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巨人・船迫がプロ初勝利!ディグプロ7月28日
巨人の変則剛腕ルーキーがプロ初勝利を手にしました。
今回は、7月28日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
巨人対中日戦
東京ドーム
18:00プレイボール
スコア 巨人11-5中日
スタメン
巨人 中日
1 二 吉川尚 1 中 岡林
2 遊 坂本勇人 2 遊 龍空
3 右 梶谷 3 捕 宇佐見
4 一 岡本和 4 右 細川成
5 左 秋広 5 三 福永裕
6 中 丸 6 一 ビシエド
7 捕 大城卓 7 二 村松
8 三 門脇 8 左 鵜飼
9 投 井上温 9 投 涌井
「4th(橙魂)ユニフォーム」を纏う巨人は中12日で井上温、中日は中10日で涌井が先発します。
中日・細川成のソロなどで初回に2点の先制を許した巨人でしたが、裏の攻撃から猛反撃。坂本勇人、梶谷の連続出塁で一死一、二塁のチャンスを作ると、4番・岡本和の一振りがスタンドまで届き、逆転のスリーランに。
さらに2回には坂本勇人、丸にタイムリーが飛び出し3点を追加。坂本勇人は3回にもタイムリーを放つなど、序盤だけで7-2と大きく差をつけます。
中日もその後ビシエド、村松のタイムリーなどで3点を返しますが、巨人はそれを上回る4点を追加。11-5と大量得点を入れます。
巨人先発の井上温は4回途中での降板となりましたが、2番手として登板したルーキー・船迫が1回3分の2を無失点に抑える好リリーフ。変則右腕から繰り出される豪速球とスライダーで、なんとか試合を立て直しました。
6点リードで迎えた9回表は、6番手・今村が登板。大島にヒットを許したものの、後続をしっかり無失点で抑え、巨人が15安打11得点で大勝しました。
なお、好リリーフを見せた巨人・船迫はプロ初勝利。嬉しい白星に右腕は
「1勝したからといって満足せず、チームのためにしっかり抑えていきます」。
と、喜びこそすれど慢心はありませんでした。
勝利投手 船迫大雅(1勝)
敗戦投手 涌井秀章(3勝11敗)
本塁打
中日:細川成也13号ソロ
巨人:岡本和真22号スリーラン
ブリンソン7号ソロ
大城卓三13号ツーラン
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ヤクルト対DeNA戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト4-5DeNA
スタメン
ヤクルト DeNA
1 右 並木 1 中 桑原将
2 二 武岡 2 左 関根
3 中 塩見泰 3 三 宮﨑
4 三 村上宗 4 二 牧
5 一 J.オスナ 5 一 佐野恵
6 左 濱田 6 右 大田
7 遊 長岡 7 捕 山本祐
8 捕 古賀優 8 遊 柴田竜
9 投 サイスニード 9 投 東克
ヤクルトは7月11日ぶり、中16日でサイスニード、DeNAは中11日で東克が先発します。
試合は2回裏、二死走者無しから燕の伏兵・古賀優のソロホームランによって動き出しますが、DeNAには3回に一死一塁から宮﨑に二試合連続となる逆転ツーランが記録され、1-2と天秤が傾きます。
さらにDeNAは4回にも桑原将のタイムリーツーベースで1点を追加し、先発の東克を援護します。
2点のリードを守っていたDeNA・東克でしたが、6回に一死一、二塁のピンチで青木と対峙することに。サイスニードの代打として出場したベテランとの3球目でした。ど真ん中に入ってしまったストレートを捉えられると、打球は伸びて伸びて、ライトスタンド中段に飛び込む逆転スリーランに。4-3とまたも試合の優劣が変わり、東克は肩を落としました。
それでも、DeNAは諦めません。8回に先頭・宮﨑が四球で出ると、続く牧にセンターへのタイムリーツーベースが飛び出し、4-4の同点に追いつきます。
なおも二死三塁のチャンスを作ると、打席には山本祐の代打・大和。チャンスに強いベテランはヤクルト・清水昇のボールをカットして勝負球を待ちます。そして迎えた10球目、真ん中低めに落ちるフォークを捉えると、これがレフト線を抜ける当たりに。バッターランナーは二塁へヘッドスライディングで滑り込み、勝ち越しのタイムリーツーベースとしました。この一打に大和は、
「青木さんの打席に興奮して、少し勇気づけられた。自分もああいう姿を見せられたらと思って打席に立ちました」
と、敵ながら頭部死球のわずか2日後にホームランを放ってみせたヤクルト・青木を讃えました。
1点リードとなって迎えた9回裏は新守護神・森原が登板し、3人を無失点で抑える好リリーフ。DeNAがシーソーゲームを制しました。
なお、この試合で2回に先制ソロを放ったヤクルト・古賀優はプロ初ホームランを記録しました。
勝利投手 山﨑康晃(1勝6敗20S)
敗戦投手 清水昇(1勝3敗)
セーブ 森原康平(2勝2S)
本塁打
DeNA:宮﨑敏郎15号ツーラン
ヤクルト:古賀優大1号ソロ
青木宣親3号スリーラン
