アジアプロ野球チャンピオンシップ開幕!日本はチャイニーズ・タイペイに勝利!
未来の球界を担う逸材が集い、「アジア1」の称号をかける大会「アジアプロ野球チャンピオンシップ」が開幕しました。
今回は、本日11月16日に行われたチャイニーズ・タイペイ対日本戦を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、外国人選手の選手名表記はスポナビ野球速報を参考、チャイニーズ・タイペイは台と表記することがあります。
チャイニーズ・タイペイ対日本戦
19:00プレイボール
東京ドーム
スコア 台0-4日
スタメン
チャイニーズ・タイペイ 日本
1 左 リン・シャオチェン 1 中 岡林
2 二 リン・ジンカイ 2 遊 小園海
3 右 グオ・テンシン 3 左 森下翔
4 三 リュウ・ジーホン 4 一 牧
5 中 チェン・ジェシェン 5 三 佐藤輝
6 遊 ジャン・ジェンユ 6 右 万波
7 指 ジャン・シャオホン 7 捕 坂倉
8 一 ホ・ヘンヨウ 8 二 門脇
9 捕 ダイ・ペイフォン 9 指 秋広
投 グーリン・ルイヤン 投 赤星
チャイニーズ・タイペイは最速157キロを誇るグーリン・ルイヤン、日本は巨人の赤星が先発します。
1回
先攻の日本はまず攻撃を迎えました。しかし、相手先発のグーリン・ルイヤンの150キロを超えるストレートに詰まらされると、上位打線は三者凡退。初回は無得点に終わります。
一方の日本先発・赤星も、ストレートを中心にフォークやカーブを織り交ぜ、チャイニーズ・タイペイ打線を三者凡退に。両先発共にテンポの良い立ち上がりを見せました。
2回
2回表の攻撃では、先頭の牧が3球ストレートでセカンドゴロに押し切られると、続く佐藤輝はアウトローの極めて際どいところに決まった154キロのストレートを見逃し三振。万波もライトフライに倒れ、三者凡退で終わりました。
2回の赤星は変化球主体。5番のチェン・ジェシェンにレフトへのヒットを許したものの、多彩なボールを操り、最後はジャン・シャオホンをショートゴロに打ち取り、0で守備を終えます。
3回
そろそろヒットが欲しい日本でしたが、先頭の坂倉がバットを折られるファーストゴロとなると、門脇のいい当たりは惜しくもライトのグオ・テンシンのスライディングキャッチに阻まれ、秋広もセカンドゴロに倒れ三者凡退。打順1回り目は無安打に終わりました。
一方、赤星も自分のペースを崩さない好ピッチング。先頭のホ・ヘンヨウを三球三振に斬ると、二者連続ゴロで打ち取り、三者凡退。3回まで被安打1ピッチングとこちらも負けていません。
4回
2回り目に入った日本でしたが、先頭の岡林はフォークをセカンドゴロにされると、続く小園海はレフトフライ、森下翔もライトへのファールフライと、またも三者凡退。チャイニーズ・タイペイの好投手、グーリン・ルイヤン相手に「H」のランプを灯すことができません。
4回の赤星は、先頭のリン・ジンカイを10球かけながらもしっかりサードゴロに打ち取りましたが、ヒットと四球で二死一、二塁のピンチを招きます。ワンヒットで被先制という場面でしたが、落ち着いてジャン・ジェンユをセカンドゴロに打ち取り、このピンチを切り抜けました。
5回
2回り目に入って変化球も多く投げるようになったグーリン・ルイヤン相手に日本打線はまたも翻弄されます。先頭の牧はカーブを引っ掛けショートゴロにすると、佐藤輝のファールフライ、万波のゴロもサードのグラブに渡り、三者凡退でこの回の攻撃も終えました。
援護を待つ赤星は先頭のジャン・シャオホンを空振り三振に仕留めますが、続くホ・ヘンヨウにヒットを許すと、セカンドゴロから二死二塁に。得点圏にランナーを置いたところで、赤星は降板。及川にバトンを託します。
託された及川も、5球要したのち、6球目のスライダーでリン・シャオチェンから空振り三振を奪って火消しに成功。先制点は与えません。
降板した赤星は、
と振り返りました。
6回
