日本ハム・A.マルティネスがサヨナラ犠牲フライ!ディグプロ8月4日
北の生え抜き右腕が、高卒5年目にして念願のプロ初勝利を手にしました。
今回は、8月4日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
DeNA対阪神戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA2-5阪神
スタメン
DeNA 阪神
1 中 桑原将 1 中 近本
2 左 梶原 2 二 中野
3 三 宮﨑 3 右 森下翔
4 二 牧 4 一 大山
5 一 佐野恵 5 三 佐藤輝
6 右 大田 6 左 ノイジー
7 捕 山本祐 7 捕 坂本誠
8 遊 京田 8 遊 木浪
9 投 東克 9 投 村上頌
「YOKOHAMA STAR☆NIGHTユニフォーム」で臨むDeNA、阪神共に中6日で東克、村上頌が先発します。
両先発ランナーを出しながらもピンチの芽を摘むピッチングを披露し、序盤の3回でスコアが動くことはありませんでした。
均衡が破れたのは4回。阪神は先頭の大山が出塁し二死二塁のチャンスを作ると、7番・坂本誠。1ストライクからの2球目、真ん中に来たストレートを逃さず捉えると、打球はレフトへのタイムリーに。阪神が1点を先制します。
援護点をもらった阪神先発の村上頌は4、5回も無失点ピッチング。この好投が続くかと思いきや、6回二死からDeNA・牧に痛恨のツーランを被弾。逆転を許してしまい、6回2失点でマウンドを降ります。
しかし、阪神の逆襲がここから始まります。8回表にヒットと相手の守備の乱れで二死三塁のチャンスを作ると、ノイジーにタイムリーが飛び出し同点に追いつきます。なおも二死一、二塁の場面で木浪。なんとか勝ち越し点が欲しい場面でDeNA・伊勢のフォークを捉えると、打球はフェンス直撃の2点タイムリースリーベースに。
と、横浜スタジアムでの連敗を止めるべく下位打線の虎が奮起しました。
続く代打・糸原のタイムリーで2-5とした阪神は、9回は岩崎が登場。無失点で締め、阪神が逆転勝ちを収めました。
勝利投手 浜地真澄(3勝1敗)
敗戦投手 伊勢大夢(2勝5敗2S)
セーブ 岩崎優(3勝1敗19S)
本塁打
DeNA:牧秀悟18号ツーラン
中日対ヤクルト戦
バンテリンドーム ナゴヤ
18:00プレイボール
スコア 中日11-1ヤクルト
スタメン
中日 ヤクルト
1 中 岡林 1 左 並木
2 右 川越 2 遊 元山
3 一 ビシエド 3 中 塩見泰
4 三 石川昂 4 三 村上宗
5 捕 宇佐見 5 右 サンタナ
6 右 細川成 6 捕 中村悠
7 二 高橋周 7 一 北村恵
8 遊 龍空 8 二 武岡
9 投 松葉 9 投 サイスニード
中日は6月29日ぶり、中35日で松葉、ヤクルトは中6日でサイスニードが先発します。
恐竜打線が牙を剥きました。
中日は初回からビシエド、細川成、高橋周のタイムリーで4点を奪うと、3回には細川成にツーランが飛び出し6点目。ヤクルト先発のサイスニードを3回6失点に沈めます。
ヤクルトもサンタナのタイムリーツーベースによって1点を返しますが、この日の中日・松葉からはこれが精一杯。ヒットこそ5回までに5本出たものの、1得点と抑えられました。
4、7回にも1点ずつを追加し8-1と大幅リードに成功した中日は、8回にも村松のタイムリーで1点を追加すると、なんと細川成がこの試合2本目のホームラン。
と、自身の誕生日を2本の祝砲で飾りました。
結果的に11点を取った中日は、9回に田島を投入。僅か6球で三者凡退を抑え、中日が13安打11得点の大勝を収めました。
勝利投手 松葉貴大(1勝2敗)
敗戦投手 サイスニード(5勝6敗)
本塁打
中日:細川成也15号ツーラン
宇佐見慎吾2号ソロ
細川成也16号ツーラン
広島対巨人戦
MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
18:00プレイボール
スコア 広島4×-3巨人
スタメン
広島 巨人
1 二 菊池 1 二 吉川尚
2 右 野間 2 遊 坂本勇人
3 中 秋山翔 3 右 梶谷
4 三 上本 4 一 岡本和
5 遊 小園海 5 左 秋広
6 一 デビッドソン 6 捕 大城卓
7 捕 會澤 7 中 ブリンソン
8 左 末包 8 三 門脇
9 投 野村祐 9 投 横川