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阪神対広島戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神7-2広島
スタメン
阪神 広島
1 中 近本 1 遊 小園海
2 二 中野 2 右 野間
3 左 森下翔 3 中 秋山翔
4 一 大山 4 一 松山竜
5 三 佐藤輝 5 捕 坂倉
6 右 前川 6 二 上本
7 捕 坂本誠 7 三 田中広
8 遊 木浪 8 左 大盛
9 投 村上頌 9 投 野村祐
阪神は中14日で村上頌、広島は中11日で野村祐が先発します。
試合は初回から阪神・森下翔にタイムリーが生まれ1-0とスコアが動くと、3回には両チーム2点ずつを取り合う展開に。
広島は小園海、野間の連続タイムリーで逆転したかと思いきや、すぐさま野間の2点タイムリーエラーで逆転し返されてしまいました。
エラー、四球、エラーで2点を取り逆転した阪神は、6回にも勢いに乗ります。
広島の2番手・ケムナが2イニングス目に入ってから制球難になったところにつけ込むと、二死満塁のチャンスから近本が押し出しの四球を選び1点を追加。さらに中野、森下翔もタイムリーで続き、一挙4点を追加。7-2とリードを確実なものとしていきます。
援護点をもらった村上頌は、2失点した3回以降無失点ピッチングを継続。この試合ではさまざまな変化球でアウトを奪うことができ、7回103球を投げ2失点でマウンドを降りました。降板後、村上頌は
「野手の方々に初回から先制してもらい、逆転されてしまった後もすぐに取り返してもらったおかげで、自分のリズムでテンポ良く投げることができました。助けていただいた野手のみなさんに感謝します」
と、野手陣への感謝も欠かしませんでした。
8、9回は岩貞-加治屋とリレー。両投手ともパーフェクトに抑え、阪神が逆転勝ちで首位を1日で取り戻しました。
勝利投手 村上頌樹(7勝5敗)
敗戦投手 野村祐輔(1勝1敗)
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日本ハム対オリックス戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム4-0オリックス
スタメン
日本ハム オリックス
1 二 加藤豪 1 中 野口智
2 左 松本剛 2 二 宜保
3 三 清宮幸 3 遊 紅林
4 右 万波 4 指 セデーニョ
5 一 A.マルティネス 5 一 頓宮
6 遊 ハンソン 6 三 宗
7 指 郡司 7 左 杉本
8 捕 伏見 8 右 茶野
9 中 五十幡 9 捕 若月
投 上沢 投 山下舜
日本ハムは中12日で上沢、オリックスは中10日で山下舜が先発します。
両チーム好投手が先発のこの試合。試合は白熱した投手戦になるかと思いきや、珍しい形で日本ハムが初回から先制します。
1回二死から清宮幸、万波、A.マルティネスが出塁し満塁のチャンスを作った日本ハム。ここで打席にはハンソンが入りますが、その初球。なんと、山下舜は投げる際に腕が伸び切らず、中途半端に地面にボールを叩きつけるような動作となってしまいます。これがボークと判定され、三塁ランナー・清宮幸は進塁しホームイン。日本ハムがボークで1点を先制します。
ここから好投手攻略のきっかけを掴んだのか、4回にも満塁のチャンスを作ると、伏見のショートゴロと五十幡の2点タイムリーで3点を追加。4-0とし、山下舜を4回途中4失点に沈めます。
日本ハム先発の上沢は、対照的に快投を披露。6回に一死一、二塁のピンチこそ招きましたが、紅林、セデーニョを連続で打ち取りスリーアウト。得点を許しません。結果これがこの試合最大のピンチとなり、上沢は8回無失点の快投で降板します。上沢は、
「すごく苦しかった。自分の仕事を全うしてチームの勝利に貢献することだけ考えて投げた。こうして勝ち星がついてすごくうれしい。(チームが)仙台で2つ勝っていい流れがきていたんで、それだけを切らないように」。
と振り返りました。
9回は池田隆が登板。オリックスのクリーンナップを三者凡退に抑え、4点差を守り切りました。
日本ハムが完封勝利で三連勝です。
勝利投手 上沢直之(7勝6敗)
敗戦投手 山下舜平太(8勝3敗)
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楽天対西武戦
楽天モバイルパーク宮城
18:00プレイボール
スコア 楽天5-1西武
スタメン
楽天 西武
1 遊 村林 1 右 岸潤
2 二 小深田大翔 2 遊 源田
3 右 小郷 3 三 平沼
4 指 浅村 4 一 マキノン
5 一 鈴木大地 5 指 栗山
6 三 フランコ 6 二 外崎
7 中 辰己 7 左 ペイトン
8 捕 炭谷 8 捕 古賀悠
9 左 西川遥 9 中 長谷川信
投 岸孝 投 平良海
楽天、西武共に中14日で岸孝、平良海が先発します。
試合は3回まで両チームヒット1本ずつの投手戦となりましたが、4回に徐々に均衡が崩れていきます。
