日本ハム・万波が史上2人目の、先頭打者弾とサヨナラ弾!ディグプロ9月16日
万波に始まり、万波に終わる試合でした。
今回は、9月16日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
西武対ロッテ戦
ベルーナドーム
13:00プレイボール
スコア 西武1-5ロッテ
スタメン
西武 ロッテ
1 遊 源田 1 右 荻野
2 二 外崎 2 遊 藤岡
3 右 蛭間 3 二 中村奨吾
4 一 マキノン 4 指 ポランコ
5 指 中村剛 5 左 角中
6 三 佐藤龍 6 三 ブロッソー
7 左 ペイトン 7 中 岡
8 捕 柘植 8 一 山口航
9 中 愛斗 9 捕 田村龍
投 平良海 投 美馬
西武は中7日で平良海、ロッテは中6日で美馬が先発します。
試合は序盤2イニングスが無得点で終わる静かな立ち上がりとなると、3回表に均衡は破られます。
ロッテは二死一塁の場面で中村奨吾を迎えると、鴎のキャプテンが6球目のスライダーをヒッティング。センター右への打球となると、ダイビングした西武・愛斗が弾く間にランナーが生還し、先制に成功。続くポランコにはツーランが飛び出し、一気に3点を先取します。
援護点をもらったロッテ先発の美馬は、リードを守る好投を披露。持ち前の多彩な変化球が活き、3回には2本のヒットを浴びながらもアウトを全て空振り三振で取りました。
そして、5回に制球を乱し二死満塁のピンチを招きましたが、ここは外崎を打ち取って無失点。6回零封でマウンドを降りました。
と、反省点と良かった点を挙げた右腕でした。
ロッテは0-3で迎えた6回にも2点を追加し5点差をつけると、7回裏に澤村が西武・愛斗から一発を浴びてしまったものの、4点リードの9回は岩下が無失点に抑え、試合終了。
投打の噛み合ったロッテが勝利しました。
勝利投手 美馬学(3勝8敗)
敗戦投手 平良海馬(10勝7敗)
本塁打
ロッテ:ポランコ24号ツーラン
西武:愛斗4号ソロ
中日対巨人戦
バンテリンドーム ナゴヤ
14:00プレイボール
スコア 中日1-0巨人
スタメン
中日 巨人
1 中 岡林 1 右 長野
2 左 ブライト 2 遊 門脇
3 右 細川成 3 中 梶谷
4 一 ビシエド 4 左 岡本和
5 三 石川昂 5 三 坂本勇人
6 遊 カリステ 6 捕 大城卓
7 捕 木下拓 7 一 中田翔
8 二 龍空 8 二 吉川尚
9 投 髙橋宏 9 投 菅野智
中日、巨人共に中6日で髙橋宏、菅野智が先発します。
衝撃の一発が飛び出しました。
1回表を無失点に抑え、攻撃を迎えた中日。先頭打者・岡林が打席に入ると、その2球目でした。巨人・菅野智のスライダーを捉えた打球はライトポール際へ飛ぶと、これがスタンドに飛び込む初回先頭打者ホームランに。
と、膝下の変化球を上手く拾ったリードオフマンでした。
中日先発の髙橋宏は、この虎の子の1点を死守します。4回には三者連続三振を奪うなどこの試合ではストレートとスプリットのキレが戻っており、巨人打線を相手に6回まで被安打2、無失点に抑える好投。1点リードのままバトンを中継ぎに託します。
髙橋宏の交代後は、フェリス、松山晋が無失点に抑える好リリーフ。
1-0のまま9回表を迎えた中日はもちろん守護神・R.マルティネスを送り込みますが、二死を奪ったところでアクシデントが発生。緊急降板となり球場はざわついたものの、最後は藤嶋が断ち切り、中日が球団初となる先頭打者ホームランでのスミ1で勝利しました。
勝利投手 髙橋宏斗(6勝10敗)
敗戦投手 菅野智之(4勝7敗)
セーブ 藤嶋健人(1勝1敗1S)
本塁打
中日:岡林勇希3号ソロ
広島対阪神戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
14:00プレイボール
スコア 広島3-9阪神
スタメン
広島 阪神
1 中 秋山翔 1 中 近本
2 三 田中広 2 二 中野
3 遊 小園海 3 右 森下翔
4 左 堂林 4 一 大山
5 一 マクブルーム 5 三 佐藤輝
6 右 田村俊 6 左 ノイジー
7 捕 會澤 7 捕 坂本誠
8 二 羽月 8 遊 木浪
9 投 森下暢 9 投 大竹耕
広島、阪神共に中6日で森下暢、大竹耕が先発します。