広島は中6日で野村祐、巨人は7月1日ぶり、中33日で横川が先発します。
0-0で迎えた2回裏、広島の先頭の上本がヒットで出塁すると、一死一塁で打席にはデビッドソン。パワー自慢の助っ人は3球目の外角フォークを捉えると、逆らわずに飛ばした打球はライトスタンドに飛び込む先制ツーランに。
しかし、先制した直後の3回表。広島先発の野村祐は二死一、三塁から味方のエラーで1点を献上すると、ここから流れを失いさらに2失点。2-3と逆転を許してしまい、5回3失点でマウンドを降ります。
そのままスコアは変わらず、2-3で迎えた9回裏。流れは巨人のままかと思いましたが、ここから広島の逆襲が始まります。
巨人・中川皓に対して先頭の菊池、野間が繋ぎ無死一、二塁。さらに3番・秋山翔はセーフティーバンドを敢行すると、中川皓のフィルダースチョイスによりなんと無死満塁になります。
上本は倒れたものの、小園海が同点タイムリーを放ち、なおも一死満塁。ここで打席に送られたのは、ベテラン・松山竜。その初球でした。シュートを引っ張ると、打球はファーストへのゴロに。しかし岡本和が送球できず、サヨナラのランナーが生還。
と爽快に振り返った松山竜のサヨナラ内野安打で、広島が快勝しました。
勝利投手 大道温貴(2勝)
敗戦投手 中川皓太(1勝2敗3S)
本塁打
広島:デビッドソン10号ツーラン
日本ハム対ソフトバンク戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム5×-4ソフトバンク
スタメン
日本ハム ソフトバンク
1 一 郡司 1 二 三森
2 左 松本剛 2 左 柳町
3 三 清宮幸 3 右 柳田
4 右 万波 4 指 近藤健
5 指 野村佑 5 一 中村晃
6 二 上川畑 6 中 牧原大
7 中 今川 7 三 リチャード
8 遊 奈良間 8 遊 今宮
9 捕 伏見 9 捕 甲斐
投 上沢 投 東浜
日本ハム、ソフトバンク共に中6日で上沢と東浜が先発します。
日本ハムは初回から鷹の主砲・柳田に先制ソロを許したものの、3回には万波に逆転2点タイムリーが飛び出すなど3点を取り、3-1と天秤を傾けます。
しかし、ソフトバンクも応戦。5回に三森のタイムリーツーベースで1点を返すと、7回二死一、二塁では柳町が逆転2点タイムリーツーベースを放ち、ソフトバンクが3-4と逆転します。
それでも、日本ハムも直後に一死二塁から郡司が執念のタイムリーを放ち、4-4と試合が振り出しに戻ります。
8、9回は両チーム決め手を欠き、試合は同点のまま延長戦へ突入します。
4-4で迎えた11回裏。日本ハムは先頭打者・野村佑がソフトバンク・椎野から四球を選んで出塁すると、代走・五十幡が盗塁を決め無死二塁に。
6番・上川畑が敬遠された後、途中出場の江越が送りバントを決め一死二、三塁とサヨナラのチャンスに。代打・加藤豪も敬遠され、一死満塁のチャンスで打席にコールされたのは、「代打・A.マルティネス」。
満を持して登場した助っ人は10時を過ぎても大声援の中6球目を捉えると、打球はレフトへ。周東がキャッチしたと同時に五十幡がスタート。壮絶なデットヒートの結果、ホームに還ったのは五十幡でした。
これで、日本ハムがサヨナラの快勝。打ったA.マルティネスは
と笑顔で叫びました。
また、11回に登板し1イニングを無失点に抑えた日本ハム・福田俊がプロ初勝利を挙げました。
勝利投手 福田俊(1勝)
敗戦投手 椎野新(1敗)
本塁打
ソフトバンク:柳田悠岐15号ソロ
楽天対ロッテ戦
楽天モバイルパーク宮城
18:00プレイボール
スコア 楽天3-5ロッテ
スタメン
楽天 ロッテ
1 遊 村林 1 左 平沢
2 二 小深田大翔 2 二 中村奨吾
3 右 小郷 3 一 山口航
4 指 浅村 4 指 ポランコ
5 左 岡島 5 中 岡
6 一 鈴木大地 6 三 ブロッソー
7 三 フランコ 7 遊 友杉
8 中 西川遥 8 捕 柿沼
9 捕 炭谷 9 右 荻野
投 岸孝 投 種市
楽天、「CLMユニフォーム」で挑むロッテ共に中6日で岸孝、種市が先発します。
杜の都に豪快な音が響き渡りました。
1回表に2本のヒットと1四球でいきなり無死満塁のチャンスを作ったロッテ。この場面で、4番・ポランコが打席に入ります。すると、その初球。甘く入ったスライダーをしっかり捉えると、打球は右中間スタンドに飛び込む先制の満塁ホームランに。
と語った一撃で、ロッテがいきなり4点を先制します。
