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プロ野球開幕直前!各球団の開幕投手まとめ〜セリーグ編〜

 WBCが終わって2日が経ち、帰国会見も終わって各選手が各々のチームに戻っていきます。
 そして、気づけばペナントレースの開幕まで今日を入れてあと1週間というところまで来ました。

 そこで、今回はセリーグの各球団が発表している開幕投手をまとめてみました。チームの船出を左右する大役に任命された投手は一体どのような選手なのでしょうか。

東京ヤクルトスワローズ

小川泰弘選手

 狭い神宮球場を生かした爆発打線で各チームを圧倒し、昨季二連覇を達成したヤクルト。
 昨季まで守護神を務めていたマクガフ選手がメジャーに移籍し、重要な役割が欠けた中での新シーズンですが、清水昇選手や木澤尚文選手など候補は数知れず。今季も隙のない打線で、三連覇の大海原へ船を漕ぎ出します。

 しかし、優勝に向けての不安要素は例年通り先発陣。二連覇中二桁勝利を挙げた投手は1人もおらず(それはそれですごい)、先発が早い回でノックアウトされることもしばしば。
 信頼できるエースがいない中で開幕投手として髙津臣吾監督に指名されたのは、小川泰弘選手。

 サイスニード選手や石川雅規選手らと争いが加速する中、本日24日の開幕前最後の登板で5回1失点に抑え、ついにケリをつけました。
 またWBCを観た小川選手は、

 「侍ジャパンの選手が本気になって団結している姿と、野球少年に戻ったかのように喜んでいた姿がすごかった。自分も頑張りたいとメラメラしてきました」
Yahooスポーツ(日刊スポーツ)2023年3月23日 17:35配信の記事より一部抜粋

 と、刺激を受けていました。これで3年連続7回目の大役となり、経験豊富な右腕は優勝へ143分の1に弾みをつけます。

ヤクルト・小川選手。

横浜DeNAベイスターズ

石田健大選手

 前年の6位から大躍進を見せた昨シーズン。球団新記録となる本拠地17連勝を記録するなど、首位・ヤクルトを猛追しました。しかし、序盤のコロナによる大量離脱で中止された試合のツケが最終盤に"超"連戦という形で来て、クライマックスシリーズ突破とはなりませんでした。
 今季は超大物メジャーリーガーのトレバー・バウアー選手をチームに加え、頂点に挑みます。

 今永昇太選手がWBCによる開幕の出遅れ、右のエース・大貫晋一選手が右肩肉離れで開幕絶望。2人のエースを開幕で欠いた中開幕投手に指名されたのは石田健大選手。
 指名後取材に応じた石田選手は

 18年にも2年連続で大役を果たすなど、経験を重ねた30歳左腕は「そのころから比べると少し余裕ができたと思うし、そんなに構えすぎない自分がいる」と冷静な表情。
日刊スポーツ 2023年3月24日 4:45配信の記事より一部抜粋

 と、3度目の開幕投手に対して落ち着いて向き合っています。

DeNA公式がTwitterで石田選手の開幕投手を発表した時の画像。

阪神タイガース

青柳晃洋選手

 開幕からいきなり勝ち無しの9連敗、勝率は.063まで落ち込んだ昨季の阪神。開幕後25試合中勝ちは5回と初っ端から泥沼に入り込んだ阪神でしたが、交流戦あたりから持ち直すと持ち前の強力投手陣で勝ちを積み重ね、気づけばAクラス入りを果たしていました。
 矢野監督が昨季限り退任し、日本一を託されたのは岡田彰布氏。過去2度監督業を受け持った経験で、タイガースを20年ぶりの「アレ」に導きます。

 先発ローテが2パターン組めるほど強力な投手が数多くいる阪神の先発陣で岡田監督が開幕投手に選んだのはエース・青柳晃洋選手。昨年に引き続きの指名となりましたが、昨年は開幕直前にコロナに感染したことによりおじゃん。
 "2度目の正直"について青柳選手は

 「うれしいですし、去年できなかったという悔しい気持ちの中で、まだまだこれから調子を上げてですけど、開幕で勝てるようにしていきたい」
日刊スポーツ 2023年3月10日 17:01配信の記事より一部抜粋

