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チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その26〜

 来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第二十六回は今季から巨人でプレーする、豪快なロマン砲です。

名前:ルーグネッド・オドーア

生年月日:1994年2月3日(29歳)

出身:ベネズエラ・スリア州

 ルーグネッド・オドーア選手はベネズエラ出身の内野手で、右投左打、身長は180センチ、体重は89キロと全体的に分厚めな選手です。
セカンドを主戦場としながらサード、ライトも守れるオドーア選手は、メジャー通算178本塁打というバリバリのメジャーリーガー。パワーだけでなくスピード、レーザービームを兼ね備えているフライボールヒッターです。

 オドーア選手は2011年にテキサス・レンジャースと契約してプロ入り。同年はA-級で58試合に出場しました。
 2012年にはA級に所属すると、2013年にはA+級、AA級へととんとん拍子に昇格を続けます。
 そして、2014年はAA級で開幕を迎えたものの、5月にメジャー契約を結びその日にメジャーデビュー。弱冠20歳にしての大舞台でした。すると、その年からいきなり114試合に出場。ライバル選手が続々と離脱するなどオドーア選手自身にとっては幸運が重なり、セカンドのレギュラーとして打率.259、9本塁打と爪痕を残します。
 翌年も正二塁手として120試合に出場すると、成績を良化。本塁打は16本、打率も.261と強打者としての花が開きかけます。
 その後も、2016年は150試合に、2017年は162全試合に出場するなど徐々にメジャーリーグの中心選手に。特に17年にはWBCベネズエラ代表に選出されるなど、国を代表する選手となりました。
 そこからもセカンドの地位を確立したままプレーを続け、2020年までに積み上げたホームランの数は146本。盗塁も62個と、走攻守揃った選手として活躍を続けます。

 しかし、2021年4月に他選手のメジャーデビューによりDFAに。その後トレードでニューヨーク・ヤンキースに移籍します。ここでも102試合に出場し、15本塁打を放ちました。
 ですが、この辺りから成績は下降線を辿り始めることに。翌年はボルチモア・オリオールズでプレーし、135試合に出場したものの本塁打は前年より少ない13本に。
 そして昨季はサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだのち再びメジャーに昇格しますが、59試合の出場にとどまります。
 そして、1月に巨人が獲得を発表。大物助っ人が日本球界に襲来します。

MLBきっての狂犬?

 皆さんはこの画像をご存知でしょうか。

当時トロント・ブルージェイズのホセ・バディスタ選手(画像左)をレンジャース時代のオドーア選手(画像右)が右ストレートで殴っています。

 これは2016年5月15日に行われたブルージェイズ対レンジャースの試合で起こりました。
 試合は8回裏、6-7とブルージェイズが1点を追う場面で一死一塁を作り、ブルージェイズのバッターがサードゴロを打ちました。レンジャースのサードはこれを捕球し併殺狙いでセカンドのオドーア選手に送球しましたが、一塁ランナーだったバディスタ選手がラフプレーをしかけます。
 強烈なスライディングに激昂したオドーア選手は、バティスタ選手に画像の右ストレートをお見舞い。その後は両軍入り乱れる乱闘騒ぎとなりました。
 これは、バディスタ選手がこの直前に死球を受けて出塁したことにつながっているのですが(いわゆるバディスタ選手の報復ですね)、このプレーをはじめとして何かとオドーア選手は頭に血が昇りやすいことで有名となっています。

 筆者は今回初めてこの画像のことを知りましたが、メジャーを見ている人なら知らない人はいないというレベルで有名な事件のようです。
 日本球界に来て乱闘騒ぎを起こすのか起こさないかも気になりますが、巨人に入団してどうなるのでしょうか。

オドーア選手のプレー動画

 まず目についたのはスイングスピードの速さですね。振り抜くスピードがかなり速く感じます。その上フライボールヒッターで打球速度も速いので、東京ドームではかなり有利かもしれません。
 また、上の動画はNPB在籍経験者からのヒットで構成されており、評価は難しいもののNPBでもやっていけそうな雰囲気はありますね。
 守備では強肩がやはり光っていますね。数字的な評価では走力、肩力ともに落ちてきているようですが、外野でのプレーを見る限りまだ大丈夫ではありそう。巨人ではライトでの起用が濃厚ですが、もしかしたらまだ決まっていないセンター争いに一石を投じることになるかもしれません。

まとめ

 オドーア選手はベネズエラ出身の内野手で、類稀なる力と走力、肩力を持ったプレーヤーです。選手本人はかなり熱くなるタイプでもあり、もしかしたら日本でもなにか乱闘のようなものが起こるかもしれません。ですが、実力は折り紙つき。メジャーでも紳士球団と呼ばれるヤンキースに移籍してからは髭を剃るなど人間的に変わったところも見られたようなので、巨人でもフェアプレーをしてほしいですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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