大きな援護点をもらった種市は、楽天打線相手に粘りのピッチングを披露します。
初回に犠牲フライで1点を、3回に浅村にツーランを浴びて2点を失ったものの、4回以降はしっかりと修正し無失点。6回3失点の粘投でマウンドを降ります。
7回に山口航のソロによって1点を追加し、3-5としたロッテは2点リードの9回に東條を送り出します。東條は2奪三振含む三者凡退の好リリーフを見せ、ロッテが逃げ切りました。
勝利投手 種市篤暉(8勝4敗)
敗戦投手 岸孝之(4勝3敗)
セーブ 東條大樹(1S)
本塁打
ロッテ:ポランコ14号グランドスラム
山口航輝10号ソロ
楽天:浅村栄斗21号ツーラン
西武対オリックス戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武3×-2オリックス
スタメン
西武 オリックス
1 中 ペイトン 1 右 茶野
2 遊 源田 2 二 宜保
3 左 鈴木将 3 遊 紅林
4 一 マキノン 4 指 セデーニョ
5 二 外崎 5 一 頓宮
6 指 中村剛 6 三 宗
7 三 佐藤龍 7 中 中川圭
8 捕 古賀悠 8 右 野口智
9 右 長谷川信 9 捕 若月
投 平良海 投 山﨑福
西武は中6日で平良海、オリックスは中5日で山﨑福が先発します。
試合は両先発のピンチでのギア上げが光り、なかなかスコアが動かない投手戦となります。
その均衡が崩れたのは5回裏。西武は先頭の長谷川信がツーベースで出塁しチャンスを作ると、無死二塁でペイトン。山﨑福の3球目、ストレートを捉えると、打球は三塁線近くを襲うタイムリーツーベースに。西武が1点を先制します。
西武先発の平良海は先制点をもらった後も気を抜くことなく、7回114球を投げ切り、8奪三振無失点でマウンドを降ります。
しかし、2番手の平井が8回の先頭・若月にスリーベースを許すと、そこからオリックスの猛反撃に遭い2失点。1-2と逆転を許します。
それでも、西武は諦めませんでした。8回に登板した宇田川に打線が苦しんでいたものの、二死走者無しで中村剛。その5球目を捉えた打球はぐんぐん伸び、レフトスタンド中段に飛び込む同点ソロになりました。
起死回生の一発により2-2で9回裏を迎えた西武。8回の勢いそのままに一死走者無しで、打席には岸潤。その4球目でした。真ん中から落ちてきたスプリットを拾うと、打球は大歓声で湧く左中間スタンドに飛び込むサヨナラソロホームランに。
と嬉しい痛みを噛み締めて、西武のサヨナラ勝利で幕が閉じました。
勝利投手 増田達至(4勝1敗18S)
敗戦投手 阿部翔太(1勝3敗1S)
本塁打
西武:中村剛也10号ソロ
岸潤一郎3号ソロ
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 55-37- 2 ---
2位 ロッテ 49-37- 4 3.0
3位 ソフトバンク 46-45- 2 8.5
4位 楽天 44-50- 1 12.0
5位 西武 42-50- 1 13.0
6位 日本ハム 41-56- 0 16.5
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 54-38- 4 ---
2位 広島 54-41- 2 1.5
3位 DeNA 47-45- 3 7.0
4位 巨人 48-46- 1 7.0
5位 ヤクルト 39-54- 2 15.5
6位 中日 37-57- 2 18.0
まとめ
日本ハムの勝利は、文字通り「全員野球」で掴み取った勝利でしたね。全員から"勝ちたい"という想いが強く感じられました。そして、福田俊選手もプロ初勝利おめでとうございます。生え抜き高卒5年目にしてのプロ初白星、ようやく自分の積み重ねてきたことが実を結んだと思えたのではないでしょうか。
また、代走の五十幡選手をはじめ、加藤豪選手やA.マルティネス選手をあそこまで温存させておいた新庄監督の手腕にも目を見張るものがあると思います。犠牲フライとはいえ、この日のサヨナラ試合で最も綺麗な勝ちだったと思います。
日本ハムの調子は再び上向いてくるでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
出典・画像引用元
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