 と、開幕戦勝利に向けて調整を続けていくつもりです。

岡田新監督から開幕を任された阪神・青柳選手。

読売ジャイアンツ

タイラー・ビーディー選手

 "王座奪還"を至上命令として臨んだ昨季の巨人。しかし、主力選手の衰えが急速に進み、肝心の若手もなかなか芽が出ず。ルーキー・大勢の大活躍など明るい話題もありましたが、最終的にはBクラス入り。原監督は監督史上2度目の苦杯を舐める結果となりました。
 今季は助っ人を大幅刷新。平内龍太選手や中川皓太選手を育成にスタンバイさせ、メンバー大幅入れ替えで"球界の盟主"たる覇気を取り戻します。

 しかし、新エース・戸郷翔征選手がWBCで開幕に遅れ、頼みの綱とも言える大エース・菅野智之選手は右肘の張りでリタイア。
 開幕を誰に託そうかというところで白羽の矢が立ったのは、新助っ人のタイラー・ビーディー選手でした。
 ビーディー選手は、パイレーツなどでプレーしていたメジャーリーガーです。平均球速154キロを誇る快速右腕で、オープン戦初登板では5回1安打無失点に封じ込めていました。
 しかし今日の楽天戦でビーディー選手が乱調。若干の不安要素を残す形となりましたが、開幕での好投を信じましょう。

巨人・ビーディー選手。

広島東洋カープ

大瀬良大地選手

 佐々岡真司前監督の集大成とも言えた昨季は、投手陣の後半バテと野手陣の走塁に対する消極性によって5位に沈みました。
 チームのテコ入れを図るために新たな監督として呼び出されたのは新井貴浩氏。現役時代は「練習の虫」という二つ名が似合うほど練習に練習を重ねたレジェンドなので、練習がきついことで有名なカープにとても合うでしょう。

 新生カープの最初の試合の先発に指名されたのは、エース・大瀬良大地選手。森下暢仁選手らが不調の中、右腕に5年連続の大役が回ってきました。
 本日24日のソフトバンク戦に登板した大瀬良選手は、

 調整は極めて良好で「潰したい課題は今日である程度、潰せたかなと思う」と笑顔を。そして「残り1週間でより細かいところを詰めていって、結果を残せるように準備したいと思う」
東スポWEB 2023年3月24日 21:32配信の記事より一部抜粋

 と、開幕へ向けて順調な調整を続けられていることをアピールしました。

5年連続の大役に抜擢された広島・大瀬良選手。

中日ドラゴンズ

小笠原慎之介選手

 前年に与田剛前監督が退任し、新たに指揮を執ることになったのは"素晴らしい監督"立浪和義氏。コツコツとヒットを積み重ね、連打で点を奪う野球を目指したものの、ここ数年課題の打撃陣の成績はあまり変わらず。投手陣は球界屈指の質を誇っており、点を取る力をつけることが急務です。
 しかし、今季はアリスティデス・アキーノ選手や細川成也選手など長打力が魅力な選手を補強。トレードで放出した二遊間もルーキーなど若手が穴を埋めており、優勝へ準備は万端です。

 アウェー・東京ドームで行われる巨人との開幕戦の先発に指名されたのは若き左腕・小笠原慎之介選手。昨季は22試合に先発し初の二桁勝利をマークするなど、飛躍の年となりました。
 開幕投手として指名された後に小笠原選手は取材に応じ、

 「年が明ける前から開幕投手をやれるならやりたいという気持ちがあった。開幕戦を白星でチームにいい流れを引き寄せたい」
東海 NEWS WEB 2023年3月6日 19時19分配信の記事より一部抜粋

 と、開幕戦で投げることに意欲を持っていました。

初の大役を任された中日・小笠原選手。

まとめ

 以上が、セリーグの開幕投手6人でした。セリーグも開幕投手が出揃い、いよいよシーズンの幕が明ける時が近づいてまいりました。今年は一体、どのチームがペナントを制すのでしょうか。

 さあ、球春到来です。

出典・画像引用元

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