0-0で迎えた4回裏にヒットとエラーで一死二、三塁のチャンスを作った楽天。このチャンスで6番・フランコが打席に入ると、その初球を一閃。カットボールを捉えた打球は弾丸ライナーとなり、レフトスタンドのラッキーゾーンへ突き刺さる先制のスリーランとなりました。
この後にも村林に2点タイムリーツーベースが飛び出し、楽天が5点を一挙に先制します。
大きな援護点をもらった楽天先発の岸孝は、西武打線を圧倒。5回に二死満塁のピンチこそ招きましたが、岸潤を初球ピッチャーゴロで仕留め、無失点で凌ぎます。
7回も二死三塁のピンチを作りながら0点で抑えきり、7回無失点で降板。降板後、岸孝は
「平良というのもあったし、試合が動くまでは全力で抑えにいこうと思っていた。結構早めに疲れました」。
と体力を削りながらも、最後まで相手にリードを許しませんでした。
5点リードで迎えた9回は、宋家豪が登板。無死一、三塁から外崎を併殺に打ち取る間に1点を返されてしまったものの、ランナーが無くなってからは代打・佐藤龍をサードゴロに打ち取って試合終了。
楽天が一点集中の攻撃で勝ちました。
勝利投手 岸孝之(4勝2敗)
敗戦投手 平良海馬(6勝5敗)
本塁打
楽天:フランコ8号スリーラン
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ソフトバンク対ロッテ戦
福岡PayPayドーム
18:00プレイボール
スコア ソフトバンク5-8ロッテ
スタメン
ソフトバンク ロッテ
1 一 中村晃 1 中 岡
2 二 三森 2 遊 友杉
3 指 近藤健 3 左 角中
4 右 柳田 4 指 ポランコ
5 中 牧原大 5 一 山口航
6 三 栗原 6 二 中村奨吾
7 左 柳町 7 三 安田尚
8 遊 今宮 8 右 荻野
9 捕 甲斐 9 捕 柿沼
投 東浜 投 種市
「勝つぞー!エメラルドユニフォーム」を着用するソフトバンクは中11日で東浜、ロッテは中10日で種市が先発します。
この試合ではロッテのマリンガン打線が爆発しました。
初回から2本のヒットと四球で一死満塁のチャンスを作ったロッテ。5番・山口航が打席に入りますが、なんとここから山口航、中村奨吾、安田尚、荻野に四者連続タイムリーが生まれる猛攻。この一気呵成の攻撃でロッテが初回から5点を先制します。
ロッテ先発の種市も2、3回に2点ずつを失い、5回にも1点を奪われてしまうなどソフトバンクの猛反撃に遭いますが、この試合でもあのベテランが一振りで試合を決めます。
4-5で迎えた4回表でした。柿沼、友杉が出塁し一死一、二塁で打席には角中が入ります。ソフトバンク戦では今週サヨナラ弾を放ったばかりの鷹キラーは、ソフトバンクの2番手・椎野の初球を振り抜きます。豪快に持っていった打球は、ソフトバンクファンで埋め尽くされたライトスタンドに飛び込む追撃のスリーランに。
4-8と点差を広げた一撃に角中は、
「落ちるタマを狙ってたんすけど、ちょっと詰まったすけど、いいボディーターンができました。詰まったけど行くと思ったのでよかった」
と喜びました。
3点リードとしたロッテは、種市が降板した5回以降は横山-坂本光-ペルドモ-益田直とリレー。
最後は守護神・益田直が三者凡退で締め、ロッテが乱打戦を制しました。
勝利投手 種市篤暉(7勝4敗)
敗戦投手 東浜巨(5勝7敗)
セーブ 益田直也(2勝2敗25S)
本塁打
ロッテ:角中勝也6号スリーラン
ソフトバンク:近藤健介14号ツーラン
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順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 51-35- 2 ---
2位 ロッテ 46-34- 4 2.0
3位 ソフトバンク 45-41- 2 6.0
4位 楽天 42-46- 1 10.0
5位 西武 38-49- 1 13.5
6位 日本ハム 38-53- 0 15.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 50-37- 3 ---
2位 広島 52-39- 0 0.0
3位 DeNA 46-41- 2 4.0
4位 巨人 44-44- 1 6.5
5位 ヤクルト 36-51- 2 14.0
6位 中日 36-53- 2 15.5
まとめ
巨人・船迫選手、おめでとうございます。174センチ74キロとあまりプロの中では大柄といえない体格の中、サイドスローから放たれる最速151キロのストレートには力があり、ここから大勢選手と変則勝利の方程式を組んでくれることを筆者は楽しみにしています。
そんな船迫選手、小学生の時に祖父から「強いものの心臓を飲んだら強くなる」という言葉をきっかけに、蛇の心臓を丸呑みにしたことがあるそう。誰もやらなそうなことをやってのける肝っ玉の太さはまさにクローザーや中継ぎ向きです。今後も26歳のオールドールーキーの活躍に目が離せません。
最後までお読みいただきありがとうございました。