チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その7〜
来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第七回は元西武・山川穂高選手の穴埋めを期待されている、強打のファーストベースマンです。
名前:ヘスス・アギラル
生年月日:1990年6月30日(30歳)
出身:ベネズエラ・アラグア州
ヘスス・アギラル選手はベネズエラ出身の一塁手で、身長190センチ、体重113キロの右投右打です。
その巨体に違わない怪力無双のパワーで豪快な打球を放つ様は、西武で活躍したエルネスト・メヒア選手の再来とも言われています。
実績も申し分無し。2018年の35発含むメジャー通算114本塁打、打率.221と完全なパワーヒッターですが、数字が彼の凄さを物語っていますね。
アギラル選手は2007年にクリーブランド・インディアンスと契約してプロ入りすると、2012年には、日本のフレッシュオールスター的存在であるオールスターフューチャーズゲームのナショナルリーグ選抜に抜擢されます。
その後、2013年にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐためインディアンスのロースター入り。
2014年にメジャーデビューを果たすと、この年は19試合に出場し打率.121、3打点という成績を残しました。
しかし、2015年、2016年と出場機会を増やす事はできず、2017年にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。
すると133試合の出場で打率.265、16本塁打、52打点とブレーク。
翌年の18年もスタメンを張り続けると、オールスターに最終投票で選抜。最終的に打率.274、35本塁打、108打点と覚醒し、チームの地区優勝に大きく貢献しました。
しかしここから成績は下降線をたどります。
2019年7月にトレードでタンパベイ・レイズへ移籍すると、結果を残せずオフにDFAに。
同年12月にマイアミ・マーリンズへ移籍すると、20年から22年までの3年間は活躍したものの、22年8月にDFAに。
その5日後にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、翌日にはメジャー昇格。しかしここでもオフにFAとなり、今季の舞台となったのはオークランド・アスレチックス。
しかし今季も36試合の出場にとどまりリリース。来季からは西武と契約することが発表されました。
ニックネームはディーノ!
メジャーで大活躍の経験もあるアギラル選手ですが、愛称は「ディーノ」。どうやら2017年、2018年、2019年にブルワーズで同僚だったオーランド・アルシア選手によって名付けられたみたいですね(実はこのアルシア選手、実兄に日本ハムにも在籍経験のあるオズワルド・アルシア選手を持つんです)。
ディーノとは、英語で恐竜を意味するダイナソーを略したもの。110キロ超えの体躯を持つアギラル選手を恐竜に見立てたのでしょうか。本人を近くで応援する機会があれば是非呼んでみたいですね。
アギラル選手のプレースタイル
やはりパワーは申し分無さそうですね。体格といい中日やDeNAなどで活躍したトニ・ブランコ氏に見えてしまうのは筆者だけでしょうか。
ただ、走力があるわけでは無さそう。典型的な強打の一塁手という感じでしょうか。この手の選手、筆者は大好きです。
一塁守備も安定感があります。トンネルやファンブルも無さそうなので、守備面は安心できそうです。
また、アスレチックス時代は同僚に藤浪晋太郎選手がいました。もしかすると、藤浪選手に日本のことを聞いていたかもしれませんね。
まとめ
アギラル選手はベネズエラ出身の一塁手で、打率を残すアベレージ型というよりもホームランを放つパワー型の選手です。
メジャーで1年で35本塁打を放ったシーズンもあるほどの実力者で、近年こそ成績は下がっているものの持っているものは並のメジャーリーガーの比ではないはずです。
ニックネームがディーノのアギラル選手は藤浪選手と同僚だった時期もあり、日本の野球に詳しいかもしれませんね。
山川選手や退団が決定的となったマキノン選手の穴埋めを期待されているであろうアギラル選手は、所沢でアーチをいくつ描くのでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。