チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ〜その2〜
来季からNPBで新しくプレーする外国人を紹介する、「チームを救え!新外国人のベースボールレジュメ」。第二回は幕張での生活をスタートさせる、アメリカの名門での中継ぎ経験もあるメジャーリーガーです。
名前:ジミー・コルデロ
生年月日:1991年10月19日
(32歳)
出身:ドミニカ共和国・サン・クリストバル州
ジミー・コルデロ選手はドミニカ共和国出身の投手で、身長190センチ、体重111キロと縦横ともにメジャー全体で見てもかなり大きい部類に入る選手です。
最速167キロと言われている爆速ストレートを持っており、ツーシームのようなシンカーを中心に投げ、決め球のスライダーで空振りを奪うこともできます。
2012年にトロント・ブルージェイズと契約してプロ入りすると、2015年までは傘下のマイナーリーグでプレー。
その後2015年にトレードでフィラデルフィア・フィリーズに移籍すると、同年オフに40人枠、通称ロースターに登録されます。
しかし、2016年には再びトレードで、今度はワシントン・ナショナルズへ移籍。結果的にメジャーデビューを果たしたのは2018年で、この年は22試合に登板し、防御率5.68という成績でした。
その後2019年にシカゴ・ホワイトソックスへと移ると、そこからは二年連続30試合以上登板を記録。
今季はニューヨーク・ヤンキースで31試合に登板し、防御率3.86と安定した成績を残しました。
しかし7月5日にDVによる出場停止処分を受け、飛躍を遂げることはできず。そのまま日本球界への移籍が決まり、ロッテとの契約合意に至りました。
日本はDVメジャーリーガーの流刑地…?
今回ロッテに入団することになったコルデロ選手は、今季途中まで名門・ヤンキースでリリーバーの一角として地位を確立していました。しかしそんな大物選手の未来が崩れるきっかけとなったのが、DV、ドメスティックバイオレンスです。
もちろん我々がDVの詳しい内容を知ることができるわけもなく、知らなくて良いのですが、これが日本に来る理由というのが少し悲しいですよね。
これまでに現ソフトバンク、ロベルト・オスナ選手や今季DeNAで活躍したトレバー・バウアー選手なども来日した理由はDVによるメジャーリーグの追放です。
近年日本とアメリカの野球力は伯仲し始めているだけにメジャーリーグの選手が日本を選ぶ理由も分からなくはないですが、そもそもDVをやめてもらいたいものですね。
素行は"?"ながら実力は折り紙つき
来日する前ながらあまりいいイメージのない話があるコルデロ選手ですが、実力はやはりとてつもないようです。獲得の際ロッテ指揮官・吉井理人監督も、
と太鼓判。筆者もピッチングの動画を見てみましたが、メジャーリーガーらしいステップからダイナミックな腕の振りで100マイル近いストレート系のボールや、変化の鋭いスライダーを投げ込んでいました。特に左打者の内角にツーシームを投じ、フロントドアで見逃し三振を奪う姿に筆者は魅了されました。
日本の硬式球はアメリカのものよりも滑りが効かないためこの辺りの適応が必要かと思われますが、すぐに順応するとも筆者は思います。
まとめ
コルデロ選手はドミニカ共和国出身の投手で、名門・ヤンキースでも中継ぎ投手を務めました。DVによる事実上のメジャーリーグ追放によって日本球界への挑戦を決めた右腕ですが、160キロ台中盤のストレートやツーシーム、鋭いスライダーで7、8回を投げてくれそうです。
コルデロ選手は、
とコメント。来季の活躍が期待されます。
最後までお読みいただきありがとうございました。