阪神は初回からヒットと2四球で一死満塁のチャンスを作ると、佐藤輝、坂本誠のタイムリーで3点を先制。
さらに5回には佐藤輝のこの試合2本目のタイムリーに加え、ノイジーにスリーランが飛び出し4点を追加。広島先発の森下暢を5回途中7失点に沈めます。
阪神先発の大竹耕も序盤2イニングスでランナー5人を出す安定しない立ち上がりだったものの、1回二死一、二塁のピンチをセカンドゴロで切り抜けると、2回一死一、二塁のピンチも二者連続凡退に打ち取り凌ぎます。
そして、5回にもエラーとヒットで一死一、三塁の窮地を招きましたが、田中広を6-4-3に打ち取りスリーアウト。脅威の粘りで5回無失点の好記録を残しました。
6回裏に広島の代打・松山竜の2点タイムリーなどによって3点を返された阪神でしたが、3-7で迎えた7回表にノイジーがこの試合2本目のホームランとなるツーランを放ちます。
これでノイジーはこの試合2安打5打点2ホーマーの活躍。
と、名誉挽回した助っ人でした。
3-9の6点リードとなって迎えた9回は岩貞が登板。三者凡退に締め、阪神が16安打9得点4失策で大味な勝ち方をしました。
なお、この試合で広島・會澤が史上525人目となる通算1000試合出場を達成しました。
勝利投手 大竹耕太郎(11勝2敗)
敗戦投手 森下暢仁(8勝5敗)
本塁打
阪神:ノイジー7号スリーラン
ノイジー8号ツーラン
オリックス対楽天戦
京セラドーム大阪
14:00プレイボール
スコア オリックス1-3楽天
スタメン
オリックス 楽天
1 指 杉本 1 三 小深田大翔
2 右 渡部遼 2 右 小郷
3 捕 森友 3 指 島内宏
4 中 中川圭 4 二 浅村
5 三 宗 5 左 岡島
6 遊 紅林 6 一 阿部寿
7 二 安達 7 中 辰己
8 一 ゴンザレス 8 遊 村林
9 左 池田陵 9 捕 炭谷
投 山本由 投 岸孝
オリックスは中6日で山本由、楽天は中7日で岸孝が先発します。
楽天は2回裏、ツーベースとエラーで一死一、三塁のピンチを招くと7番・安達のサードゴロの間にランナーの生還を許し、先制されてしまいますが、3回表に二死一、二塁のチャンスから浅村、岡島の連続タイムリーで逆転に成功。中軸がしっかりと役割を果たしました。
さらには5回無死三塁の場面で小郷の犠牲フライにより1点を追加。1-3とリードを広げます。
援護してもらった楽天先発の岸孝は、3回以降も熟練の投球術を披露。
1、3回以外は毎回ランナーを出しながらも、4回には二死一、二塁のピンチで先制点を献上した安達にリベンジを果たすと、6回二死三塁のピンチも0点に封じ、6回1失点の好投を見せました。降板後の岸孝は、
と、ベテランの風格を漂わせていました。
7、8回の守備では宋家豪、渡辺翔が無失点の好リリーフを見せると、2点リードの9回は松井裕が登板。二死一、二塁のピンチを招いたものの、アウトを全て三振で奪い、ゲームセット。
楽天が好投手・山本由相手に3得点で勝利しました。
勝利投手 岸孝之(7勝5敗)
敗戦投手 山本由伸(14勝6敗)
セーブ 松井裕樹(1勝3敗35S)
ヤクルト対DeNA戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト6-3DeNA
スタメン
ヤクルト DeNA
1 中 塩見泰 1 右 大田
2 左 濱田 2 中 桑原将
3 二 山田哲 3 左 佐野恵
4 三 村上宗 4 二 牧
5 右 サンタナ 5 三 宮﨑
6 一 J.オスナ 6 一 ソト
7 捕 中村悠 7 捕 山本祐
8 遊 長岡 8 遊 知野
9 投 小川泰 9 投 石田健
ヤクルト、DeNA共に中6日で小川泰、石田健が先発します。
ヤクルトは初回から無死一、三塁のチャンスで山田哲の併殺により1点を奪うと、2回にはサンタナのバックスクリーン右横に飛ぶソロで追加点。2-0と主導権を握ります。
直後の3回表にはDeNA・桑原将のタイムリーツーベースなどで2点を失い同点に追いつかれますが、4回に村上宗の30号が飛び出し、DeNAを引き離します。
それでも5回表には再び同点に追いつかれてしまい、3-3の同点で5回裏を迎えます。
