11月21日(29歳)
出身:ドミニカ共和国・サン・クリストバル州
エリエ・ヘルナンデス選手はドミニカ共和国出身の外野手で、右投右打、身長は185センチ、体重は89キロとプロ野球選手の中では割と平均気味の体格をしています。
守備ではライトを中心とした外野の他にファーストを守ることもできるヘルナンデス選手。昨季は3Aでリーグ最多の165安打、36二塁打を放っており、その長打力が買われた形となりました。
ヘルナンデス選手は2011年にカンザスシティ・ロイヤルズと契約してプロ入りを果たします。初めの2年はルーキー級でプレーすると、2014年にはA+級へ、2017年にはAA級へ昇格。その後にはAAA級へと登り詰めましたが、2019年までプレーした後オフに自由契約となって退団します。
2020年には12月にテキサス・レンジャーズと契約合意し入団。21年シーズンはAA級とAAA級の2チームでプレーし、合計16本塁打を放つなど長打力を表し始めていました。
すると、2022年。開幕をAAA級で迎えたヘルナンデス選手でしたが、7月中旬にメジャー契約を結びメジャーデビューを果たします。同日のデビュー戦でヒットを放つなど活躍し、14試合に出場しましたが、8月中旬には再びマイナー契約に。狭き門でした。
同年オフにFAとなったヘルナンデス選手でしたが再びレンジャーズと契約を結ぶと、23年シーズンはAAA級に137試合出場し、165安打、36二塁打、18本塁打、99打点、9盗塁、打率.298、OPS.837という大活躍。
その活躍が認められてか、2024年5月1日にチームを自由契約となった直後、巨人への入団が発表。長打力ある若き助っ人が日本へやってきます。
3人目の坂本勇人?
巨人への入団が決まったヘルナンデス選手ですが、やはり注目すべきはそのバッティングです。外国人らしいすこし屈んだ構えからボールを掬うような軌道でバットを出すと、放たれた打球は右へ左へ強烈なヒットとなります。
外角の球もしっかりと逆方向へ打ち返したり、内角のボールは一気にスタンドで持っていく打撃スタイルは現在巨人の三塁手として活躍している坂本勇人選手そっくり。もし外野で出場することがあれば、他球団は坂本勇人選手がもう1人増えたと畏怖せざるを得ませんね(笑)。
ヘルナンデス選手のプレー動画
やはり目につくのは広角へ打ち分けられるその打球。流し打ちでは威力が減衰し、シングルヒットにとどまる選手も多い中、ヘルナンデス選手はしっかりとフェンスの手前あたりまでボールを飛ばすことができています。ただ、変化球にかなり空振りをしているようなので、変化球を多投する傾向にある日本野球に少し苦戦するかもしれません。
守備では持ち前の強肩を生かし補殺をとっている模様。メジャーの中でも上位レベルの肩の強さを持っているようで、日本ではダイナミックな守備が見られるかもしれません。
まとめ
ヘルナンデス選手はドミニカ共和国出身の外野手で、ライトを主戦場とする中距離ヒッターです。広角に長打を打ち分けることができ、坂本勇人選手のような活躍が期待されます。
今季の巨人はルーグネット・オドーア選手の退団に加え筒香嘉智選手の取り逃がしなど泣きっ面に蜂状態であり、手薄な外野陣の補強は急務でした。チームに足りないところに合致することはできるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。