打ち取られてはいるものの、徐々にいい当たりは出てきている日本打線。この回も先頭・坂倉の打球はショートに好捕されてしまいましたが、続く門脇。ど真ん中のストレートを捉えた当たりは右中間を破るツーベースとなり、ついに侍ジャパン初ヒットでチャンスをつくことに成功します。しかし、続く秋広の痛烈な打球はホ・ヘンヨウの好捕により進塁打止まりになり、二死三塁とはなりましたが、岡林のハーフスイングがストライクを取られてしまい、空振り三振でこの好機は活かせず。0-0で6回表を終えます。
日本のマウンドには、3番手・根本が登板。根本はいきなり7球で二者連続三振を奪うと、リュウ・ジーホンも3球でライトフライに打ち取り、10球での三者凡退に成功。掴みかけている流れを離しません。
7回
「ラッキーセブン」とはよく言ったものです。7回表、小園海も三打席目にしてヒットを放ちましたが、続く森下翔の打席にて盗塁を試みたものの、タイミングを外されてしまい失敗。ノーアウトのランナーは一転して一死走者無しとなってしまいます。しかし、その直後。2球目を捉えた森下翔の打球はグングン伸び、なんとレフトスタンドに飛び込む先制のソロホームランに。
と話した虎のルーキーの一発で、日本が0-1と先制します。
援護点をもらった直後の根本は、先頭のチェン・ジェシェンを9球で打ち取ると、その後も5球で2つアウトを奪い、三者凡退に。流れをしっかりと掴み続けます。
8回
7回途中から登板しているチャイニーズ・タイペイの2番手、リン・カイウェイに対しても、日本打線は適応を見せます。先頭の万波がスライダーをセンターへ運ぶと、一死から坂倉もレフト前ヒットで続き、一、二塁に。残念ながら秋広はショートへのインフィールドフライ、岡林はセンターフライと連続で倒れ追加点とはなりませんでしたが、安打数ではチャイニーズ・タイペイを大きく上回ることになりました。
8回に登板したのは桐敷。桐敷は先頭のシン・ユンシュを8球かけて打ち取ると、続くダイ・ペイフォンも5球でレフトフライに。最後のユェ・ジョンファに対しては10球を要しながらも空振り三振に斬って取り、気迫のリリーフを見せました。
9回
最終回、ついに日本打線が目覚めました。3番手のツォン・ジュンユに対し先頭の小園海こそ倒れましたが、森下翔がライトへのヒットで出塁すると、牧、佐藤輝も大会初ヒットで繋ぎ、一死満塁に。すると、6番・万波の放った痛烈な打球はショート、マ・ジェセンに好捕されてしまいますが、一塁はセーフに。チャイニーズ・タイペイからのチャレンジがあったものの、判定は変わらず、ショートゴロで1点を追加します。するとここから打線が繋がり、坂倉、門脇の連続タイムリーでさらに2点を追加、0-4と点差を離すと、代打・野村佑も四球で出塁、再び満塁のチャンスを作ります。しかし、このチャンスで岡林はライトフライとなり、攻撃終了。しかし、日本側に大きな3点が入りました。
最後のマウンドには、サムライの守護神・田口が登場。まず先頭のリン・ジンカイをライトフライに打ち取ると、続くグオ・テンシンには四球を与えたものの、4番、リュウ・ジーホンを空振り三振に斬り、最後のチェン・ジェシェンはショートゴロに詰まらせ、試合終了。日本が手に汗握る投手戦を制し、1勝目を挙げました。
勝利投手 及川雅貴(1勝)
敗戦投手 グーリン・ルイヤン(1敗)
本塁打
日本:森下翔太1号ソロ
まとめ
日本、初戦はチャイニーズ・タイペイとの引き締まった戦いの末、なんとか勝ち切りましたね。正直チャイニーズ・タイペイ先発のグーリン・ルイヤン選手がここまですごい選手だとは知らなかったので、是非日本球界など目の届く範囲で勇姿を見てみたいです。
この一戦を見ていて思ったのが、やはりどの国も若手のクオリティーが高いなということ。韓国対オーストラリアの試合も詳しくは見ていないので一概には言えませんが、国の代表として来てるだけあり、見ていてとても楽しいです。若手らしい躍動感ある試合を、これからも見せて欲しいですね。そして、明日は宿敵・韓国との一戦。この試合の勢いそのままに、勝ち進んでもらいたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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