しかし、ここで二死二塁のチャンスを作ると、打席には1番・塩見泰。その2球目でした。DeNA・石田健のストレートを弾き返すとこれがレフトへのタイムリーツーベースとなり、ヤクルトが1点の勝ち越しに成功します。塩見泰は、
と振り返りました。
このタイムリーが流れを呼び込み、1点リードで迎えた6回には山田哲、J.オスナにソロが飛び出し2点を追加。
6-3で9回を迎えると、最後は守護神・田口が三者凡退に抑え、ヤクルトが4本塁打で快勝しました。
勝利投手 小川泰弘(9勝8敗)
敗戦投手 石田健大(4勝9敗)
セーブ 田口麗斗(1勝3敗32S)
本塁打
ヤクルト:サンタナ15号ソロ
村上宗隆30号ソロ
山田哲人12号ソロ
J.オスナ22号ソロ
日本ハム対ソフトバンク戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム3×-1ソフトバンク
スタメン
日本ハム ソフトバンク
1 右 万波 1 三 周東
2 二 加藤豪 2 右 増田珠
3 三 清宮幸 3 指 柳田
4 指 A.マルティネス 4 左 近藤健
5 左 松本剛 5 中 柳町
6 一 郡司 6 二 野村勇
7 遊 奈良間 7 捕 嶺井
8 捕 伏見 8 一 井上朋
9 中 五十幡 9 遊 川瀬
投 加藤貴 投 石川柊
日本ハムは中6日で加藤貴、ソフトバンクは中7日で石川柊が先発します。
まず飛び出したのは先制の号砲でした。
1回表は無得点に終わり、迎えた1回裏。この日の日本ハムのリードオフマンは万波でした。すると、粘って迎えた8球目。真ん中に甘く入ってきたパワーカーブを捉えると打球は逆方向に伸びていき、ライトブルペンに飛び込む先制ソロに。
初回先頭打者ホームランで日本ハムが1点を先制します。
援護をもらった日本ハム先発の加藤貴は奮投したものの、5回に嶺井のツーベースにより二死二塁のピンチを招くと、9番・川瀬にタイムリーツーベースを許し、同点に追いつかれてしまいます。
しかし、その後は両チーム決定打がなく、1-1のまま試合は9回裏を迎えます。
日本ハムは鷹の守護神・R.オスナ相手に五十幡がセーフティーバントを決めサヨナラのランナーを出塁させると、一死一塁で打席には先頭打者ホームランを放った万波。すると、その初球。内角のストレートを豪快に振り抜くと、打球は高く上がり、レフトスタンドに飛び込むサヨナラツーランに。
と振り返った万波。元中日・パウエル氏が1993年10月13日に記録して以来、史上2人目となる先頭打者弾&サヨナラ弾で、日本ハムが快勝しました。
勝利投手 河野竜生(1勝3敗)
敗戦投手 R.オスナ(3勝2敗21S)
本塁打
日本ハム:万波中正21号ソロ
万波中正22号ツーラン
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 75-47- 4 M07
2位 ロッテ 62-57- 5 11.5
3位 ソフトバンク 63-62- 2 13.5
4位 楽天 61-63- 1 15.0
5位 西武 57-70- 1 20.5
6位 日本ハム 55-72- 1 22.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 81-45- 4 優勝
2位 広島 70-60- 4 13.0
3位 DeNA 66-62- 3 16.0
4位 巨人 64-65- 2 18.5
5位 ヤクルト 53-76- 3 29.5
6位 中日 49-77- 4 32.0
まとめ
日本ハム・万波選手、本当にすごかったですね。まさか自分で試合を始め、自分で試合を終わらせるとは思いませんでした。自チームの全打点を叩き出しているというのも芸術点が高いですね。
万波選手はパワフルは4番タイプのバッターという印象が強いですが、この試合では1番として花開きました。極端に足が遅いというわけでもなく、一発がある打者が1番にいるとそれも相手にとってはプレッシャーがかかるので、万波選手を1番に、清宮幸選手を4番に置けたりなんかしたら楽しいでしょうね。
現時点では最下位の日本ハムですが、2〜3年後に向けて今から楽しみな選手たちが伸びてきています。黄金期はすぐそこまで来ているでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。